💎3大ド定番として!
Ⅰ.都合の悪いことは、聞こえないふりをする?
Ⅱ.突然「うるさい!」と怒鳴る。でも本人たちは大声で話す?
Ⅲ.同じ話を何度もする。過去を美化して話すことが多くなる?
(難聴予防策として!)
①ヘッドホンやイヤホンをなるべく使わないこと。
②音量は下げて聞くこと。
③騒音の多い場所にいることが多いなら、耳栓をつけること。
④食事です。
マグネシウムが効果的です。
マグネシウムは、「海藻」などに多く含まれています。
「味噌汁」1杯あたり130mg
「ひじき」5gで32mg
次に「種子類」にも含まれていて、
「ココア」1杯6gで73mg
「アーモンド」10粒110gで31mgです。
つまり、ココアを飲みながら、アーモンドを食べるというように、
複数を組み合わせることが効率の良い摂取方法となります。
ちなみに、マグネシウムを摂ることは”便秘”にも効果的です。
特に女性にはうれしいことのはずです。
その他に耳によい栄養素は、”ビタミンCやビタミンE”です。
難聴であると認知症になりやすいという事もわかっています。
人間の情報と言うのは、目による視覚が一番と言いますが
耳から入ってくる情報も膨大なのです。
耳からの情報が遮断されてしまうと、
どうしても周りとのコミュケーションが少なくなり、
スーパーでレジの人に話かけられることだけでも億劫に感じてしまいます。
テレビやラジオで何を言っているのかわからないという寂しい思いもします。
状態にもよりますが、補聴器を使えば、難聴でない人に近いレベルで
聞こえるため、不自由がだいぶ減り認知症にもなりにくくなります。
けれども日本は海外に比べて補聴器が普及していません。
それは、補聴器は慣れるのに時間がかかるために好かれにくいようです。
多くの人がメガネと同じ感覚で補聴器を買ってしまうために
「せっかく買ったのに」となってしまうからです。
ではどうやって補聴器になれればいいのでしょうか?
①買ったところでこまめにメンテナンスすることです。
平均して5,6回は補聴器は、補正が必要と思ってください。
面倒臭いと思うと思います。しかし、
高いものですので使い倒した方がお得なのです。
②補聴器を装着して、いきなり外で使わないことです。
まずは、静かな部屋でじっくりと音を聞くように使う事です。
③一対一の会話の場面で使い、そして、2~3人の会話でも慣れたら
戸外で使います。
このようにステップを踏んでいけばうまく使う事ができます。
ちなみに、補聴器は高額です。そのため購入を躊躇しがちです。
こういう感覚でいる人は、
自立支援法の補聴器と言うものがあります。
耳鼻科の先生に診てもらって一定の基準を充たし(障害6級以上)
書類を揃えれば、1割の値段で購入することができるというものです。
要は、補聴器には補助が出るということは、役に立つものという折り紙付き?
(3大ド定番!)
Ⅰ.都合の悪いことは、聞こえないふりをする!
どういうことでしょう?
Aさんが食器洗いでてんやわんやしている時に離れた場所に洗い残しの
茶碗がありました。
Aさんは手が濡れていて、洗剤もついているので、姑に
「すみません、そのお茶取っていただけます?」というと
姑からは、返事は一切ありません。
イライラしているところに、旦那がきて、
「母さん、水ようかんあるけど食べる?」
姑の返事がありました!「あ、食べる」と。
どう考えてもAさんの方が距離的に姑に近く、また、
声も大きく話したのに、姑は、旦那の話だけを聞いたのです。
これは、「話を聞いていない」のではなく「本当に話が聞こえない」人が
多いのです。
60代では、低い音(500Hz)と比べて高い音(2000Hz)だと
1.5倍以上の音量がないと聞こえません。
若い女性の声は、男性の1.5倍大きくないと聞こえないのです。
70代で半分近く80代以上では70%以上が難聴であることがわかっています。
だから、70代以上の人と話すと、ほとんどが「聞いていない」のではなく
「聞こえていない」のです。
確かに、難聴の人は、聞こえにくいなりにテレビを見ることができます。
年を取って難聴になると「ほとんど聞こえない」のではなく
「一部聞こえにくくなる」のです。
高い音、特に若い女性の声が聞きにくくなります。
だから、娘や嫁の会話だけ無視されることが多いのです。
あなたの声が聞こえない場合は、とても若くて高い声であるといえるのです。
「無視された?イラっとする!」と思わずに、
「私の声は若いのだ」と思えるとちょっと気持ちが楽になると思うのですが?
