人を採用するには? 課題編

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本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。

人について考える。

本日のテーマは、

「不満が生むもの」

です。


「こちらでよろしいですか」
「ありがとうございます」

記入していただいた質問用紙を確認する。

「でも不思議ですね」
「どうかされましたか?」
「あんなに辞めた人間が悪いと思ってたのに、今考えると・・・」

彼女はここで、口を動かしながら考えている。

「うちにも問題があったような気がします」
「例えばどんなことですか?」
「えーっと・・・。さっきの紙をもらっていいですか」
「はい」

彼女は解答用紙を確認しながら、

「例えば、ここですね。『新しい人間を迎える環境が整っていましたか』という部分」
「はい」
「これは、整ってなかったかもしれません」
「なぜそう思われるんですか」
「人手不足で、人を採用することはあるんですけど。会社がうまく回っていない状況で、人を採用しても教育する人間がいなかったと思います」
「そうですね」

人がいないから人を採用するのに、人を教えるのにも人がいるというジレンマ。

「人を教える担当は決めていても、その社員に常に報告させるような事はしていませんでしたし、周りの人間にも協力を要請していなかったと思います」

「そうですね。僕が実際に見た例としては、現場の社員と社長の考え方の違いもあったりしましたね」
「社員と社長の違いですか?」

彼女は興味深そうにしている。

「はい。社長は事業を拡大したいので新しい人を入れる。でも、現場の社員からすると、それが伝わっていなかったので、余剰社員。人が余ってしまう企業さんもありました」
「あ、なるほど」
「今後の展望をある程度、社員に伝えていないと、社員自体も混乱します。そこに不満を言う人間が出てくると・・・」
「あ、分かります!」

彼女の目が輝き始める。

「なんか知らないリーダーみたいな人が出てきますよね。会社の不満を吸い上げて」
「そうですね。不満の中にリーダーみたいなのが生まれてしまいます」
「でも、その本人は何もしない」
「まぁ、不満を言うだけの人は先がなくなってしまいますからね」
「先がなくなるんですか?」

彼女は不思議そうに聞いてくる。

「その人が給料をもらうために会社に来ているとしますよね」
「はい」
「でも、給料をもらう会社を否定するということは?」
「まぁ、会社からすると、いらないかもしれませんね」
「そうなんです。例えその人の仕事・主張が正しかったとしても、会社に対して心に矛盾が生じる分、本人はやる気が制限されてしまいます」

結果、辞めていく人間になってしまう・・・。

「以前、辞めた人がそういう感じだったと思います」
「なので、不満をためない職場づくりが重要になります」
「不満をなくす・・・じゃなくてですか?」

「いい考えなんですが、全く不満のない人間というのも考えものです」
「そうなんですか!」

彼女は驚いている。

「以前お話させていただいた企業さんで、挨拶がない。という不満を持っている方がおられました」
「ああ、挨拶は大事ですもんね」
「みんなが挨拶しないから、俺もしない。みたいな事をおっしゃる方がいて」「それは・・・ちょっと」

実際、そういう人もいる。

「そこで、お話させていただいたんです。挨拶を広めたいのなら、まず自分が挨拶をして回ったらどうか・・・と」
「どうなったんですか」
「何で自分が! と嫌がられていましたが、挨拶をするようになったみたいです」
「へぇ~」

「大切なのは、不満をなくすというより、不満が起こった時の考え方ですね。◯◯してくれないから辞めるではなく、じゃあ、こうしてみますね。という人材の育成です」
「なんか良いですね!」

人の育成の話は、今日一番の盛り上がりを見せたのでした・・・。

追伸 
 不満は誰にでもあるものです。

・今よりもっといい生活が
・もっと自分が
・あいつよりももっと

これを理由に落ち込むこともできますが、

「今が満足できていないから、もっと頑張ろう!」

といったやる気に結びつけることもできます。

ここで大切なのは、不満は人のせいではなく、自分が頑張れば変わるという意識です。

人のせいにしてしまうと、自分の成長が止まってしまいます。

自分のやっていることがすべて正しいのなら、自分を改善する必要がないからです。

「自分はこうやった。でも、相手がこう思っているのなら、もっといいやり方があるかも・・・」

こういった思考を繰り返すうちに、人は成長していきます。

周りの事を考えるようになります。

ここまで分かると、

どんな人間を採用すれば会社がうまくいくか?

皆さんなら分かりますよね。


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