起承転結の【承】~どこまでも果てしない脚本技術5~

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こんにちは!お元気でしたか?

今回は、脚本作りの重要な要素の起承転結の「承」につきまして、詳しく書いていきますね!!

「承」は、物語の導入部分である「起」に続く部分で、本格的にシナリオが動き出す部分!とても長くて骨が折れる所でもあります。

ここでは、登場人物たちの関係性や背景が深められ、物語の中心となる問題や葛藤が徐々に明らかになっていきます。

因みに、承は「承ける」つまり“引き受けて引き継ぐの意味です。

つまり継承するって事!

さぁ!主人公に間違わせて、気付かせて、修正させて行きますよ!!

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①「承」の役割とは?

「承」の役割は、観客や読者を物語の世界にしっかりと引き込むことです。

ここでは、大きく分けて4つの要素が含まれます。

1.キャラクターの詳細な描写
2.物語の舞台設定の充実
3.主要な問題や葛藤の提示
4.物語の方向性の示唆

「承」は、物語全体の基盤を築く重要な部分です。

ここでしっかりと土台を作ることで、後の展開がより説得力を持ち、観客を惹きつけることができるのです。


②「承」の基本的な書き方

「承」を書く際には、どんなポイントを押さえたら良いでしょうか?

簡潔に4つに分けて説明しましょう。

1.キャラクターの深掘り

主要キャラクターの性格、背景、動機をより詳しく描写します。

2.世界観の構築

物語の舞台となる世界や環境について、より具体的に描写します。

3.問題の提示

主人公が直面する問題や葛藤を徐々に明らかにしていきます。

4.関係性の構築

登場人物間の関係性を描き、それぞれの立場や思惑を明確にします。

5.テンポの調整

情報提供と物語の進行のバランスを取りながら、適度なペースで展開します。

「承」では、「起」で提示した設定や人物をさらに掘り下げていくことが大切です。ただし情報を詰め込みすぎないよう注意しましょう。

観客の興味を引きつつ、適度に謎を残すことも重要です。


③キャラクターを魅力的に描く

「承」では、キャラクターの魅力たっぷりに描きます。
じゃあ、魅力的に描くって、どうしたらいいの?って思いますよね。

いくつかお伝えしますので、貴方の書きやすいものから、取り入れてみましょう。

1.行動を通じた性格描写

セリフだけでなく、キャラクターの行動を通じて「映像で性格を表現」しましょう。

2.内面の描写

「モノローグや表情、仕草」で、キャラクターの内面を描写しましょう。

3.他者との関係性

他のキャラクターとの交流させて、その「人物の特徴を浮き彫りに」する事が大事です。

4.背景の提示

キャラクターの「過去」や「環境」を少しずつ明らかにし、そのキャラクターに深みを持たせると、より深く、視聴者が見入ってくれます。

5.矛盾や弱点の描写

共感=リアリティ!を忘れず、完璧すぎないキャラクターの方が魅力的!
キャラクターに適度な欠点や矛盾を持たせて、視聴者に共感して貰う。

それぞれのキャラクターに独自の個性や魅力を持たせることを心がけましょう。


④伏線の張り方

「承」は、「転」につながる伏線を張る場所です。

でも、どんな伏線をはればいいの?って思いますよね?
では、こんな伏線の張り方は如何でしょうか?

1.さりげない会話

一見何気ない会話の中に、重要な情報を忍ばせます。

2.象徴的な小道具

後の展開で重要になる小道具を自然に登場させます。

3.環境描写

背景や環境の描写の中に、後で重要になる要素を含めます。

4.キャラクターの癖や特徴

後の展開で意味を持つキャラクターの特徴を示唆します。

5.不自然にならない程度の強調

重要な伏線は、さりげなく複数回登場させます。

伏線は、後の「転」や「結」で回収されることで、シナリオに深みと一体感を与えます。

ただし、あまりに露骨な伏線は、作者都合のシナリオになり、一気に視聴者は覚めてしまいます。
あくまでも、自然な流れの中に溶け込ませることが大切です。

⑤「承」の長さと構成

「承」の長さは物語全体のバランスによって変わりますが、一般的には全体の60〜80%程度を占めることが多いです。

とても長い分、視聴者がそのシナリオから離脱してしまう部分でもあります。

じゃあ、どんな構成で書いたら良いでしょうか?
その順番を簡単に書くと、こういう流れになります。

1.導入: 「起」からの自然な流れを作ります。

2.展開: キャラクターや世界観を深掘りしていきます。

3.問題提示: 主要な問題や葛藤を徐々に明らかにします。

4.緊張の高まり: 「転」へとつながる緊張感を徐々に高めていきます。

「承」の中でも、場面や時間の経過によって適度に区切りを付け、
メリハリをつけることが大切です。
単調な「承」は観客を退屈させる可能性があるので、適度な長さを心がけましょう。


⑥よくある失敗と注意点

シナリオが、こんな状態になっていたら、承を見直してみましょう。

1.話があちこち飛んでしまう

承の中に、必要以上の情報を詰め込みすぎて、視聴者を混乱させてしまいます。
あれもこれもを入れ込まず、一つの情報だけを深堀りしていく事が必要です。

2.だらだら長々とつまらない

承が終始、説明ばかりで、シナリオの進行が遅くなりすぎている可能性があります。

3.キャラクターに魅力が無い

全てのキャラクターを同じように描いてしまい、個性が無い可能性があります。

4.主要問題の不明確さ

主人公にいくつもの問題を背負わせてませんか?

話があちこち飛んでしまう為、そのシナリオの中心となる問題や葛藤を明確にしましょう。

5.想像通りのラストだった。

これ、ラストの転や結の問題かと思いきや、実は承の部分が大きく関わってきます。
伏線の露骨さが際立っていて、後の展開の面白さが無くなってしまっている可能性があります。

6.シナリオの意味が分からない

 「起」との繋がりがなんだか不自然で、物語の流れが途切れてしまっている可能性があります。

※これらの失敗を避けるためには、常に物語全体のバランスを意識しながら書いて行きましょう。

観客の視点に立って内容を吟味することが大切です。


⑦まとめ

「承」を効果的に書くためのコツをまとめると、以下のようになり


1.キャラクターと世界観を深く掘り下げる
2.主要な問題や葛藤を徐々に明らかにする
3.自然な形で伏線を張る
4.情報提供と物語の進行のバランスを取る
5.観客の興味を引きつつ、適度に謎を残す
6.「起」からの自然な流れを作り、「転」への期待を高める


「承」は物語の基盤を作る重要な部分です。

ここでしっかりと土台を築くことで、後の展開がより魅力的なものになります。長々書くので、体力が必要ですよね!!

焦らず丁寧に書き上げることを心がけましょう。


この記事が、みなさんのシナリオ作りの参考になれば幸いです。
お互い、素晴らしいシナリオを書いて行きましょう!!!

次回は、シナリオがひっくり返る「転」をお伝えしますね!!
今日も、最後までお読み頂き、有難うございました(∩´∀`)∩
また会いましょう!!
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