(高齢者本人の解決策!)
①難聴を改善する解決策として、1日5分の簡単トレーニング。
ラジオやCDの音を小さくしていって、”小さい音でも聞こえる”ように
するという事です。これを毎日5分程度を続ける事です。
※ヘッドホンを使って大音量でテレビを見ていると難聴を進める
原因となります。
②工事現場など騒音が大きい場所での仕事が多い人は、
騒音をコントロールできていませんので
年を取ってくると難聴になりやすいのです。
自分の体は、自分で守るしかないので、耳栓の持参をしましょう!
③難聴になってしまったら、
聞き取りやすい方の耳に手を当てると、さらに聞き取りやすくなります。
覚えておくといいと思います。
(周囲の人がしたい解決策)
①基本は、「低い声でゆっくり正面から話をすることです。」
・ゆっくりとは、相手と同じスピードでと言う事です。
・マスクは外してすることです。
・聞き取りやすそうな耳、補聴器がはいっている耳に直接話しかけると伝わり
やすいです。
・難聴の人に伝わりやすい話し方としては、
テレビのニュース番組&ラジオの番組での話し方が参考になると思います。
”ゆっくり”とになっているからです。
(周囲がしてはいけない行為!)
・大声で何度も話しかけることは、やめるべき行為です。
Ⅱ.突然、「うるさい!」と怒鳴る。でも、本人たちは大声で話す!
どういうことでしょう?
高齢者は、電車の中など公共の場所でも大声で話します。
なぜ、大声になってしまうかと言うと、”耳が悪いから”です。
話している方も聞いている方も耳が聞こえにくいので、
大きな声を出しているという事に気づいていません。
普通の会話だと思っているのです。
高齢者は、、口調がぶっきらぼうで大声なので、損をしてしまっている
と思うのです。しかし、全ての高齢者がそうとは限りません。
つまり、年で性格が悪くなったという事ではなくて、
悪くなったと感じるのは、性格ではなく、耳なのです。
また、高齢者は、大声になってしまうだけではなく
音を不快に感じやすくなります。
子供の声や、犬の鳴き声は、あなたが感じるよりはるかに不快に
捉えてしまうのです。
だからこそ保育園が新しく建つのに反対したり、
小さな子供の声がうるさいと言ったりする高齢者がいるのです。
「とんでもない人たちだ、子どもは宝なのに!」
「やっぱり年寄りは、気難しい!」といろいろな意見がありますが、
子供の声は、不快に思うという事をわかっておくべきです。
そうしないと、孫の事を「目に入れてもいたくない」と言っているので
安心してしまうからです。
孫だから、可愛いのは、事実ではあるものの、
孫と言えども長時間も叫び声や泣き声を聞いていると、
血のつながった高齢者でも突然怒鳴ることがあるのです。
高齢者の耳は、高音域が聞きにくいにも関わらず、
リクルーメント現象といって、
一定の音量を超えた途端に急にうるさく感じてしまうのです。
70歳以上では、うるさく感じる人が7割も増えることがわかっています。
つまり、高い音は、小さかったら聞こえづらく、大きいと突然耳鳴りのように
痛いほどの音になるという事です。
不快な音というのは、金属と金属をすり合わせた音や、
黒板に爪を立てた音など「キーキー」という音を
想像してください。
音全般が聞き取りにくくなることも、
高音域で不快に思う現象も、難聴になるほど強く起きてしまいます。
子供や動物の声などをうるさく感じてしまう高齢者がいる場合は、
手間と費用がかかりますが、防音が必要となります。
防音壁の厚み(重み)を2倍にすると、音の発生源からの距離を
2倍にしたのと同程度の効果があります。
工事までは?という場合には、「布などなんらかの障壁」を置くだけでも
防音効果は強化できます。
(周囲の人がしたい解決策)
①怒っているあるいは、年をとると切れやすくなると決めつけないことです。
つまり、高音域は思っている以上に不快に感じているという事を
把握しておくこと。と
子供をあまり長時間騒がせないようにすることです。
Ⅲ.「同じ話」を何度もする。過去を美化して話すことも多くなる!
