本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考えよう。
本日のテーマは、
「すれ違い」
です。
「まさか本当に来られるとは思ってなかったです」
「私も来るとは思ってませんでした」
前回のお話の一週間後。
僕の目の前には、僕の言葉を理想論だと言い放った女性が座っていました。
「どうしてお越しいただいたんですか?」
「いえ。一緒に相談に来てた子いたじゃないですか」
「はい。いつもお越しいただいてます」
「あの子が、絶対ちゃんとしてくれるから行った方がいいって」
「それは、ありがとうございます」
相談者様の素晴らしいご紹介。
「やっぱり友達思いなんですね」
「いや、別に」
「あとは、体育会系の部活に所属されてたかも。。そして、一定の結果を出されてるとは思います」
「え?」
「そして、負けず嫌い」
僕の言葉に、彼女は驚いて黙っている。
・・・。
沈黙。
あら、違ったかな。
違ったらものすごくカッコ悪い(笑)
「学生時代、何の部活は何をされていましたか?」
彼女はこちらをチラチラ見ながら、
「中学の時、バレー部でした」
「キャプテンですか?」
「副キャプテンです」
あ、そっちか。
「大会は出ました?」
「全国は行きました」
・・・。
再び訪れる沈黙。
「じゃあ、始めましょうか」
「あ、はい」
「ご自身の経験をできるだけ詳しく教えていただいていいですか?」
「分かりました」
彼女は語りだす。
大学を卒業し、WEBデザインの会社でホームページ制作を主にやっていたのですが、社交性を買われて営業へ。
その後、いろんなクライアントさんと関わって関係性を築かせていただいて、
30歳の頃には自分でできると思って、仲間たちと共に会社を作ったんです。
自分が契約をとってきて、HPの制作を会社の人間に任せる。
そんな経営方針で回してきたのですが、
さすがに営業の人間も増やさないといけないということで、新人を育てることになりました。
その時に入ってきたのが彼女です。
最初は私の後をずっと付いて回って、徐々に独り立ちしていく。
今までの社員はみんなそうだったんですが、
彼女だけはなぜか成長が遅くて・・・。
営業の自信をつけさせるために、私のお客様を紹介して担当にしたんです。
すると、
「明日、紹介してもらった会社にプレゼンをしに行かなきゃいけないんです」「へぇ~。準備はできてるの?」
「見てもらっていいですか」
彼女のプレゼンを見せてもらったところ、お世辞にもうまくできてるとは思えなかったんです。
なので、悪かった点を指摘し、明日に備えるよう伝えました。
次の日。
彼女のプレゼンが心配なので、私もついていくことにしました。
「お久しぶりです」
「お久しぶりです。本日は宜しくおねがいします」
もともと担当だった私が挨拶をすることで、先方も安心した様子でした。
でも、担当の彼女はガチガチに緊張していました。
「ちゃんとやれば大丈夫だから」
私は彼女にそう伝えて、プレゼンが始まりました。
「今回お伝えする・・・えーっと」
結果からお伝えすると、彼女のプレゼンはガタガタでした。
クライアント様は、私に目を向けて「大丈夫ですか」と訴えているように感じました。
そこで私は、途中から彼女に変わってプレゼンを行いました。
彼女のプレゼンは昨日聞いていたので、それをなぞる形で無事に終わりました。
無事に契約も決まって、帰り道。
彼女が落ち込んでいたので喫茶店に誘いました。
席に座って飲み物を頼み、
落ち込んでいる様子の彼女を見て、
「今回は契約が決まって良かったね」
と私は声をかけたんです。
すると、
「今日ほど、この会社を辞めたいと思ったことはありませんでした」
と、彼女が言ったんです。
「これってどういう事ですかね。大山さん」
「どういう事というのは?」
「私は社長なので、彼女がプレゼンしても私がプレゼンしても、成功すれば会社の利益は変わらないんです。逆に、彼女がプレゼンで失敗して終わったら、利益がなくなります」
「そうですね」
「そうなると彼女も私も困るんです。なのに、ちゃんとしてあげたのに。助けてあげたのに」
相談者は、悔しそうにつぶやいたのでした。
追伸
今回の件、皆さんはどう思われたでしょうか?
会社の社長である彼女と、新人の女性の関係性。
一緒に取引先に連れて行って、クライアントも紹介する。
事前にプレゼンも聞いてあげて、一緒に現場に付いていってあげた。
なのに、新人の女性は会社を辞めたいと言った。
「ちゃんとしたのに、ちゃんとしてくれなかった」
という彼女の言い分も分かる気はしますよね。
今回のポイントは、
「社長」と「社員」の考え方の違い。
というわけで、
続きます。