原油高とドル高が止まらない──為替市場が警戒する「3つの火種」
こんにちは。
5月14日木曜日の為替市場を振り返っていきます。
昨日の米国株市場はまちまちの展開となりました。
ニューヨークダウ:67ドル安
S&P500:43ポイント高
ナスダック:314ポイント高
一方で、為替市場ではドル高が継続しています。
背景にあるのは、依然として緊張状態が続くイラン情勢です。
現在もホルムズ海峡封鎖の影響が意識されており、原油価格は高止まり。WTI原油は100ドル台を維持しており、市場では再びインフレ懸念が強まっています。
米PPIが予想を大幅上振れ
昨日発表された米4月PPI(生産者物価指数)は、
前月比:+0.6%
コア前月比:+0.5%
と、市場予想を大きく上回る結果となりました。
前日に発表された米CPIも強い内容でしたが、今回のPPIによって「インフレ再燃」への警戒感がさらに高まっています。
その結果、
米10年債利回り:4.46%
ドルインデックス:98.4
まで上昇。
金利上昇とドル高が同時進行する展開となっています。
日本の長期金利も約29年ぶり高水準へ
日本でも金利上昇が続いています。
日本の長期金利は2.6%付近まで上昇し、約29年ぶりの高水準となりました。
ただ、それでも日米金利差は依然として大きく、円安圧力は強い状況です。
市場では、
「日銀が本格的にマイナス実質金利を解消できるのか」
が最大の焦点になっています。
ドル円は“介入ライン”を試す動き
ドル円は再び上昇基調。
じりじりと円安方向へ動きながら、市場は日本当局の為替介入を警戒しています。
実際、現在の相場は
原油高
米金利上昇
ドル買い
という“円安三重苦”の状態。
政府・日銀としては、為替介入で時間を稼ぎながら、6月の日銀会合まで市場を落ち着かせたい思惑も見えます。
今後の注目ポイントは「3つ」
今後の相場を見る上で、特に重要なのは次の3点です。
① ホルムズ海峡問題の進展
ここが最大のテーマです。
もし海峡封鎖解除へ向けた動きが出れば、
原油価格下落
インフレ懸念後退
米金利低下
ドル安
という流れに変わる可能性があります。
逆に長期化すれば、ドル高継続リスクが高まります。
② 為替介入の有無
現在のドル円は、明らかに当局の対応を試す値動き。
特に急騰局面では、再び覆面介入への警戒が必要です。
短期トレーダーは「突然の5円急落リスク」を常に意識したいところです。
③ 日銀の6月利上げ観測
市場では、
「6月の日銀会合までに追加利上げを示唆するのか」
に注目が集まっています。
もし利上げ観測が強まれば、一時的な円買い材料になる可能性があります。
長期的には“円資産復活”の可能性も
超長期では、日銀が半年に1回ペースで利上げを続けた場合、2028年頃には政策金利が1.75%前後まで上昇する可能性もあります。
もしそこまで金利が上がれば、
円定期預金
個人向け国債
国内債券
など、日本円資産の魅力が今より大きく変わるかもしれません。
これまで続いてきた「日本円離れ」の流れにも、少し変化が出てくる可能性があります。
まとめ
現在の相場は、
原油高
インフレ再燃
米金利上昇
ドル高
という流れが続いています。
その一方で、
ホルムズ海峡問題
為替介入
日銀利上げ
という大きな転換材料も控えています。
当面はドル円の戻り売りを意識しつつ、これら3点を中心に相場を見ていきたいところです。
本日も無理せず、冷静に相場と向き合っていきましょう。