どういうことでしょう?
何回も同じ話、それも長い話ができるのでしょうか?
記憶力が落ちるのならば、同じ話自体はできないはずです。
忘れてしまわず長い聞き飽きた話を何度もできるのは、
考えてみるとおかしな話です。
高齢者の「記憶の変化」は、全体が落ちるのではありません。
まずは、短期的な記憶が落ちます。
「眼鏡をどこに置いたか忘れた」「買い物に来たが買うものを忘れた」と
言う事です。
若くして、早くに短期記憶が落ちる人もいます。あなたは大丈夫でしょうか?
忘れやすいのは、最近の記憶からとなります。
長期的な記憶は、短期的な記憶に比べれば落ちるのには、時間がかかります。
その中でも20歳前後の記憶が残りやすいとされています。
だから、昨日の夕食の献立は忘れても、こどもの頃通った学校の事は
覚えているのです。
長期的な記憶のうちでも何度も使っていた記憶は、忘れにくいのです。
さらに、身体を使って何度も繰り返したことはより定着しています。
自転車の乗り方、仕事のやり方、泳ぎ方などです。
老人が、過去を美化するのは、
昔話をするときに、たいていは
「自分はよくがんばった」
「あの頃はいい時代だった」と
必要以上に美化されています。何故でしょうか?
これも記憶の不思議な一面ですよね!
過去の記憶というものは、嫌な事は消えて、いいことが残りやすいのです。
こうなってしまうのは、「余命」が関係するという説があります。
人間は、限られた生きている時間を少しでも満足させるために
無意識に肯定的に記憶をしています。
また、健康への不安、友人や家族との別れなどのストレスにも対抗するためにも、肯定的に考えるのです。
決して悪意があるわけではないのです。
ただし、最近起こったことは、これも不思議な事に嫌な事の方が
思い出されやすくなっています。
結果として、「今は悪い」「昔はいい」と記憶が
書き換えられるので、高齢者が過去を美化して、今を否定する話を
したがる結果となってしまっています。
(忘れにくい記憶の方法)
「昔の記憶」「繰り返しの記憶」「体を動かした記憶」を使えば、
年を重ねても十分に記憶が保てます。
高齢者自身がこれを心がければ、大事な事をずっと覚えておく際に
役立ちます。覚えたいことがあれば、
具体的には、庭仕事をしながら繰り返し思い返すという事をすれば覚えてお
けるということです。
そして、覚えたら、30分以内の昼寝をすることも効果的と言う事です。
「何度も同じ話しないでよ!」と否定すると
高齢者は「否定された」という記憶しか残りません。
つまり、「自分が何度も同じ話をしたから、あなたが怒った」ではなくて、
「理由はよくわからないけど、あなたが怒った」とインプットされてしまうのです。感情は、心に強く刻まれやすいからです。
ですから、否定するよりは、席を外して落ち着けたり、
5回ぐらいまでは我慢をするということを決めておくのです。
それでもイライラしてしまうという気持ちはすごくわかります。
しかし、怒っても解決しないどころか、こういう場合、怒ったら
事態は悪化するということは覚えておきたいものです。
(周りの人のまちがい!)
