諦めた夢、今の夢

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諦めた夢、見切りをつけてそれ以上追わなかった夢。

初めは夢や希望がなくなった現実に打ちのめされて生きる意味が分からなくなった。
生きることがより辛いと感じるようになり、生きていくことが馬鹿馬鹿しくなった。

もう終わりにしようか。
そうしよう。
だって求めていた幸せはもう二度と叶えられないんだから。
じゃあいつにしよう?
どこで終わらせよう?

抜け殻のような空っぽの頭でふと思いついた。
『あのスープカレー食べてみたかったな…』
行ってみたいスープカレーのお店があったことを思い出す。

終わりにするのはいつでも出来るから、じゃあそれまでやりたかったこと全てやって未練を残さず、この世とサヨナラしよう、と。

早速ひとりでそのスープカレーのお店に行った。
1人で飲食店に行くのは恥ずかしかったが思い切って入ってみた。
あたふたしながら頼んで出てきたスープカレーはとてもおいしかった。
1人でぼっち飯を出来たこともなんだか誇らしかった。

じゃあ次はあそこ?
あれもやってみたい!
これも始めてみたい!

多趣味な事が時間稼ぎとなった。
でもそれは本当の幸せへ辿り着くための道であり時間だった。

何も考えず一日一日をただやりたいことだけをやって生きた。
そしてある日、本当の幸せが突然やってきた。

感じたことのない胸の高鳴りに、何もしてなくてもニヤけてしまう顔。
そんな感覚は初めてだった。
だからこれが”幸せ”なんだって気付けた。

望んでた幸せとは違うけど、その幸せはまた生きる希望を与えてくれた。
月日が経ってもその幸せに守られて今は生きている。

だけどまた、昔の夢を思い出す。
夢の中で夢をまた追いかける自分がいた…。
きっぱりと諦めたから手元には夢を追うための道具はほとんど残ってなかった。
それでも、もう夢を叶えたいなんて思わないから、せめて好きだった事をまたやってみたい。
時間の経過は恐ろしくて昔のよう全然上手く出来ない。

それでも楽しい。楽しい…。
やっぱり楽しいんだ…。

また辛くなった。胸が苦しくなった。
夢は諦めて忘れたはずなのに、別の形でも良いからまた続けていきたいと思い始めている。

忘れたはずなのに、また胸を締め付ける。
忘れたはず…、だけど本当は覚えていたんだ。
あの時の苦しさ、悔しさ、悲しみ、絶望、妬み、嫉妬。
全ての感情はまだ心の奥深く、自分でも見えないように鍵をかけてその中で音も立てず眠っていたんだね。

結局一度抱いてしまった思いは消えないのかも知れない。
濃くなったり薄くなったりするだけで、消えはしない。

この蘇ってしまった夢はまた私を苦しめる。
分かりきった事だけど、だけど…もう一度ちゃんと向き合いたい。
病気を治したいから、もう30歳だから…
そんな理由を付けて諦めてしまった夢。

本当にやりたかったことはまだまだ残ってる。
何かを理由にもう逃げたくない。
時間が掛かっても良いから諦めたくない。

生きる意味をまた教えてくれたんだから、この命尽きるまでまた夢を紡いていこう。
ずっとずーーっと待っていてくれた私の夢。
ありがとう。
改めまして、よろしくね★

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