あなたの中の「部下プロファイル」毎日更新してますか?

記事
ビジネス・マーケティング
こんにちは。
”現役人事のコーチング”をやっていますアサマルです。

私の会社では、1on1ミーティングが導入されて、
2〜4週間に1回の頻度で、上司と部下が1on1を実施しています。

ハイペースで「対話」することになり、
マネジャーの方からよく聞く声があります。それは、

「長年一緒にやっているメンバーで、
 お互いによく知っているから
 1on1って言われても、今更そんなに話すことないんだよね〜」

というものです。

では、あなたはどれくらい部下のことを知っているでしょうか?
今日はそんなお話をしてみたいと思います。


「よく知っている」ってどういう状態なんだろう?

部下をよく知っている」という時、頭ではどんなことを
思い浮かべているでしょうか?

・これまで仕事でどんなパフォーマンスを出しているか
・どんなところが強みか、弱み

これらは、部下の評価・査定をしているマネジャーの方は
一番よく理解されていると思います。

あるいは、長年に一緒に仕事をしていると、
プライベートに絡むようなエピソードを共有するケースも
自然と増えていきますね。

・家族の構成はどうなっている?実家の所在地はどこ?
・プライベートで、どんな出来事があったか
・過去の酒宴での(多くは失敗の)エピソード など

私自身が、直接見聞きしてきた中では、
上司の人が、「あいつのことはよく知ってる」という時、
自分だけが知っている過去の面白エピソードを披露されることが
多いように感じます。

あいつは、若い時にこんなやつだったんだよ。
実はこんな失敗があってさ・・・

などと上司が話し、部下が「勘弁してくださいよ~」とじゃれ合う
お馴染みのシーンですね。

皆さんも、一度はこういう場面に遭遇された経験が
あるのではないでしょうか?


今、5年前、10年前、20年前と同じことを考えていますか?

こういったやりとりは面白おかしいし、
評価・査定の根拠となる仕事上のパフォーマンス・能力を
しっかり把握することは、とても大事なことだと思います。

でも、もし「部下を知っている」の根拠が、
仕事のパフォーマンス・能力のことだったり
プライベートな情報のことに限定されているとしたら、
ちょっと注意が必要だなと思います。

部下の立場で考えてみましょう。

過去の失敗談、少し前の仕事のパフォーマンスを引き合いに、
あいつはこういうやつだよ
と上司に語られた時、あなたなら、どんな感情を抱きますか?

自分の過去の一部を切り取られて、自分を語られると、
少なからずモヤモヤしないでしょうか。
まさしく「あなたに私の何がわかるの?」という気持ちですね。

誰でも、昨日以前の過去から影響を受けて、
少しずつ(時には大きく)変化しています。

昨日までとは別のことを考えていたり、考えが変わったり、
元々持っていた信念がより強くなっていたり。

少なくとも、今日のあなたは昨日のあなたと違うということです。


部下が今、何を一番大事に思っているか知ってますか?

大事なのは、人は常に変化していること、
そして相手の全てを知るなどありえないという大前提を
忘れないことではないかと思います。

では、部下について、次のようなことは知っているでしょうか。

一番大事にしている価値観は何?
・その人のビジョンはどんなもの?
・どんな野望を秘めているの?
そもそも、なぜ今の会社に入ったの?
・今、どんな仕事をする時、1番モチベーションが上がるの
・上司に期待していることは何?

こういった内面に関わる事柄は、お互いに知っていなくても
仕事上は、大きな影響はないかもしれません。

でも知っているだけで、互いの信頼関係は大きく変わってきます

人は、自分が大切に思っていることを共有している相手には
ポジティブな感情を持ちやすいと言われます。
知る、ということが、相手の尊重に繋がるからです。

そして何より大事なことは、「今」この時
何を考えているのか現在進行形で共有しているということ

だから、よく知った部下が相手であっても、
まだまだ話していないことはあるはずだと、私は信じています。

逆によく知った相手だからこそ、どこか気恥ずかしくて
聞けていないことが多いかもしれません。

部下のことはよく知っているから、今更「対話」なんて・・・
と思われたら、
「部下のプロファイル」に更新されていないところはないか
ちょっと見直してみませんか?

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す