「同じ話を何度もしないでよ!」と怒ることです。
(周りの人の正しい行動!)
①お茶を飲むなどのちょっとしたことをしてもらいつつ話してもらう
様にする事。
②1日にあえて、何度も話してもらって、話したことを覚えてもらう事。
③こちらから、いろんなことを伝える際は、
少し伝えたら、いったん間を設けて、その後に、
話していないことを、まとめて伝えるようにします。
※三大ド定番以外の定番として!
💎その時間は、まだ夜じゃないの?と言うほど早起きになるのです!
物音、寒さや暑さ、かゆみ、痛み、おしっこの全部と戦っているのです。
では、どうすればいいのでしょうか?
問題は、寝ていても起きてしまう事が多いことです。
睡眠が浅いために起きてしまいます。
ちょっとしたことでも起きてしまう原因としては、
「物音、寒さや暑さ、かゆみ、痛み、おしっこ」 があります。
まず、ちょっとした物音で起きます。
あなたが夜起きて水を飲みに行っただけで高齢者は起きてしまう事が
あるのです。
夜中でも、家族が行きやすい場所としては、洗面所、トイレ、台所
などがありますが、こういった場所と高齢者の寝る部屋は近くにしない
などの工夫が必要です。
寒さや暑さも起きてしまう原因になります。
例えば、冬に暖房をかけておいた部屋で眠ろうとするも
暖房のつけっぱなしは、体に悪いからと止めてから寝ます。
でも暖房を停めると夜中の部屋は、かなり冷え込みます。
若い頃は、そのまま朝まで寝ますが、
高齢者は、寒さで目が覚めてしまうのです。
夏の場合は、冷房となって同じことが起きます。
そこでエアコンの調整が必要となります。
寝るときにすぐに消さずに、タイマーを使ってもいいのでしばらくつけておいて、そして、直接風が当たらないようにすることです。そして、
温度設定は、緩やかな数値にすることです。工夫が必要と言う事です。
夜は、かゆくもなります。
寝るときは体が温まるので、昼間よりかゆみが増すのです。
まして、何かに集中して本をよんだり、テレビを見たりしているわけではないので、かゆみに神経が集中してしまいます。
そのため、夜寝ている間にボリボリと搔いてしまうのです。
予防法としては、
ダニを除去するために布団やベットに掃除機をこまめにかけるのも
大切です。
だから、高齢者には、布団用クリーナーが売れているのです。
高齢になるとかゆみが増す原因として、皮膚が乾燥することが
関係します。
そこで保湿が大切となります。
寝床の乾燥を防ぐために加湿器を置くか、
濡れタオルをハンガーにかけておくという配慮をするとかゆみは減ります。
寝具の生地選びも大切です。
レーヨンやポリエステルは、皮膚への刺激が強く、かゆみを感じやすいです。
木綿(混成)やガーゼなどの生地がいいです。
皮膚に刺激がないものを選びましょう!
おしっこも夜起きてしまう原因になります。
特に高齢になるとおしっこが近くなるので
「夜おしっこに起きるのは当たり前」と思っている人もいるようです。
でもこれは当たり前ではなくて、寝る前に酒や水を多く飲んでしまうのが
原因なのです。
とはいっても、水を飲むのを我慢すると、喉は渇くし、
水分が少ないと脳梗塞などの原因にもなります。
若い頃は、寝る2時間前までは水分をとっても大丈夫ですが
高齢者は4時間ぐらい前まででないと尿意を感じてしまうので
4時間前までを目安にするのが一つの解決策です。
夜間に3回以上おしっこで起きてしまう場合は、
病院に行って相談をするべきです。
途中で起きてしまって再度眠れなくなった場合は、
焦らずに本でも読むかラジオを聞いてゆっくりしましょう!
スマホやテレビは良くないです。
それから、昼寝は、15時までに30分以内にとどめておきましょう!
