本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考えよう。
本日のテーマは、
「人にちゃんとする」
です。
人の紹介で色んな方の相談に乗っていると、
時には、経営者の方のお話を聞くことも。
「私もお話を伺っていいですか」
人間関係について悩んでいると言われていた相談者に、付き添いで来ていた女性が口を開く。
「はい。何かありましたか?」
「大山さんが言っているのは理想論じゃありませんか」
おおっ!
「ぜひ、そう思った理由を聞かせていただいていいですか?」
ものすごく興味がある!
「先程のお話なんですが、こちらがちゃんとしていれば相手は分かってくれる。そうおっしゃっていましたよね」
「そうですね」
確かに人間関係の話題だったので、そう伝えた。
「私の経験上、こちらがいくらちゃんと向き合って話しても、相手が納得しないケースがほとんどでした」
少し語気が強くなって、目にも力を感じる。
当時の様子を思い出しているのかもしれない。
「それはどういう事なんでしょうか!」
真っ直ぐな視線で訴えてくる。
「そうですね。僕も、その時の状況が分からないので何とも言えないのですが・・・」
「まぁ、そうでしょうね」
「ただ、ご自身がその人の事をどれくらいご存知でしたでしょうか?」
当人同士の関係性は知りたい。
「相手は社員。あ、私、会社を経営しているんですけど」
「すごいですね」
「ありがとうございます」
社長さんのお話。
「家族ぐるみでやっている会社なので、その社員とは10年近くになります」「長いですね」
「はい。なので、彼女の事はだいたい分かっているんです」
確かに10年も付き合いがあるのなら、説得力がある。
「その方に対して、自分はちゃんと向き合ったのに、ちゃんとしてくれなかったという事でしょうか?」
「そうです」
「では、どんな風に、ちゃんと向き合ったのかを聞かせてもらっていいですか?」
その時の状況をぜひ、聞いてみたい。
すると、
彼女は時計に目をやる。
「あ、お忙しいですよね」
「いえ、あなたに相談するべき内容かどうか考えてるんです」
確かに。関係性がほとんどない状態で、自分のことを相談するのは気が引けるかもしれない。
「そうですね。ご自身で決めていただいて大丈夫ですよ」
彼女は腕を組んで考えている。
「大山さんはちゃんと向き合うことで、相手がちゃんとしてくれたという経験があるんですよね」
「はい」
「じゃあ、その時の話を簡単にしてもらっていいですか」
なるほど!
「分かりました。簡単に言いますね」
「お願いします」
何から話そうかな。
「僕は以前、飲食店で接客業をしていたことがあるんですが」
「はい」
「その接客をコンビニで試した時のお話です」
家の近所のコンビニには、
「いらっしゃいませ」
という言葉すら聞こえない。無愛想な店員さんがいました。
年齢は20台前半ぐらい。丸坊主で、丸い顔。体格はがっちりしていて、柔道部のようなイメージの男性。
「はい、はい」
と商品にバーコードを読み込ませて、右から左へ流すだけの作業をしている。
お客様の顔は見ずに、ただただ、商品にだけ目を向けて接客をしている。
そんな印象の男性に対して僕がとった行動は。
「行動は?」
彼女はいつの間にか、身体を前のめりにして聞いている。
「接客業でやっていた言葉遣いで接したんです」
「どういうことです?」
まず一礼してから、レジの前に行き。
「こちらの商品お願いします」
「あ、このファミチキもお願いしていいですか。ありがとうございます」
精算が終わったら、一礼して去る。
「それで? 何か変わりました?」
「その時ですか。何も変わりませんでした」
「やっぱり、そうですよね」
彼女は勝ち誇ったような表情を浮かべる。
「なので、それから一ヶ月。ほぼ毎日、その店員さんを狙って敬語で接してみました」
「一ヶ月も?!」
「面白いでしょ」
「どうなったんですか?」
少し間を空けて、
「どうなったと思います?」
「うわ、ムカつきますね!」
思わずもれる彼女の本音。
「敬語になってましたよ」
「偶然かもしれないじゃないですか」
「そうかもしれないですね」
真実は誰にも分からない。
「わざわざ一ヶ月も」
「わざわざ一ヶ月もやるってところが、ちゃんとしてるって事ですよ」
僕が笑って答えると、彼女も笑顔になったのでした。
追伸
僕は自分の考えた説を実験するのが大好きです。
それは、教科書に書いてあることだけではなく、
「人間ってもしかしたらこうなんじゃないか」
という事を考えて、行動してみる。
自分でデータを集めるのが一番信頼できますし、
何より自分の経験値になります。
今回質問してきた彼女が、
僕の元を再び訪れるのか?
つづきます・・・。