GA4を導入して、データが溜まり始めた。
管理画面を開いてみた。
...数字がたくさん並んでいて、どこを見ればいいかわからない。
こんな状態になっていませんか?
実はこれ、GA4を入れた方のほとんどが通る道です。
あるクライアントさんは、GA4を設定してから3ヶ月間、一度もログインしていませんでした。理由を聞いたら「開いてみたけど、情報が多すぎて何を見ていいかわからなかった」と。
気持ちはよくわかります。でも、もったいないです。
GA4で最初に見るべき数字は、実は3つだけです。
1つ目:ユーザー数(何人来ているか)
一番シンプルで、一番大切な数字です。
あなたのECサイトに、どれくらいの人が来ているか。
GA4にログインしたら、左メニューから「レポート」→「レポートのスナップショット」を開いてください。
画面の一番上あたりに「ユーザー」という数字が表示されています。これが、指定した期間にサイトを訪れた人数です。
右上の日付で「過去28日間」を選ぶと、直近1ヶ月の来客数がわかります。
実店舗でいえば、「先月、お店に何人のお客さんが来たか」と同じことです。
この数字が少なすぎるなら、まず集客を増やすことが最優先です。
どんなにいい商品を並べていても、お店に人が来なければ売れません。
目安をお伝えすると、月間ユーザー数が500人未満の場合、改善の前にまず集客を増やすことを考えた方がいいです。お店にお客さんが来ていない状態で店内のレイアウトを変えても、効果は出にくいからです。
2つ目:エンゲージメント率(ちゃんと見てくれた人の割合)
2つ目は、来てくれた人がちゃんとサイトを見てくれているかどうか、です。
GA4では「エンゲージメント率」という指標でこれがわかります。
以前のGoogleアナリティクスでは「直帰率」(来てすぐ帰った人の割合)が使われていましたが、GA4では考え方が変わりました。
エンゲージメント率は、「10秒以上サイトに滞在した」「2ページ以上見た」「購入などのアクションを起こした」のいずれかに該当する人の割合です。
確認方法は、「レポート」→「集客」→「ユーザー獲得」を開きます。表に「エンゲージメント率」の列があります。
ECサイトの場合、エンゲージメント率が50%を下回っていたら要注意です。
半分以上の人がすぐに帰っているということは、サイトの第一印象に問題があるか、そもそも期待と違う人が来ている可能性があります。
あるお客さんのケースでは、Instagram広告からのアクセスが多いのに、エンゲージメント率が30%台でした。調べてみると、広告の訴求内容とサイトの雰囲気がまったく違っていたんです。広告では「かわいい系」の訴求をしていたのに、サイトはシンプルでクールなデザイン。来てみたら「思ってたのと違う」と帰ってしまう人が多かったわけです。
3つ目:コンバージョン率(買ってくれた人の割合)
3つ目が、ECサイトにとって最も重要な数字です。
サイトに来た人のうち、実際に購入してくれた人の割合。これがコンバージョン率です。
GA4で確認するには、まずeコマーストラッキングが正しく設定されている必要があります。Shopifyの場合、GA4連携を有効にしていれば自動で計測されます。
「レポート」→「収益化」→「概要」を開くと、購入に関するデータが表示されます。
コンバージョン率は、ざっくりと「購入数 ÷ ユーザー数 × 100」で計算できます。
ECサイトのコンバージョン率の平均は、だいたい1〜3%です。
100人来て、1〜3人が買ってくれたら平均的。
「え、そんなに低いの?」と思うかもしれません。でも、これが現実です。
逆に言えば、コンバージョン率を1%から2%に上げるだけで、売上は2倍になります。来客数を増やさなくても、です。
コンバージョン率が0.5%以下なら、商品ページに何か問題がある可能性が高いです。逆に3%を超えていたら、その商品ページは優秀です。何がうまくいっているか分析して、他の商品ページにも応用しましょう。
3つの数字の関係
この3つの数字は、こういう関係になっています。
ユーザー数 × エンゲージメント率 × コンバージョン率 = 成果
イメージしやすいように、実店舗に置き換えてみます。
・ユーザー数 = お店の前を通って、入ってきた人の数
・エンゲージメント率 = 入ってきて、商品を手に取ってくれた人の割合
・コンバージョン率 = 実際にレジに持ってきてくれた人の割合
お店に100人来て、50人が商品を手に取り、そのうち2人がレジに来た。
売上を増やすには、この3つのどこかを改善すればいい。
・来客数が少ない → 集客を強化する
・手に取る人が少ない → 第一印象・商品の見せ方を改善する
・レジに来る人が少ない → 購入の決め手(情報・信頼感・価格)を改善する
GA4の3つの数字を見るだけで、「どこに手を打つべきか」の方向性が見えるんです。
まずは週1回、この3つを見るだけでいい
GA4の画面にはたくさんの数字がありますが、最初は3つだけで十分です。
毎週月曜日にでも、5分だけGA4を開いて確認する。
「先週のユーザー数はいくつだったか」
「エンゲージメント率は上がったか下がったか」
「購入は何件あったか」
これを続けるだけで、自分のECサイトの状態がわかるようになってきます。
以前あるクライアントさんに、この3つだけ毎週チェックすることをお勧めしたら、1ヶ月後にこう言ってくれました。
「数字を見る習慣がついたら、改善のアイデアが自然に浮かぶようになりました」
データを見ることは、難しいことでも面倒なことでもありません。
慣れたら5分でできます。
次回予告
次回は、GA4の「どこから来たか」を読み解く方法をお伝えします。検索から来ているのか、SNSから来ているのか。流入元によって対策がまったく変わってきます。