経営者と経営職の役割

経営者と経営職の役割

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コラム

1.経営者と経営職の違い


「経営者」と「経営職」は異なります。

経営者とは、会社や企業といった組織体における最終意思決定者であり、経営の結果に対して当事者として最終責任を負う人物を指します。


そのため、対象となる人物は比較的明確に特定されます。


一方で経営職とは、経営者を含む概念であり、組織経営に関わる意思決定や実行を担う職位の総称です。


経営職は複数存在し得ますが、原則として最終的な経営責任を負う立場ではなく、一定の権限と責任の範囲の中で経営に参画する存在です。




2.権限と責任を無視した現場


こうした職位にある人材の役割は、業界・業種・組織によって多少の違いはあるものの、主に「意思決定」と「責任」の二つに集約されます。


意思決定とは、人や職位、そして組織ごとに定められた範囲の中で行うものであり、それはすなわち権限を持つことを意味します。


そして、その意思決定の裏側には、必ず「決定したことに責任を持つ」という前提があります。


経営と現場の対立でよく見られるのは、この権限と責任の範囲を無視した現場の発言によって、組織が混乱に陥るケースです。


現場の視点だけで語られた自己中心的な意見が、結果として組織全体の意思決定を歪めてしまうことは少なくありません。



3.経営職の職責より経営者の職責



こうした問題に頭を悩ませる経営者は多いと思いますが、納得や説得を得るために必要なのは、経営職の役割を口頭だけで伝えることではありません。

図や文字、記号を用いて可視化しながら説明することです。


「階層別の役割」で述べたように、一般的に広く浸透しているピラミッド型の階層モデルでは、この経営職の役割が十分に明示されていないことが多く、結果として単なる優越性を表す図だと誤解されてしまうのです。

同じ「経営」という言葉を冠していても、経営者と経営職の間には、意識と覚悟に大きな差があります。

私はこれまで幾度も失敗を経験してきましたが、この差は「発案者」と「協力者」の関係に近いものだと感じています。


そう捉えることで、責任と覚悟の違いがより明確になるはずです。


現場は、どうしても現場の視点だけで発言しやすく、自らの発言や行動に対して、十分な責任や覚悟を持ちきれないことがあります。


一方で経営者は違います。事業に対する想い、従業員を養う責任、そしてすべてのリスクを引き受ける覚悟―そのすべてを背負いながら、日々考え続けている存在なのです。


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