相見積もり3社で迷ったときに、絶対に聞くべき7つの質問

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ビジネス・マーケティング

はじめに:相見積もりで「決められない」のは、あなたのせいじゃない


3社から見積もりを取った。

- A社:38万円
- B社:72万円
- C社:120万円

同じ「コーポレートサイト10ページ」なのに、価格は 3倍以上の差

担当者はみんな感じが良い。提案資料もそれっぽい。でも、何を基準に選べばいいのか分からない——。

このページを開いているあなたは、たぶんそんな状況です。そして、ほとんどの発注者は 「価格」か「担当者との相性」 でなんとなく決めて、半年後に後悔します。
💡Web制作の見積もりは、家を建てるときの見積もりに似ています。「同じ30坪」でも、断熱材・基礎・耐震等級が違えば、住み心地は10年単位で変わる。価格と相性で決めるのが悪いのではありません。価格と相性しか比較していないのが問題なのです。
この記事では、Web制作者として100件以上の見積もり相談に乗ってきた経験から、3社に同じ質問を投げるだけで本当に依頼すべき1社が浮き彫りになる、7つの質問をまとめました。コピペで使える質問テンプレートも用意しています。



結論:相見積もりで聞くべき7つの質問

1. この価格に含まれるもの/含まれないものを一覧でいただけますか?
2. 公開後の修正対応は、何営業日以内・何回まで無料ですか?
3. 制作の中心になる方は誰で、その方は当案件に 何時間/週入りますか?
4. 過去に同業種・同規模の制作実績を3つ見せていただけますか?
5. 成果指標(CV・問い合わせ件数)の目標と、達成しなかった場合の対応は?
6. サイトの所有権・ドメイン・サーバーの管理権限は、納品後どうなりますか?
7. 契約が中途解約になった場合、データはどのように引き渡されますか?

それぞれ、なぜ聞くべきか、どんな回答が「危険信号」かを解説します。



質問1:「この価格に含まれるものと、含まれないものを一覧でいただけますか?」


なぜ聞くのか
38万円と120万円の差は、多くの場合「含まれていないもの」の差です。

・写真撮影は別途見積?
・ライティング(原稿)は誰が書く?
・バナー・アイキャッチの素材費は?
・お問い合わせフォームのスパム対策は?
・公開後のSEO初期設定(meta、sitemap、Search Console連携)は?

これらが「別途」扱いになると、最初の38万円が結局100万円超えになることは珍しくありません。

⚠️ 危険信号な回答
・「一般的には含まれます」(=曖昧)
・「都度ご相談で」(=後から請求できる余地を残している)
・「弊社の標準仕様で対応します」(=具体性ゼロ)

✅ 良い回答
Excel/PDFで「含む・含まない」を行で分けてお出しします。原稿は貴社で用意、写真は3点までフリー素材から選定、それ以上は別途○○円、と明記します。

実践Tip:3社の見積項目を 1枚のExcelに横並びにして比較するだけで、何が抜けているかが一目で分かります。



質問2:「公開後の修正対応は、何営業日以内・何回まで無料ですか?」


なぜ聞くのか
Web制作で 最大のトラブル は「修正は別料金です」問題です。

・「ちょっと文言を変えたいだけなのに3万円請求された」
・「電話番号の変更で1週間待たされた」

公開後30日以内の軽微修正は無料、それ以降は月額○円、というのが業界の良心的な目安です。

⚠️ 危険信号な回答
・「軽微なものは無料です」(=軽微の定義がない)
・「都度ご相談ください」(=毎回見積もりで時間が溶ける)

✅ 良い回答
公開後30日間はテキスト・画像差し替えを5回まで無料。それ以降は月額5,500円の保守プラン、または都度1件3,300円〜で対応します。


数字で即答できない会社は、現場が属人化していて回っていない可能性が高いです。



質問3:「制作の中心になる方は誰で、その方は当社の案件に何時間/週入りますか?」


なぜ聞くのか
営業担当が優秀でも、実際に作るのは別の人 です。そして、その人が 何案件を同時並行で持っているか が、納期と品質の9割を決めます。

・ディレクター1人がフルタイムで関わるのか、週5時間しか取れないのか
・デザイナーは社内?外注?
・コーディングはどこの誰がやるのか

⚠️ 危険信号な回答
・「社内のチームで対応します」(=具体名なし)
・「優秀なメンバーをアサインします」(=中身ゼロ)

✅ 良い回答
ディレクター○○(経歴8年)が週8時間、デザイナー○○が制作期間中の合計40時間、コーディングは社内エンジニアが担当します。

ここは、フリーランス/個人事業主が制作会社より優位に立てる質問 でもあります。個人なら「私が、すべての工程を、責任を持って担当します」と即答できる。制作会社にこの質問をぶつけて口ごもるようなら、見極めの貴重なポイントです。



質問4:「過去に同業種・同規模の制作実績を3つ見せていただけますか?」


なぜ聞くのか
ポートフォリオの「派手な事例」だけ見せられても、自社が同じ品質で作ってもらえる保証はゼロです。あなたと同じ業種・同じ予算帯・同じ規模の事例 を3つ即答できないなら、その制作者にとって貴社案件は「初挑戦」です。

⚠️ 危険信号な回答
・「業種は違いますが、同じくらいの規模なら…」(=逃げている)
・「守秘義務でお見せできません」(=本当にそうなら、許可済み事例を最低3つは持っているのが普通)

