はじめまして。カナダに約5年住み、Apple・Booking.comでの勤務を経て、現在は英語指導を仕事にしている松下美月と申します。
英語面接の練習をしていると、よく聞く言葉があります。
「英語がもっとできれば、面接で詰まらないはずなんです」
でも実際に模擬面接をすると、詰まる場面にははっきりしたパターンがあります。そしてその多くは、英語力そのものではなく「答え方の型がないこと」が原因です。今日は、代表的な3つの詰まり方と、その場で立て直す方法をご紹介します。
詰まり方1:答えの始め方が分からず、沈黙が長くなる
質問自体は聞き取れている。言いたいことも日本語ではある。でも、最初の一文が出てこないまま数秒が過ぎてしまう——これが一番多い詰まり方です。
原因は、頭の中で日本語の答えを全文作ってから、英語に訳そうとすることです。全文が完成するまで口が開けないので、沈黙が長くなります。
立て直し方:答えは「結論の一文」から始めてください。中身は後から足せます。
・In short, I enjoy working with customers.(要するに、顧客対応の仕事が好きです)
・My strength is explaining things clearly.(私の強みは、分かりやすく説明することです)
この一文が出れば、面接官にも「答えが始まった」と伝わりますし、自分自身も次の言葉が続きやすくなります。完璧な答えを頭の中で作り終えてから話す必要はありません。
詰まり方2:単語が出てこなくて、文の途中で止まる
「あの言葉、英語で何だっけ」と考えた瞬間に文が止まり、焦って、さらに出てこなくなるパターンです。日常会話ではあまり使わない言葉を、正確に言おうとするほど起こります。
立て直し方:難しい単語を探すのをやめて、簡単な言葉で言い換えてください。面接で評価されるのは語彙の難しさではなく、最後まで伝わるかどうかです。
・What I mean is ...(つまり、〜ということです)
・For example, ...(例えば、〜)
言いたい単語が出てこなければ、その単語を「説明」に変えます。「締め切りを守る」という単語に詰まったら、I always finish my work on time. で十分伝わります。止まるより、簡単な英語で文を最後まで言い切る方が、面接ではずっと強いのです。
詰まり方3:想定外の質問で固まる
準備していた質問には答えられるのに、少し角度の違う質問や、答えへの深掘りが来た途端に頭が真っ白になるパターンです。「すみません」を繰り返して終わってしまう方も少なくありません。
立て直し方:固まったとき専用の「時間を買う一言」を、1つだけ決めて持っておいてください。
・That's a good question. Let me think for a moment.(良い質問ですね。少し考えさせてください)
・If I understand correctly, you're asking about ...?(もし理解が合っていれば、〜についてですね?)
これを言う数秒の間に、詰まり方1の「結論の一文」に戻れば立て直せます。想定外の質問は、準備不足ではなく誰にでも来るものです。慌てずに一言置けるかどうかが、そのまま落ち着いて見えるかどうかの差になります。
まとめ:立て直しは3ステップ
英語面接での詰まりは、多くの場合この順番で立て直せます。
1. 止めない一言を置く(Let me think for a moment. など)
2. 結論を一文で言う
3. 具体例を一文だけ足す
英語を一から勉強し直さなくても、この型を持っているだけで、本番での沈黙はかなり減らせます。逆に言えば、型があるかどうかは一人での暗記練習では確認しにくいので、本番に近い形で一度口に出して練習しておくことが大切です。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
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