おすすめ本「文豪たちの嘘つき本」

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コラム
「文豪たちの嘘つき本」
彩図社文芸部編
2023年4月初版

興味を持ったのは、「ウソはよくない」という価値観に対して、「文豪たちの嘘は魅力的だ」という前書きでした。

婚活相談で一緒にやっている男性主催者さんは、よく「ウソついてもいいんだよ」と言います。
それは人を傷つけるためじゃなくて、話題を作ったり、印象に残るための手段として。

使い方は、女の子の誕生日を聞いたら「同じだ!」って言っとけ、後から「実は仲良くなりたくてウソついたんだ」って言えばいい。ってことでした。
確かにその流れは私もキュンときちゃうかもと思いました。

ですが、ウソに対して敏感な女性は多いです。ささいなことでも「事実と違う」ことにショックを受けがち。
男性のこの感覚は何だろう?という疑問を持っていたので目に留まった本でした。

読んでみて、特に印象深かったのは、
柳田國男「ウソと子供」

原文まま掲載かな?資料として警察の調書を読んで見つけた少年のウソから始まり、自身が2年間に渡り嘘をつくハメになった体験を描き、さらにはウソとイツワリの違いについて、坂東武士が登場する前の時代まで遡って考察しており、
小説家というのは想像で面白い話を書くだけでなく、事実をどこまでも調べる探求心や、そこから何を見出すかという洞察力も備わっているんだなと、本当に凄いなぁと思いました。

柳田國男「ウソと子供」だけでも、読んでほしいです。

イツワリとウソの違いについて、もともとは全く別物として区別されていたのに、それが関東地方の方言ではどっちも「ウソ」と呼んだのが、坂東武士によって全国に広がったのではないかという文献がある、ということでした。
ここが本当に興味深いです。

イツワリは悪事として認識されていて、
ウソは日常の笑いを工夫するものということでした。

婚活主催者さんが言ってもいいんだよというのは、イツワリではなくウソの方、実は正しい使い方をしているんだなと思いました。

他の作家でも、

居留守を使っているのに自分が出てって「私はいません!」とか

今は覚せい剤だけど当時は精神安定薬として使われてた薬に中毒になっちゃって、危うく奥さんを焼き殺しかけた話しとか

たわいもない嘘から、とんでもない話まで、読み応えがありました。
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