本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
本日のテーマは、
「状況を確認する」
です。
人を採用するコツを知りたいとのことで、後日、相談者の会社を訪ねることに。
「おはようございます」
「おはようございます。わざわざお越しいただいて、ありがとうございます」
「いえいえ、こちらこそ、お招きいただきありがとうございます」
早速、応接室に通される。
「お忙しいですか」
「え」
「いや、先程から時計を気にされているので」
「すみません。今朝から届くはずだったものが、届かなくて」
「いえいえ。お気になさらずに」
これは、手早く取り掛かったほうがいいかな。
早速、僕は鞄から資料を取り出す。
「こちらにある程度質問を記入しておいたので、記入していただけますか?」「ありがとうございます。面接の時に聞く、効果的な質問とかですかね」
そう言って、彼女は記入していく。
一つ、また一つ。
記入していくたびに彼女の表情は険しくなっていく。
「あの、一つ聞いていいですか」
「はい、どうぞ」
「この質問って、うちの会社の事を答えるんですよね?」
「はい、そうです」
彼女は紙に書いてある一つの質問を指差す。
書いてある内容は、
『採用者に対して、会社ができなかったことはなんですか?』
こういった質問がたくさん紙には書かれている。
「この解答用紙。うちの会社が悪い前提みたいな気がするんですが」
「そう感じられますか?」
「はい。うちの会社がやってあげなかったから、採用者が辞めた。みたいな気がします」
なるほど。
「お子さんはおられますか?」
「はい。もう成人しているのと、もうひとりは高校2年生です」
「お子さんが育つのに、親御さんの影響ってどれくらいあるか分かりますか?」
「いや・・・わからないですが、結構あると思います」
親の考え方や趣味、育成環境。子どもに影響を与える要素はたくさんある。
「親御さんは子どもが生まれると分かったら、ベビーベッド買ったり、おもちゃ買ったり、おむつ買ったり。名前を考えたりなど、色んな手段を取れますよね」
「そうですね。準備はします」
「お子さんはどうですか。生まれて、病院から初めて自宅に来た時。お子さんは何をすべきか分かってますか?」
「分からないと思います」
「そうですね。だから、親御さんが色々教えていく必要がありますよね」
「はい」
「会社も一緒です。企業が採用者のために環境や、仕事の教育を考えてあげることはできますが、採用者は入社したら何があるか分かりません」
企業側は準備できるが、採用者は準備できない。
「なので、採用者が入社した時に教育できる環境が整っているかどうかで、採用者の今後も変わります」
「でも、本人に問題がある場合もあると思います」
「もちろん、ないとは言い切れません。ただ、会社と新入社員ではどちらの方ができること、選択肢が多いですか?」
「それは、会社ですね・・・」
どんな教育を施すか、どんな社員にするかは会社が選ぶことができる。
「なので、最初に確認するのは会社の状況になります」
「そうだったんですね」
僕の説明に、彼女は理解を示してくれたのでした。
追伸
今回のお話は、教育で考えるとより分かりやすくなるかもしれません。
学校の先生と生徒。
より多くの選択肢を与えられるのは、
「先生」
ですよね。
教える側は常に、相手に何を伝えるかを選ぶことができます。
相手が理解してくれるかは相手次第ですが、
少なくとも、相手に理解してくれるように、教える内容を配慮することはできます。
もちろん、教えられる側にも責任がないわけではありません。
大切なのは、どちらが悪いかではなく、
お互いが信頼して、同じ方向へ向かうこと。
「自分が悪いかも」と思うことは勇気のいることですが、
うまくいっていないのなら、自分を見直すのも一つの手かもしれませんね。