『羊たちの沈黙』から遡って『レッド・ドラゴン』を読み、そしていよいよ、続編となる本作。
『レッド・ドラゴン』では〈歯の妖精〉を追うグレアム捜査官、『羊たちの沈黙』では〈バッファロー・ビル〉を追うクラリス・スターリング、という構図がありましたが、今回の主役はハンニバル・レクターそのもの。
FBIが別に追う、猟奇殺人鬼は登場しない。
その代わり(?)、ハンニバル・レクターへの復讐に燃える、メイスン・バージャーという、鬼畜で異形の大富豪が登場する。
もう、今作におけるハンニバルもメイスンも、変態すぎて、かなり狂った物語が展開されていきます。
(ここからネタバレ)
映画版では、クラリスを捕らえたハンニバルは、クラリスの目の前で、クラリスのクソ上司の「脳みそパカっ」という衝撃シーンを展開。
しかしながら、ギリギリのところでハンニバルはクラリスを逃がし、物語は終わります。
が、原作では…なんとなんと、ハンニバルに捕らえられたクラリスは催眠と洗脳を施され、ハンニバルとともに、クソ上司の脳みそを食してしまう。
そして、自らの乳房をも差し出し、愛人関係のようになる……という、何とも救いのない、胸糞な結末を迎えます。
ジョディ・フォスターが続編の登板を辞退してしまったこと、そして、後任のジュリアン・ムーアもこのシーンを拒んだことによって映画版では実現しなかったラストだけれど……
なんとも解せなかった映画版のラストより、ジョディ・フォスター版でこの映像化も観て見たかった……!
という思いを込めて、トップのイラストではそのイメージで描いてみました。