そうしないと睡眠が深くなって、夜眠れなくなって昼夜逆転が
始まってしまうからです。
また、睡眠に最も大切なのは「光」です。
人間は、朝・夜というのは光のよって理解しているからです。
そのため、寝る前や夜中に起きてしまった時にスマホを見ると
強い光を眺めてしまうことになるので、「今は朝かな?」と
脳が勘違いをしてしまいます。深く眠れなくなるのです。
一方で朝や昼は、光を浴びるのは良いことなのです。
朝日を浴びることで今日1日を過ごす準備が体内で整います。
そうするとメラトニンという睡眠ホルモンがバランスよく分泌されて
夜に深く睡眠ができるようになるのです。
特に現代生活は、光にあふれています。
夜になっても照明で明るい生活ができます。
夜中にテレビやスマホを見ることもできます。
けれどそれは、脳に朝と昼を勘違いさせてしまう原因になるので
避けるべきです。
「テアニン」という物質が睡眠にはいいと言われています。
テアニンは、お茶に含まれている成分です。
よく日本茶を飲むとほっこりと落ち着くという事があります。
テアニンは、目に対しても効果的と言う研究もあります。
とはいってもお茶ですので、カフェインという目が覚めてしまう成分も入っています。
そこで、「麦茶」をお勧めします。
麦茶であればカフェインはなくてテアニンが入っているので安心です。
(周囲の人がすべき正しい行動)
・家族が出入りしやすい場所と高齢者が寝る部屋を近くにしない事。
(自分がこうならないためには!)
①就寝時にアイマスクをする。
②寝室を明るくしない事。
照明が必要でも、自分に直射しない事。
③寝る前の飲酒は控える事。
④麦茶を飲む事。
⑤朝日をしっかりと浴びること。
⑥昼寝は、15時までとして30分以内に留める事。
⑦エアコンの設定を調整すること。
⑧ダニを除去するために、布団やベットに掃除機をこまめにかける事。
⑨寝室に加湿器を置くこと。
あるいは、濡れタオルをハンガーかけして、湿度をキープすること。
⑩水分摂取は寝る4時間前までにすること。
⑪寝る前に水分を摂りたい場合は、口を湿らせる程度にしておくこと。
(自分がこうなったら!)
①眠くない時は、無理に寝床に入らない事。
読書をしたり、ラジオを聞いたりして、リラックスして過ごすことです。
②寝る前も、起きてしまった時も、スマホやテレビは避けることです。
💎そんなに出るの?不思議に思うくらいトイレが異常に近くなる!
高齢者が、外に出たがらないのは、おしっこが近いからという理由が
あります。
尿を濃縮するホルモンが低下してしまうからです。
すると尿が薄くなるので、悪い成分を体の外に出すために尿の量が増加してしまいます。
また、おしっこをためておく膀胱が硬くなることも関係しています。
膀胱の伸縮性が弱まるため膀胱にあまりためておくことができずに
少しでもおしっこがたまるとすぐにトイレに行きたくなります。
さらに男性の場合は、前立腺肥大によって尿が通る尿道が圧迫されるため
排尿に時間がかかったり、残尿感が出てしまったりすることで
トイレが近くなります。
女性については、元から尿道が短く筋肉が弱いために我慢が苦手です。
我慢できるのは60分、頑張っても90分が限度のようです。
対策としては、コーヒーやお茶などでカフェインを摂りすぎないように
することです。
特に寝ている時にトイレで起きてしまう事が多い場合は、気をつけましょう!
