ベアたんは、やりがいを持って仕事ができる職場というものに、2回当たったことがあります。
そのうち一箇所が、てんちょーのいるカフェでした。
ベアたんは事務畑が長く、飲食店というのは食べに行くところで、自分が働くことになるとは思ってもみませんでした。
前職を退職して落ち込んでいる時、友達と、友達のお母さんと夕食を食べに行きました。
噂で聞いていた、オシャレなパスタのカフェ。
オシャレなビュッフェ。
そこに、小さめの卓上サインがありました。
「アルバイト募集中」
ベアたんは、それを見た瞬間に、そこで働くことを決めました。
てんちょーはそこの店長でした。
1.丁寧な説明
事務畑から来たベアたんは、トレイの持ち方も知りませんでした。
もちろん、最初に出すお冷の出し方も。
秘書検定で、ある程度のことは知っていますが、それと飲食店とは別です。
お冷を出す方向、トレイの持ち方、コツ。
どれも、店長と、そのときいたリーダーが、時には図で描いたりしてとても丁寧に説明してくれ、出来るようになるまで練習に付き合ってくれました。
2.部下を信じる
ベアたんが勤めたカフェは市内に二箇所あり、てんちょーはその二箇所ともの店長を兼任していました。
なので、不在のことも多かったです。
ですが、てんちょーはいつも部下を信じていました。
それぞれの出来ること、出来ないこと、苦手なこと、伸びそうなポイント。
出来ないことをやれとうるさく言われることはありませんでした。
その代わり、出来ない時は、他の方法を一緒に探してくれました。
ベアたんが入って割とすぐ、バイトリーダーが辞めました。
そのとき、ベアたんはバイトリーダーがしていた、お金の締め作業を引き継ぎました。
「数字のことならお前が一番得意なはず。お前に任せる。わからないことがあったら、すぐ連絡して、他のみんなにも相談しろ」
これがお金の締め作業の最初に言われた言葉でした。
3.人の前で部下を叱責しない
大きな失敗、小さな失敗、たくさんありました。
でも、てんちょーは他の人の前で叱責をすることはありませんでした。
いつだったか、ベアたんが、お冷として出しているジャスミンティーをお客様の上着にこぼしてしまい、思わず上着を預かって「私がクリーニング代を出します」と言ってしまったときも、てんちょーはちょっと怒りましたがすぐ対処してくれ、あとから「なぜそうしてはいけなかったか」を、別室で話してくれました。
確かにそのとき、怒られました。でも、それは失敗をネチネチ叱責するのではなく、「なぜ」「どうして」そして、「なぜベアたんがそうしてしまったか、そう思ったのか」をベアたんが納得がいくまで聞いてくれました。
4.努力する
てんちょーは、何事にも努力をしていました。
お店の月替りのメニューは自分たちで考え作り、写真を撮っていましたが、その写真を撮るために、カメラや、カメラでの撮り方の勉強もしていました。
ピザ窯を導入した時は、ピザの勉強を。
店長として当たり前のことではありますが、常に学んでいく姿を、ベアたんはとても素敵だと思いました。
5.認める
ベアたんはサラダとスイーツを担当していました。
マンネリしがちなメニューに、ベアたんはいくつも独自でスイーツを考えて行きました。
その試作品を食べて、絶対に否定することはありませんでした。
ベアたんが飲み放題のドリンクメニューは別にあったほうがいい、と作成していったドリンクメニュー表も、否定せず受け入れてくれて、「お前のセンスは素敵だ」と褒めてくれました。
今はお店がなくなり、てんちょーは全然畑違いの(ずっと飲食勤務だった)保険関係のお仕事をされています。
そこでもメキメキと頭角を現し、今は役職に就いていらっしゃいます。
それでも、今でもずっと、保険関係の資格や、経理、心理、いろんな勉強に手を伸ばしていらっしゃいます。
いくつになってもチャレンジし続けていいのだということ
それをてんちょーから学びました。
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