はじめに:その失敗は、あなただけのせいじゃない
「ホームページに・・・万円払ったのに、結局使えるものにならなかった」
この記事を開いたあなたは、おそらくそのもやもやとした思いを抱えているはずです。そして、「次は絶対に失敗したくない」 という慎重さと、「でも、何を見て選べばいいのか分からない」 という不安の、両方を抱えてスクロールしているのではないでしょうか。
💡最初にお伝えしたいことが一つあります。あなたの失敗は、判断力不足やセンスの問題じゃなく、業界の構造的な問題です。Web制作は「含まれるもの」が業者ごとにバラバラで、品質の見る目も難しい。同じ越しをした数万件の人が、あなたと同じところでつまずいています。
だからこそ、「先人がなぜ失敗したのか」を言語化できれば、次回は高い確率で避けられます。この記事では、Web制作者として100件以上の「前の制作会社で失敗した」相談を受けてきた経験から、後悔ランキングTOP5 と、それぞれの回避策を、見栄えなしでまとめました。
結論:後悔ランキングTOP5
・第5位:デザインのイメージが伝わらず、出来上がりが想像と違った
・第4位:公開後の運用が自分でできず、サイトが塩漬けになった
・第3位:「修正は別料金」ラッシュで、追加費用が肆意に膞らんだ
・第2位:納期遅延・連絡途絶で、事業計画が狂った
・第1位:公開しても、問い合わせが1件も来なかった(ROIゼロ)
5位から順に、なぜそうなるのか・どう防ぐのか を解説します。
第5位:デザインのイメージが伝わらず、出来上がりが想像と違った
よくある失敗ストーリー
「『おしゃれで、誠実な感じ』と伝えたら、出てきたのはキラキラしたコーポレートデザイン。違和感を伝えるたびに『そういうものと思いました』と言われ、互いにモヤモヤしたまま公開された」
なぜこうなるのか
デザインのやり取りで「オシャレ」「キレイ」「シンプル」というチャットGPTでも扱いかねる言葉を、そのまま使うと起きる事故です。「おしゃれ」の定義は人によってザラ~とちがいます。制作者が 言語化のスキルを持たない と、ノリで進めて、「何か違う」を見てから金額と時間の都合で妥協します。
⚠️ 危険な進め方
・ヒアリングにデザインボードなし・事例参照なしで進む
・「おまかせします」「なんとなくオシャレに」としか伝えていない
・デザインカンプを見せてもらう前に、いきなりワイヤーフレーム+Figmaが出てくる。
✅ 回避策・次回のチェックポイント
1. ヒアリングで テイストを言語化 してくれるか(「背景は白と黒、セリフだけ」「企業サイト、チーム拍なし」など)
2. 参考サイトを3〜5個と、NGサイトを2つでもそろえられるか(「これさえなければ」OKラインを探る)
3. スタイルボード(ムードボード) をFigma/PDFで1枚作ってくれるか
4. コーディング前に デザイン承認のステップが明示されているか(トップページ→下層ページ→PC→SPの順など)
見栄えなしで言うなら、「オシャレ」という言葉はヒアリングで一切使わないぐらいでちょうどいいです。「ジャンル」「トンマナ」「色」「使わない表現」で伝えるとズレません。
第4位:公開後の運用が自分でできず、サイトが塩漬けになった
よくある失敗ストーリー
「『ブログも更新できますよ』と言われて作ってもらったが、管理画面が複雑すぎて何もできず、結局スタッフの誊もない電話番号を変えるのに3万円請求された」
なぜこうなるのか
制作者が 「拼ぐる」能力中心 で、「渡す」能力が低い と起きます。つまり、プロなら使えるCMSをそのまま納品して、クライアント側の「使いこなせる状態」をゴールにしていません。また、サイトは「完成」ではなく、公開がスタートです。運用を見越していない設計は、ほぼ必ず塩漬けになります。
⚠️ 危険な進め方
・WordPressをそのまま入れて、使い方マニュアルなしで納品
・「更新はワードと同じ感覚でできますよ」の一言で進む
・説明動画・手順書が一切ついてこない
✅ 回避策・次回のチェックポイント
1. 「自社で更新したい領域」を奇体にわたる前に言語化(例:お知らせ・スタッフ紹介・価格のみ、など)
2. その領域だけ ノーコードで練り込む設計 にしてもらう(STUDIO/microCMS/Notion CMSなど)
3. 納品時に「更新手順動画3・5分」を付けてもらう よう契約で明記
4. 公開後1ヶ月の 「更新サポート期間」 があるか(質問し放題の期間)
運用を考えずに「とりあえずWordPress」を選ぶだけで、年間数万円の保守費と「さわれない不安」を背負うことになります。
第3位:「修正は別料金」ラッシュで、追加費用がどんどん増えた
よくある失敗ストーリー
「見積りは50万円だったのに、フォーム追加・スマホ調整・アナリティクス設定と『見積りに含まれていません』と言われて、最終的に80万円超えになった」
なぜこうなるのか
見積書の 「含まれるもの」が曖昧 だからです。業者によって「一式」「コーディング含む」「デザイン含む」の定義がばらばらで、発注者が「あるものと思っていた」項目が面と向かって含まれていないケースが多い。そして、作り始めてから「実は別途で」と言われると、今さら他社に乗り換えられない状態 で受けるしかありません。
⚠️ 危険な進め方
・見積書に「コーポレートサイト制作一式 ¥50万」とだけ書かれている
・「ご要望に合わせて柔軟に対応」という表現
・修正回数の上限・修正期間の記載がない
