ストレングス・ファインダー「ポジティブ」を本当の強みに——周囲を巻き込み未来を切り拓く方法

記事
ビジネス・マーケティング


ストレングス・ファインダーは、米国Gallup社が開発した強み診断ツールであり、34の資質をもとに自分の持つ才能の傾向を可視化するものです。人は誰しも「自分なりの強み」を持っていますが、忙しさに追われたり、周囲からの評価を気にしたりするあまり、それを十分に生かしきれていないことも多いはずです。強みを知り、それを活かして生きることは、自分の可能性をぐっと引き上げるだけでなく、他者にポジティブな影響を与える大きな一歩となります。

今回は、その34の資質のなかでも「ポジティブ」に焦点を当ててみたいと思います。ストレングス・ファインダーの資質「ポジティブ」は、一言で言えば「人生を明るい面から捉える力」。しかし、単に「いつも楽観的である」というだけではありません。むしろ、周囲に活力をもたらしたり、自分自身の限界を超えたりする原動力になる可能性を秘めています。この記事では、「ポジティブ」を強みに変えるポイントや日常で意識できる具体的な行動・思考法を探っていきます。 

「ポジティブ」とは何か?——ただの楽天家ではない資質の本質


ストレングス・ファインダーで「ポジティブ」の資質が高い人は、ものごとを前向きに捉え、周囲にもその前向きなエネルギーを伝播させる傾向があります。周りから見ると「いつも明るい」「落ち込みにくい性格」と映ることも多いでしょう。しかし、この資質の本当の強みは、単に場を盛り上げるだけではなく、他者の気持ちに光を当て、チームや組織が困難を乗り越えるための雰囲気づくりに貢献できる点です。

たとえば、プロジェクトがなかなか進まないときに、ネガティブな空気に飲まれるのではなく「この状況ならこういう突破口があるんじゃないか」と明るい可能性を提案できる。あるいは、チームメンバーが自信を失いかけているときに「あなたのこういう強みがあるから大丈夫だよ」と励まし、その人が再び前を向いて行動を起こせるようサポートする。こうした行動が自然にできるのが、ストレングス・ファインダーにおける「ポジティブ」の強みともいえます。

逆に言えば、「ポジティブ」の資質を持つ人は、周囲から「いつも楽しそうでいいよね」と見られる一方で、「深刻な局面でものんきにしているだけ」「楽観論だけで具体策に乏しい」などと誤解されるリスクもあります。実際には、楽観的な視点でチャンスを見出すと同時に、それを現実につなげるための行動をサポートできるかどうかがポイントになります。

「ポジティブ」を本当の強みに進化させるための思考と行動


「ポジティブ」という資質を持つ人はもともとエネルギッシュで、周囲の人からの好感度も得やすいでしょう。ただ、それを“ただの明るい人”にとどめず、ビジネスシーンでしっかり成果につなげるためには、いくつかの意識変革が必要になることがあります。

まず大切なのは、明るい展望を現実的な行動に落とし込む姿勢を持つことです。たとえば、新しい提案をするとき「これ、楽しそうだからやってみよう!」で終わるのではなく、実行フェーズに移った段階で「どうすれば成功確率を高められるか」を具体的に検討する意識を持つことが求められます。自分の明るいエネルギーが、ただの「場の盛り上げ」や「気分の転換」で終わらないように、綿密なプランニングや周囲の巻き込みが必要になるのです。

また、「ポジティブ」が高い人は他者から相談されやすく、励ますことを期待されるケースも多いでしょう。そのときには、相手の苦悩や課題をしっかり受け止める“傾聴力”を磨くことが重要です。相手の気持ちに十分に寄り添わずに「大丈夫だって、なんとかなるよ!」と言葉だけで乗り切ろうとすると、場合によっては相手の焦りや傷ついた気持ちに対して見当違いなポジティブを押し付けることになってしまいかねません。相手が置かれた状況や心理状態を理解したうえで、「あなたならこういう強みがあるし、こういうサポートが得られるから乗り越えられるんじゃないかな」と、現実的な希望を示すことが大切です。

さらに、ポジティブなエネルギーを持つ人ほど、時には「自分自身が落ち込んだとき」に思い悩みやすいかもしれません。周囲から「あなたはいつも元気だよね」と見られているほど、ちょっとした弱音が言いづらかったり、「自分が落ち込んでいるなんて、みんなに申し訳ない」と感じたりすることもあるでしょう。そういうときには、自分がネガティブに陥る“きっかけ”や“パターン”を振り返り、あらかじめ対策を用意しておくのがおすすめです。人によっては、親しい友人と一対一で話す時間を設けたり、逆に一人で集中できる環境に身を置いて内省したりと、心のメンテナンス方法はさまざまです。自分に合った方法を理解し、ポジティブさを持続的に発揮できるようにしておくと、より安定して才能を発揮し続けることができます。

34の資質は入口にすぎない——もっと深く自分の才能を理解するために


ストレングス・ファインダーで「ポジティブ」が上位に出た方の多くは、「ああ、自分は楽天的って言われるし、やっぱりそうなんだな」と納得されるかもしれません。けれど、34の資質はあくまで“自分の強みを理解するためのヒント”でしかありません。大切なのは、その資質のどの部分を活かして、どんな領域で自分ならではの存在感を発揮するかという点です。

たとえば、「ポジティブ」と「戦略性」が組み合わさる人は、先を見通しながらも楽観的に方法を模索できるので、組織の難題に新しいアプローチを提案しやすいかもしれません。また、「ポジティブ」と「共感性」が合わさる場合は、相手の感情に寄り添いながら、明るいメッセージを伝えて勇気づけることが得意でしょう。これらの複数の資質を掛け合わせた独自の才能は、まさに「あなただけのもの」です。診断で「ポジティブ」があると出たとしても、ほかの資質の組み合わせによって、持ち味は大きく変化し、その発揮の仕方や影響力の及ぶ範囲も異なります。

つまり、ストレングス・ファインダーの結果シートを眺めて「自分ってこういうタイプなんだな」とひとことで終わらせるのではなく、「じゃあ、どう使う?」「どの場面で、どんな行動をとれば効果的?」と掘り下げて考えることが必要になります。ここまで意識的に踏み込むことで、ようやく資質が“才能”へ、そして“強み”へと育っていくのです。

「ポジティブ」の資質をさらに活かしたいと感じるとき、あるいは「他の資質との組み合わせがいまひとつ腑に落ちない」と感じるときには、ストレングスコーチングを受けることを検討してみるのはいかがでしょうか。Gallup認定ストレングスコーチによるセッションでは、診断結果に表れた「ポジティブ」の裏にある思考や行動の特徴を一緒に探りながら、「どういうときに一番生き生きと発揮されるのか」「ほかの資質とはどのように組み合わさりやすいか」などを深く掘り下げることができます。

一人で考えるだけでは気づけなかった、あなたならではの才能の“重なり合い”をコーチとの対話の中で見つけると、それまで曖昧だった「強み」の輪郭がくっきりと鮮明になります。コーチングを通じて、「自分のポジティブは、こういうシチュエーションでより大きな力を発揮する」と明確になれば、仕事の取り組み方も大きく変わるはずです。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら