仕事で伸び悩むあなたに|“良い人”が評価されない残酷な理由

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ビジネス・マーケティング
あなたはこんな悩みを抱えていませんか?

・どんなに頑張っても、いつも目標未達で終わってしまう
・周りの同僚が結果を出す中、自分だけが取り残されている気がする
・仕事で成果が出ず、自信を失いかけている

もし心当たりがあるなら、その原因は意外なところにあるかもしれません。僕自身も、かつてはその「罠」かつての僕も、結果が出せなかった“良い人”でした

今でこそ、外資コンサルでの転職やコーチングでの実績を積み上げてきましたが、かつての僕も、努力しているのに結果がついてこない“伸び悩み”の時期がありました。

その原因は、知らず知らずのうちに「テイカー(奪う人)」的な行動パターンに陥っていたこと。正直、これに気づくまでには相当な時間がかかりました。


なぜテイカーでは成果が出にくいのか?


テイカーとは、「自分の利益を最優先に考える人」。表面上は一生懸命働いているように見えても、その動機が「自分のため」である限り、周囲との信頼関係は築けません。他人からできるだけ多くを引き出し、自分は最低限しか与えないタイプです。

一見すると仕事に対して貪欲で、結果を出しそうな印象を持たれるかもしれませんが、テイカーの思考は周囲との信頼関係を築くことができず、長期的に見ると協力や支援を得られず孤立してしまいます。

たとえば、かつての僕は転職や新しいチャレンジをする際、常に「どうすれば自分がもっと評価されるか?」を考えていました。良かれと思ってアドバイスしたり、手助けをしても、「自分の成果に繋がるかどうか」が頭をよぎっていたのです。

これは、相手のニーズを無視し、自分の価値を高めるための行動に過ぎなかった。そして、そのことに気づかないまま、どれだけ頑張っても周囲からの信頼はなかなか得られず、むしろ孤立感だけが増していきました。

アダム・グラントの研究によると、職場で最も成果を上げるのは「ギバー(与える人)」、最も成果を出せないのも「ギバー」だという衝撃的な結果が出ています。

つまり、「ただの与える人」ではなく、「戦略的なギバー」になることが、成果を出し続ける鍵となるのです。

本記事では、僕自身の体験談をもとに、無意識のうちにテイカーになってしまう原因を紐解き、ギバーへと進化するための3つのステップを紹介します。

Step1|まずは自分の思考パターンに気づく – 無意識のテイカーを自覚する


最初のステップは、無意識のうちにテイカー的な思考に陥っていることに気づくことです。

人は誰しも、自分の行動を「良かれと思ってやっている」と解釈しがちです。たとえば誰かを手伝った記憶は鮮明でも、「これだけしてあげたんだから、いつか返ってくるだろう」と期待していたことは忘れてしまいます。

このように「与えているつもり」でも、見返りを求めている場合、それはギブの皮をかぶったテイクになってしまいます。

そして、ここで見落としがちなもう一つの盲点があります。

それは、信念に従って与えているつもりが、知らぬ間に相手の自由や尊厳を奪うテイカーになってしまうということです。

たとえば、こういった姿勢です:

「自分は正しいことをしている」

「このやり方が一番だから、きっと役に立つはず」

「私はあなたのためを思ってこれをやっている」

……その“正しさ”は、本当に相手が求めているものでしょうか?

これは心理学で「道徳的優越感のパラドックス」と呼ばれ、自分の倫理観を絶対視するあまり、他人の選択や感情を無視してしまう現象です。

▶ 僕自身の体験


そんな僕が変わるきっかけとなったのは、コーチングをし始めた当初、とあるクライアントさんとのコーチングを通じて「相手視点」の大切さに気づいたことでした。

ある日、クライアントとのセッションでこう言われたことがあります。

「中富さんのアドバイス、本当に助かりました。これからもぜひお願いしたいです!」

その瞬間、僕は正直、戸惑いました。「いやいや、そんなことないですよ」と言いました。

一見、謙虚に見えるかもしれません。

しかし、「僕よりもっと相応しいコーチがいるのでは?」とか、「本当に自分が役に立てているのか?」と、謙虚なふりをして、相手の「嬉しい」「ありがたい」という感情を、僕自身の基準で否定してしまっていたんです。

そのクライアントの表情は少し悲しげでした。

後から考えると、その時の自分は、相手の感謝や喜びを否定することで、自分の“正しさ”を守っていただけだったのです。これはまさに「ギブの皮をかぶったテイク」だったと気づきました。

謙虚であるという自分の正しさを優先し、相手の気持ちに応えない=否定を行っていたんです。

これは、相手の気持ちにちゃんと応えていないということ。自分の“未熟さ”や“正しさ”を守るために、相手の純粋な想いを見ないふりをしていたのです。

▶ クライアントの気づき


同じような話は、クライアントのセッションでもよく出てきます。

ある女性クライアントさんは、いつも周囲を気遣い、尽くす人でした。でも褒められるたびに「私なんて」と言ってその言葉を打ち消してしまう。

あるとき僕がこう尋ねました。「今の“ありがとう”って、どこに行ったと思いますか?」

彼女はこう言いました。「受け取らなかったから、どこにも行けなかった。私が止めてたのかもしれない」

──これは強く印象に残っている言葉です。

ギバーであろうとする人が、そのまなざしの優しさゆえに「自分の至らなさ」にとらわれて、受け取ることを拒んでしまう。でもそれは、相手の想いを否定することにもつながっているのです。

ぜひこう問いかけてみてください。

「これは本当に謙虚さだろうか?それとも、自分を守るための拒絶だろうか?」

「今、受け取らなかったこの言葉は、誰のものだったのだろう?」

この問いに向き合うことこそが、テイカーからギバーへの第一歩です。

Step2|相手視点に立つ – 自分の正しさより“相手の望み”を大切にする


ギバーの本質は、「相手にとっての価値」を届けることにあります。たとえ善意からの行動でも、それが“自分が良いと思っていること”に偏っていたら、それは自己満足になってしまう。

ギバーになるということは、「自分の正しさを押し通す人」ではなく、「相手の望みに耳を澄ます人」になるということ。

自分にとって気持ちよくても、相手が望んでいないなら、それはギブではなく“押しつけ”になってしまうのです。

“与える”とは、聞くこと。共感すること。そして尊重すること。

だと今の僕は考えています。

Step3|小さなギブを重ねて信頼を築く


戦略的なギバーとは、無理せず、でも確実に「信頼の貯金」を積み上げていく人です。

毎朝の挨拶を丁寧に、元気よく挨拶する

相手の話を5分だけでも集中して聴く

自分の成功を独占せず、プロセスを共有する

ちょっとした「ありがとう」を伝える

こうした小さな行動の積み重ねが、「この人は信用できる」「一緒に働きたい」と思われる人を育てていきます。

大切なのは、「見返りを期待しないこと」。

ギブをしたからといって、すぐに何かが返ってくるわけではありません。むしろ、「返ってこなくてもいい」と思えるようになったとき、信頼は本物になります。

与えることは“信じること”である


最後に、与えることは時に自分の弱さや不安と向き合うことでもあります。自分が与えたものが、必ずしもすぐに返ってくるわけではない。むしろ、返ってこないかもしれない。それでも与え続けることが、真の信頼を築く第一歩だと実感しました。

もしあなたも今、仕事で伸び悩んでいるなら、ぜひ自分の思考パターンに目を向けてみてください。「これは本当に相手のための行動か?」「見返りを期待していないか?」と問いかけるだけで、きっと新しい視点が見えてくるはずです。

また、ギバーであるということは、与えることだけではありません。それは、相手の言葉を、気持ちを、存在を「信じて受け取る」ということでもあります。

あなたが誰かに与えた小さなギフトが、めぐりめぐって誰かの未来を動かすかもしれません。

それを信じて、今日もひとつ、小さなギブをしてみましょう。

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