✅ 良い回答
同じ士業の事例が2件、同じ予算帯の小売店の事例が3件あります。URL・制作期間・ご予算・公開後のCV推移までお見せします。

業界特有の規制(医療広告ガイドライン、金融商品取引法、薬機法など) がある場合は、特に重要です。知らない業界の表現規制に踏み込むと、サイト公開後に行政指導が入るリスクがあります。



質問5:「成果指標(CV・問い合わせ件数)の目標と、達成しなかった場合の対応は?」


なぜ聞くのか
「作って終わり」のWeb制作者は、もう価値を提供できない時代です。何件の問い合わせを生むために作るのか を握れない制作者は、ただのコーディング職人です。

⚠️ 危険信号な回答
・「集客はSEO業者の領域なので…」(=責任の押し付け)
・「保証はできません」(=測定すらしない姿勢)

✅ 良い回答
公開後3ヶ月で月間問い合わせ○件を目標に設定しましょう。未達成の場合、追加費用なしでLP内のCTA改善と分析レポートを2回まで提供します。

求めるべきは 「成果保証」ではなく「改善コミット」 です。成果保証を簡単に約束する制作者ほど、後で逃げます。



質問6:「サイトの所有権・ドメイン・サーバーの管理権限は、納品後どうなりますか?」


なぜ聞くのか
これは 業界の闇 です。

・ドメインが制作会社名義のまま
・サーバー契約が制作会社のアカウント配下
・ソースコードの著作権が制作会社に残る

この状態で関係が切れると、サイトを引っ越すだけで数十万円〜数百万円 かかります。実質的な「人質サイト」です。

⚠️ 危険信号な回答
・「弊社で管理した方がトラブルが少ないですよ」(=人質にする気)
・「ドメインはこちらで取得します」(=名義に要注意)

✅ 良い回答
ドメイン・サーバーともに貴社名義での取得をサポートします。納品物の著作権は契約書で貴社に譲渡、ソースコード一式をGitリポジトリで引き渡します。

契約書に「著作権譲渡」と明記 されているか、契約前に必ず確認してください。口約束だけだと、後から覆されます。



質問7:「契約が中途解約になった場合、データはどのように引き渡されますか?」


なぜ聞くのか
全工程の半分まで進んだ段階で、相性の問題や事業方針の変更で解約せざるを得ないことは、現実に起きます。そのとき、払った費用に見合う成果物が返ってこない のが最悪のパターンです。

⚠️ 危険信号な回答
・「そういうケースはほとんどないので…」(=規約が存在しない)
・「弊社規定に従います」(=その規定を見せない)

✅ 良い回答
工程ごとの完了率(要件定義20%/デザイン50%/実装80%/納品100%)に応じて精算し、その時点までの成果物(Figmaファイル・HTML/CSS)を引き渡します。

契約書にここまで書ける制作者は、過去にトラブル対応の経験があり、誠実です。



3社に同じ質問を投げるだけで、本当の実力差が見える

ここまで読んで、「正直、面倒くさい」と感じたかもしれません。でも、安心してください。この7つをコピペでメール送信するだけ で、3社の本当の実力差が見えます。

📋コピペ用テンプレート
お見積もりをいただきありがとうございます。発注先を決めるにあたり、3社様に同じ7つの質問をお送りしています。お手数ですが、可能な範囲でご回答いただけますと幸いです。
1. お見積金額に含まれるもの/含まれないものの一覧
2. 公開後の修正対応の範囲(日数・回数・無料/有料の境界)
3. 制作の中心となる担当者名と、本案件への投入時間(h/週)
4. 同業種・同規模の制作実績3件(URL・期間・予算帯)
5. CV/問い合わせの目標数値と、未達成時の対応方針
6. 納品後のドメイン・サーバー名義および著作権の帰属
7. 中途解約時の精算ルールと成果物の引き渡し方法

返信の 速度・具体性・数字の有無——たった1往復で、半年後にあなたを助ける1社が浮き彫りになります。



それでも迷ったら:個人事業主/フリーランスという選択肢

制作会社3社で迷っている方に、もう1つの視点をお伝えします。

100万円の見積もりのうち、純粋な制作費は30〜40万円程度 で、残りは営業費・管理費・中間マージン・オフィス維持費です。同じ品質を、直接やり取りできるフリーランスに発注すれば、同じ予算で2倍のクオリティ、または 半額で同等のクオリティ を実現できます。

ただし、フリーランスにも前述の7つの質問は同じく有効です。むしろ、フリーランスの方が 1人で全工程に責任を持つ ため、即答できる質問が多いはずです。逆に即答できないフリーランスは、避けたほうが無難です。



まとめ:選ぶ基準は「価格」でも「相性」でもない

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価格でも、相性でもなく、「数字と契約書で答えられる相手か」 で選ぶ。それだけで、Web制作の失敗確率は劇的に下がります。

あなたの手元にある3社の見積書を、もう一度開いてみてください。きっと、聞きたいことが見えてきます。

制作前のホームページ診断のご相談はこちら

現在のサイト、または検討中の見積書を拝見し、価格と内容のバランス・改善ポイントを第三者目線でお伝えします。

筆者がホームページ制作いたします

私は独立して現在3年目になります。ホームページ・LP・ECサイトの制作に携わったことは20以上。もし、どこに頼めばいいかわからないということであれば私にご相談ください。
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