人間の行動に「明確な理由」は存在しない?
こんにちは。セールスコピーライターの岩井直樹です。
あなたが新作スマホを選ぶ際、
『直感』と『機能』のどちらを優先しますか?
もしかすると、あなたはこんな風に感じるかもしれません。
・「このデザイン、すごく好みだな」
・「なんだかこのブランド、惹かれるな」
このように、直感的に心が動いて決めることはよくあります。
明確な理由をわざわざ言語化しなくても
「特に理由がなく、なぜか惹かれる」という
感情が先にきているケースは多いものです。
その時、すぐに店員さんが来て
次のような説明をしてくれるでしょう。
・このモデルは最新チップ搭載で、処理速度が速いです。
・カメラの画素数も高く、バッテリーも長持ちします。
・今後のアップデートにも長く対応できます。
この説明を聞いた後、あなたは、
・「そうか、やっぱり値段は高いけど、これだけの機能があれば納得だ!」
・「長く使えるし、結果的に買って損はないな」
と、そのスマホを選ぶことに「後付けの合理的な理由」を加えて
納得するのではないでしょうか。
行動は「感情」、納得は「論理」
一体なぜこんなことが起こるのでしょう?
それは、私たちの物事の選び方が、心の深いところで
次の二段階で進むことを示しているからです。
1段階目:「感情(気持ち)」が先に動く。
2段階目:その感情で決めたことを「論理(理由)」で
「これでよかったんだ!」と考える。
つまり私たちは、まず感情で判断し、
その後に納得できる理由を論理で探す生き物なのです。
この「感情 → 論理」という人間の仕組みを理解することは
現代社会を生きる上で非常に重要です。
なぜなら、世の中に溢れる情報が
この脳の働きを巧みに利用しているからです。
感情と理性のバランスが取れていないと
私たちは感情に流され誤った選択をしてしまうかもしれません。
日常に見る「感情から始まる決断」の例
私たちは日々の生活の中で
無意識のうちにこの「感情→論理」で物事を決めています。
感情に引っ張られ
「これでよかったんだ」と自分や他の人を納得させるために
後付けで理由を探しているのです。
例えば下記3つのような経験はありませんか?
①新しい服を買う時
「気分が上がりそう!」というウキウキした気持ちが先にあり
その後「色々合わせられるし、セールでお得だから長く着られる」と
頭で納得する理由を探す。
②カフェでメニューを選ぶ時
「あの甘いものが食べたい!」という「食べたい」気持ちが湧き上がり
それから「最近頑張ったし、カロリーもすぐに消費できるかな」と
自分を納得させる理由を探す。
③休日の過ごし方
「今日は何もしたくない…ゴロゴロしてたい…」という疲れた気持ちが勝り、その後に「平日に頑張ったから、今日はしっかり休むのが一番効率的だ!」と頭で考えた理由を付け足す。
これは、私たちの脳が早く物事を決める便利な仕組みであると同時に
「自分の行動が変じゃない」と思いたい心の動きでもあります。
私たちは自分を「ちゃんと考えて行動する人」だと思いたいから
無意識に感情で決めたことを、論理で飾り付けているのかもしれません。
感情を「理解」し、賢く選択するために
私たちは「感情 → 論理」という人間の仕組みを知ることで
感情にただ流されるのではなく、自分で考えて選べるようになります。
感情を否定したり、無理に止めたりする必要はありません。
それはできませんし、感情は行動の大きな力であり
人生を豊かにしてくれます。
大切なのは、自分の心で何が起きたかを落ち着いて「理解する」ことです。
感情を理解し、頭で考える。この方法で決断すれば
気持ちを否定せず、より賢く、後で後悔しない選択ができるでしょう。
感情と頭で考えることのバランスを意識する。
これは、何かを成し遂げるためだけではありません。
私たちの人生をもっと楽しく、もっと意味のあるものにするための
大切な考え方でもあります。
複雑な今の世の中を生きる私たち。
人間心理の深い部分を理解することは、非常に重要です。
それは、他の人を理解し、自分の行動をコントロールするための
なくてはならない知恵となります。
あなたの決断が、本当の「あなた自身」の選択となることを願っています。