円安は円安でよいのですが、私が不思議に思ったのは、先週金曜日の時点でそんなにポジションが組まれていなかったのではないのかという点です。通常、これだけ大きく動く場合には、反対ポジションを組んでいた人が大勢いて、一斉に買い戻すというシナリオが想定されるわけですが、今回はそんなに売りポジションが多く組まれていたのではないような気がするのです。
ただ、大きく動いたこと自体は紛れもない事実で、これはこれとして受け入れる必要があるように思います。当面は円高へのシナリオを描きにくい状況になったと考えてよいのではないでしょうか。
日銀には、YCCの停止とマイナス金利の廃止という、2発の「円高ロケット」が手元に残っているわけですが、個人的にはそのどちらも、決定的に円高シナリオを裏付けるほどの材料ではないと考えています。短期金利をプラスへ誘導するような方針を取るという観測も出されていますが、日本の景気はそこまでよくないと思いますし、また、実際に短期金利が上昇するとなると住宅ローンの金利も上昇してきますので、政権の政策的にもそういうシナリオは描きにくいような気がしています。外国人観光客も、弱い通貨としての円を買い支えてくれていますが、当の日本人がエネルギーを海外に依存している関係もあって円の売り手に回っていますので、インバウンドで円高・・・というシナリオも考えにくいと思います。ということで、やはり今後は円安かな・・・というのが今の私の見立てになります。
ということで、当面は円安対応のポジショニングを検討すべきということになりそうですね。きょうの東京タイムも何となく調子に乗って陽線を引いていますが・・・できれば下押しして、底入れを確認した後の戻りを買いでインしたいイメージです。