「大学で写真を学ぶ意義」日本大学芸術学部写真学科A方式2017年

「大学で写真を学ぶ意義」日本大学芸術学部写真学科A方式2017年

記事
学び

(1)問題


発達したテクノロジーによって「誰もがよい写真を撮れる」と言われる現在,あなたは何故,大学で写真を学ぼうとしているのかを述べなさい。
(600宇)

カメラマン.png



(2)解答例


大学では専門家の先生について写真を撮る技術を学ぶことができ、写真を学ぶ意義の一つは確かにここにあることは間違いない。しかしこれは専門学校でも習得できる。あえて大学で写真を学ばずともできることだ。大学で写真を学ぶ意義は2つあると考えている。写真を通して社会や自然を考えることと社会の中の写真の位置を考えることの2つである。

 前者については、写真という狭いフレームの中に社会や自然が凝縮されている。そこには人々の暮らしや被写体の履歴や人生遍歴、自然の景観やさまざまな生き物たちの鼓動が刻印されている。よく写真はありのままのリアルな実態を写すと言われているが、そうではない。私の考える写真とは、カメラマンを通した社会や自然に対する問題提起である。私の場合は貧困という社会問題をカメラのレンズを通して人々に訴えたい。大学ではこのような写真の持つテーマについて写真史を通して学ぶことができる。

 後者については、写真家の活動を学ぶことで写真家が社会の中でどのように評価されてきたのかを考えることができる。報道写真、芸術写真、商業写真の持つ社会的な意義を比較することで、社会の写真に対する期待や社会の中での写真の持つ役割や力を実感できる。

 報道写真家を目指す私は、大学で以上のことを学び、卒業した暁には、自分の撮った作品を通して社会と応答しながら自らを成長させていきたい。
(587字)

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