また、緊張するとトイレに行きたくなります。
「これからトイレに行けないから!」と思うと
逆にトイレに行きたくなってしまうものです。
ですから、いつでも行けるという気持ちで過ごす方が、結果として
トイレにあまり行かないで済むという事です。
あとは「こまめにトイレに行くこと」と思いがちですが
これは逆効果なのです。
こまめにトイレに行くと、ちょっとおしっこがたまっただけで
トイレに行くという癖がついてしまうからです。
多少は我慢することで訓練する方が良いことがわかっています。
次に、高齢者の便の事情もお伝えします。
高齢者は、便漏れをすることがありますが、便秘にもなりやすいのです。
便秘の原因としては、食事量が減ることや運動量が減ることで、
腸の動きが悪くなることが関係しています。
若い人も同じです。
入院すると普段より食事の量が減ることが多いせいか、
毎日快便だったのに、入院してから便が出ないという人が多いのです。
なるべく動いて、食事を摂ることが、快便の秘訣です。
便がしっかり出ないとオナラも臭くなります。
便の状態をよくするには、「食物繊維と油分」を摂ることも大切なのです。
食物繊維と言うと同じものをどんどん食べてしまいがちですが
食物繊維には水溶性の食物繊維と不溶性の食物繊維があります。
どちらも摂取しないと、便秘が余計にひどくなってしまいます。
不溶性食物繊維は、有名です。
「きのこや野菜」に含まれます。これによって、腸が刺激されて
便がしっかりと体積を維持できるのです。
水溶性の食物繊維は、海藻類やネバネバした食べ物に含まれます。
腸内細菌(微生物)のエサとなるこれらによって、
腸内細菌(微生物)の動きが活発になりますから
腸内での食べ物の流れがよくなるのです。
多くの人は、不溶性食物繊維ばかりを摂りがちですが
水溶性食物繊維が豊富な海藻類も食べましょう!
(周囲の人がすべき正しい行動として!)
・外出に誘うならば、1時間以上じっとしていないで済む場所を
選ぶこと。
(自分がこうならないためには!)
①なるべく動いて、食事をしっかり摂ること。
②食物繊維と油分を摂ること。
③食物繊維は、不溶性と水溶性の両方を摂ること。
(自分がこうなったら!)
①コーヒーやお茶などでカフェインを摂りすぎないようにすること。
②こまめにトイレに行かないようにする事。
そのために、無理のない範囲で我慢をする訓練をすることです。
※海藻類と油分(ゆぶん)について!
Ⅰ海藻類
海の中に生える藻類です。
茎・葉・根の区別がなく、胞子により繁殖します。
光合成をするため、太陽が入る海の浅瀬から水深約10mまでの
沿岸部に生息しています。
ミネラルが豊富です。
低カロリーで食物繊維が多く含まれています。
ダイエット、美容、健康の効果が期待できます!
3種類の藻類が存在します。(生息する海の深さで異なります。)
Ⅰ緑藻類(りょくそうるい):アオノリ、アオサ、海ぶどう
Ⅱ褐藻類(かっそうるい):昆布、ワカメ、ヒジキ、モズク
Ⅲ紅藻類(こうそうるい):テングサ、トサカノリ、エゴノリ
(食べ方)
①油や酢と一緒に食べる事。
②食事の最初に食べる事。
Ⅱ油分
油の成分は、「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2種類です。
ⅰ飽和脂肪酸
エネルギーとして使われやすく体内で合成できる脂肪酸です。
一般に常温で固体のものが多く、乳製品や肉などの動物性脂肪酸に
多く含まれています。
ⅱ不飽和脂肪酸
植物や魚の脂に多く含まれています。
体内では、液体の状態です。
ⅰ飽和脂肪酸が多い油として!
①バター:乳脂肪とビタミンAを含んでいます。(主原料:牛乳)
②ココナツオイル:60%以上が中鎖脂肪酸(ちゅうさしぼうさん)で
できています。
体内に脂肪として蓄積されずエネルギーに分解されます。
代謝を高めてより多くのエネルギーを代謝してくれます。
脂肪燃焼を助ける役割があります。
故に、ダイエットに効果的と言われています。
調味料としてだけではなく、ヘアケアやマッサージオイル
などとして体にぬっても使える万能な油なのです。
ナッツアレルギーの方は要注意です。
ⅱ不飽和脂肪酸が多い油として!
「サラダ油です。」
①オリーブオイル:果実オイルです。
体にとても良い脂肪酸で組成されています。
「オレイン酸」を多く含んでいます。
オレイン酸は、悪玉コレステロールを減らして、
善玉コレステロールを維持します。
とても賢い動きをしてくれます。
複数を試してみて、自分にあったものを見つけるのも
醍醐味となるはずです。
②ごま油 :リノール酸が多く含まれていて、
コレステロールを下げる働きがあるため
ダイエットにも役に立つと言われています。
活性酸素の働きを抑えるので美容にもいいと言われていま
す。炒め油、香りつけの調味料としてだけではなく
和え物、揚げ物に混ぜると風味もプラスされます。
③こめ油 :米ぬか、米胚芽油の栄養成分が凝縮された油です。
・トコトリエノール(スーパービタミンE)
・植物ステロール(コレステロールの低下)
・ソーオリザノール(抗酸化作用)
これら3つには米ぬかの天然成分が多く含まれています。
(効果)炒めも揚げ物にも使えます。そのままかけてもOK
原材料の味を引き立ててくれる万能油です。
④「P&Bオイル」:こめ油の一種です。菓子&パン作りに最適のオイルです。
💎あと、老化は、いじわる根性丸出しになって、憎まれ口を叩くようにもなります。
💜老人に幸あれ~!!!
(あとがき)
「老人ってキレやすいし、話が通じないし、他人の意見を取り入れないし
ボケてきたせいかよくわからない行動をするし、
いじわるをしてくることがある....!」
高齢者に対して、こんなイメージをお持ちではないでしょうか?
そして、高齢者がこうなってしまう原因として、
「認知症でボケてきたこと」
「カタブツでガンコになっていること」
「若者や社会に対してひがみがあること」
こんなふうに考えていると思います。
実はこれ、高齢者への偏見です。
もちろん中には、こういったことが関係することもありますが
実体は大きく違っているのです。
では、高齢者の困った行動の原因となる真実は、いったい何なのでしょうか?
それは、ボケや性格によるものと言うよりも、
「老化による体の変化」だったのです。
真実を知れば、どう解決するべきか?、どう予防するべきか?も
すでに医学的に説明がつくことで明らかとなっています。
それなのに多くの人が、その対応を間違えて、問題をこじらせてしまっているのです。
ひとつ例を出してみましょう!
高齢者は、赤信号でも平気で渡ったり、信号が赤でも平然と渡り続けたり
することが多くあります。
そこで周りの人はこう思うでしょう!
「ボケっちゃっているから本当に困るよ!」
「車の方が勝手に止まってくれるから平気だと思って渡っているのでは?
自分勝手も甚だしい」と!
しかし、多くの場合、実態は全く違います。
「老化による体の変化」でやむを得ず起きてしまっていることなのです。
その体の変化とは、
・瞼が下がってくるし、腰も曲がっているから、信号機がある上の方が
よく見えない。
・転びやすいので足元ばかりを見て、歩いている。
・日本の信号は、高齢者が歩くスピードで渡り切れないように作られている。
など、体の変化が原因になっているのです。
性格やボケなどとは一切関係ないのです!
この変化である「老化の正体」を知ることが
実はすごく重要な事なのです。
知ってそれに対する対処・対応を間違わなければ、
周囲の人は、高齢者が困った行動を起こしても、
イライラしなくて済むので、冷静に対処ができます。
高齢者自身は、思うように体が動かなかったり、
周囲と上手にやりとりができなかったりすることに卑屈になることも
減っていくという事です。
そこでこの場合、
(高齢者自身がしたい解決策としては!)
①シルバーカーを使って歩行スピードを速める。
②瞼が下がらないように、目の簡単な運動をする。
(周囲がしたい解決策としては!)
①家族が
「横断歩道の白線と何もない部分の1セット」=「1m」を
1秒以内に歩けるかをチェックしてみる。
②下を向いて車や信号を見ない高齢者がいる前提で運転をする。
💜皆さんに、幸あれ!!!💜