こんにちは。
今回は5月11日時点の相場環境について、ドル円を中心に整理していきます。
先週末は米国株が上昇した一方で、為替市場ではドル高の勢いが鈍化。
市場では「日銀の追加利上げ」と「為替介入警戒」が再び強く意識され始めています。
短期トレードだけでなく、中期の方向感にも関わる重要局面になりつつあります。
米国株は上昇、ドル円は反応薄
先週末の米国株は堅調でした。
S&P500:+61ポイント
NASDAQ:+440ポイント
一方、為替市場ではドル円が大きく上昇する展開にはなりませんでした。
4月の米雇用統計では、
非農業部門雇用者数:11.5万人増
失業率:4.3%
平均時給前年比:3.6%
という結果となりました。
雇用者数は市場予想を上回りましたが、ドル円は156円台後半で揉み合い。
以前のような「強い指標=ドル円急騰」という反応ではなくなっています。
ここに市場の変化が見え始めています。
9兆円規模の為替介入か?
4月30日以降の介入額は、推定で約9兆円規模とも言われています。
介入前高値:160.72円
介入後安値:155.03円
今回の相場で重要なのは、単なる介入ではなく「次の日銀利上げとの組み合わせ」です。
2024年のゴールデンウィーク介入時も、
介入前高値を再び上抜け
7月に追加介入
月末に日銀利上げ
その後ドル円急落
という流れになりました。
つまり、介入単体ではトレンドを止められなくても、金融政策変更と重なると大きな転換点になる可能性があります。
今後の注目材料
今週はイベントも多く予定されています。
5月12日
ベッセント米財務長官と片山財務相が会談予定。
5月14日〜15日
米中首脳会談。
そして最大の注目は、
6月15日〜16日
日銀会合
です。
最近の日銀は、会合直前ではなく、その前段階から市場にヒントを出す傾向があります。
つまり、
「利上げするなら、会合前から市場に織り込ませる」
可能性が高いということです。
そのため、5月後半〜6月初旬の日銀関係者発言には特に注意が必要になります。
ドル円は“戻り売り優勢”の見方
現在のドル円は、
中東リスクによるドル買い
原油高
米金利高止まり
によって支えられています。
ただし、ドル自体はすでに「イラン情勢悪化前」の水準まで下落してきています。
つまり、
「ドルだけが強い相場」
ではなくなり始めています。
個人的には、中期ではドル円の戻り売りを継続して見ています。
特に、
日銀関係者の発言
利上げ観測の強まり
追加介入警戒
この3つが重なる局面では、一気に下へ走る可能性も警戒しています。
まとめ
現在のドル円は、
米指標だけでは上がりにくい
為替介入警戒が強い
日銀利上げ観測が再燃
という環境に入っています。
6月の日銀会合までは、当局発言による上下動が増える可能性があります。
短期では値動きに振られやすい相場ですが、中期では戻り売り優勢という視点を持ちながら、慎重に見ていきたいところです。
それでは、今週も頑張っていきましょう。