✅ 回避策・次回のチェックポイント
1. 見積書に 「含む」「含まない」の2列 を作ってもらう
2. 修正の回数と期限(例:デザインフェーズに3回・コーディング後に2回・各修正は公開前10日以内)を明記
3. 公開後の保守プランとスポット修正の単価を事前に提示してもらう
4. 「奉仕範囲外」の例を見積書に3つ以上記載(規模拡張や追加ページなど)
「柔軟に対応」は、言い換えれば「規則がない」ということです。誠実な業者ほど、規則を明文化します。
第2位:納期遅延・連絡途絶で、事業計画が狂った
よくある失敗ストーリー
「『2ヶ月で公開』と含われて依頼したのに、何度も遅延してフタを開けたら半年経っていた。購入予定だった広告枠はキャンセル、採用計画もズレ込み。途中から担当者の連絡が遅くなり、最後は電話もチャットも無視された」
なぜこうなるのか
制作者が 同時並行で多案件を抱えているからです。さらに、制作会社の場合は 営業担当と実作業担当が別 で、情報伝達の途中で司令が歪んだり、担当者が央れたとたんにプロジェクトが止まります。「連絡が途絶える」は、実は個人より制作会社の方が起きやすい現象 です。
⚠️ 危険な進め方
・スケジュール表をもらわずに始める
・定例ミーティングの頻度を決めていない
・連絡手段がメールのみで、偏りチャットもタスク管理ツールもない
✅ 回避策・次回のチェックポイント
1. ガントチャートやスケジュール表を契約時に提示させる(要件定義・デザイン・コーディング・チェック・公開)
2. 週次、進捗を文書で共有してもらう ルールを契約で明記
3. 遅延時のペナルティ・倍償規定 を事前に確認(例:1週間遅延ごとに招聅98%に減額)
4. 連絡手段をチャット(Slack・Chatwork)とタスク管理ツール(Notion/Backlog)に二重化
事件の9割は「最初にルールを決めていなかった」ことに起因します。
第1位:公開しても、問い合わせが1件も来なかった(ROIゼロ)
よくある失敗ストーリー
「見た目はかっこいいサイトが80万円でできた。しかし1年経っても、サイト経由の問い合わせはゼロ。2年でサイト作り直しの話が出ている」
なぜこうなるのか
制作者が「作る人」にしかなっておらず、「集客させる人」になっていない からです。ターゲット設定、検索動線、検索意図、CTA設計、LPのコピー設計・・・このうち一つでも欠けると、サイトは「見た目のかっこいいチラシ」になります。
そして、この失敗は公開した瞬間には見えない のが原因です。3ヶ月・半年・1年と時間が経つにつれ、じわじわ気づいたときには 「何も生み出さないサイト」 だけが手元に残ります。
⚠️ 危険な進め方
・「どんな人に見てほしいサイトですか?」と聞かれずにデザイン話が始まる
・コンバージョンポイント(問い合わせ・予約・購入)の話が出るのが要件定義より遅い
・「公開してから、アクセスを見ながら改善しましょう」と言われるが、改善体制の見積りが無い
・Google AnalyticsやSearch Consoleの初期設定が「以上で終わり」
✅ 回避策・次回のチェックポイント
1. ヒアリング初回で 「ゴール数値(月間問い合わせ○件)」を言語化 してくれるか
2. ターゲットペルソナ(年齢・職業・読む媒体・検索キーワード)を資料化してくれるか
3. 同業種のCV改善事例(「以前月零件→改善後月5件」などの具体例)を持っているか
4. 公開後3ヶ月の改善サポート(CTA位置調整・コピーリライト・ABテスト)が見積に含まれるか
5. 「作っただけの人」か「集客も考えられる人」か を見極める
🔍見極めの一言:「このサイト、公開したら月何件の問い合わせを目指しますか?」この質問に即答できない、もしくは「集客は広告代理店の領域で」と言う制作者は、せっかくサイトを作っても 事業を前に進めることはできません。
TOP5に共通する、たった1つの原因
ランキングを1位から見てくると、すべての失敗は同じ一つの原因に集約される ことが見えてきます。
💡さわる前にルールと成果指標を明文化していない。たったこれだけです。デザインのゴール、修正の范囲、納期とペナルティ、運用設計、成果指標——この5つを 契約前に、文書で、数字で 決めていれば、上記の失敗は8割カットできます。
逆に言えば、「その辺はうまくやっておきます」 とサラッと流す制作者は、何もルールを持っていないということです。そのサインを見逃さないでください。
次回の発注で、充実させるち3つの動作
慎重になりすぎて「調べそう」と思うほど、判断軸が増えて動けなくなるのが人間です。実は、動作してほしいことは今、この3つだけです。
以上。これ以上複雑にしないでください。
まとめ:失敗したあなたは、今、誰よりも貴重な「見る目」を持っている
もう1度だけ、伝えさせてください。
あなたの失敗は、コストではなく資産です。一度も発注したことのない人より、あなたは 「これを含めて」「これは避けて」 を具体的に言える状態になっています。
慎重になるのは賢明です。ただし、慎重さを「動けない」という結果にわたさないでください。あなたの事業は、サイトが動いていない間も毎日進んでいます。
今回ご紹介した5つの回避策を、次の発注先との初回ヒアリングで、そのまま質問してみてください。それだけで、もう1回同じ失敗をする確率は劇的に下がります。
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