今年の冬は「暖冬」傾向!? どうして予測できるの? 気象予報士に“疑問”をぶつけてみた
12月に入り、寒さが一段と厳しくなる
冬を迎える前から「今年は暖冬になる見通し」「全国的に暖冬の傾向」との予報が発表されていましたが、中には「どうして『今年は暖冬』って分かるの?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
先の気候の傾向が予測できるのはなぜなのか、気象予報士のきりたんさんに教えていただきました。
「海面の温度」を指標にする
Q.ずばり、今年の冬は「暖冬」になるのでしょうか。
きりたんさん「まず、外部に予報の情報を提供するには、気象予報士の資格だけでなく『予報業務許可』が必要になります。
私自身、予報業務許可を得ていないため、独自予報ができません。
そのため、今回は気象庁が既に発表している情報をもとに解説します。
今年は、北海道や東北以南は、平年と比較すると暖かい冬になるといわれています。これは、偏西風が通年よりも北に寄って流れているためです。
北海道や東北地方は平年並みの見通しです。
冬の特徴的な気圧配置である『西高東低』は、日本から見て西側に高気圧・東側に低気圧がある状態を指すものです。
西側の高気圧は『シベリア高気圧』とも呼ばれ、ここから吹く冷たい空気が日本の冬の寒さに影響します。
この冬は、日本へのシベリア高気圧の影響が弱い見通しです。
加えて、近年は地球温暖化などの影響で大気全体の温度が高い傾向にあるため、東北以南の日本では暖冬の予測となっています」
Q.なぜ、先の気候予測ができるのですか。
どのような情報を基準にしているのでしょうか。
きりたんさん「季節予報など、比較的長期にわたった気候の傾向を予測する場合は、まず海面の温度を指標にしています。
特に『エルニーニョ現象』と呼ばれる、インドネシア付近の赤道域から南米にかけての海面温度が、通年と比較して高い状況が1年以上続くと、日本においても暖冬になりやすいといわれています。
一方、2~3日先のような短期予測の場合、先ほどの気圧配置の他、上空の雲の様子、降水分布、温度分布などさまざまな情報を組み合わせて予測します」
Q.「暖冬」もしくは「厳冬(寒冬)」になった年、行うとよい対策があれば教えてください。
きりたんさん「よく勘違いされてしまうのですが、『今年は暖冬です』といってもずっと暖かい日ばかりとは限らないのです。
日中は薄着で問題なくとも、朝晩は冷え込むことも考えられますし、近年は一日で寒暖差が激しくなる天候も少なくありません。
小まめに天気予報をチェックして、寒くなるようなら『羽織を1枚持ち歩く』など調整ができるような服装にするとよいですね。
一方、厳冬(寒冬)の場合は『ヒートショック』に注意が必要です。
ヒートショックは、お風呂場などの気温差が大きい場所で血圧に負担がかかり、心臓疾患や脳内出血などを引き起こす非常に怖い現象です。
実は、ヒートショックによる死傷者は、夏場の熱中症よりも多いといわれています。
寒いお風呂場にファンヒーターなどを設置し、気温差を少なくすることで対策になりますよ」
* * *
「今年は寒くなる」「この夏は過去最高の暑さに」といった情報を耳にすると、「ある程度先のことなのにどうして分かるんだろう…」と疑問に思うこともありますが、気象予報士はさまざまな気候の条件や情報、これまでの傾向をもとにして予測をしているのですね。
皆さんも小まめに天気予報をチェックして、本格的な冬の訪れに備えましょう。
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