中小企業経営のための情報発信ブログ140:即断即決、即実行!

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ビジネス・マーケティング
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。
いまは、企業や社会を取り巻く環境が大きく変化し、何が正解か先行きが見通せないVUCAの時代と言われています。こうした時代だからこそ、今まで以上に素早い決断と行動が求められます。「何が正解かわからないので、何から手を付けていいかわからない」「失敗したらどうしよう」と悩み手をこまねくのもわかります。しかし、行動するしかありません。行動を起こさない限り、何も始まらないのです。
誰でも「即断即決、即実行」できるようになる効果的なコツがあります。
1.「即断即決、則実行」できない理由
 「即断即決、即実行」というのは「意思決定をぐずぐず先延ばしせず、その場で決めて、即座に行動に移すこと」です。
 多くの人は、この「即断即決、即実行」ができないのです。その理由には
Ⅰ:どうしていいかわからない
 Ⅱ:本当はわかっているが直視したくない
の2つがあります。
 「どうしていいかわからない」というのは、何が大事か、何を見てどう決めていいのかもわからないので方向性を決められないということです。しかし、分からなければ人に聞いて議論をすれば、ある程度方向性はつかめるはずです。多くの場合、わかるのが怖いからわかろうとする努力に踏み切れないだけではないか、と思います。
 「本当はわかっているのに直視したくない」というのは、「何もしない方が楽だから目をつぶっている」ということです。直視したくないからと言って、目をそらせ何もしなければ、ずるずると遅れ、後は後悔だけが残ります。
 どちらの場合も、何もしなければ、事態はさらに悪化するだけです。
2.ためらいや迷いは時間の無駄
 「どうしていいかわからない」は「即断即決」に、「本当は分かっているが直視したくない」は「即実行」に関わります。
 本当の武器を持って戦う戦場では、いくつ命があっても足りません。ビジネスの舞台も戦場です。確かにリアルの戦場とは違い、その場で即命が取られることはあまりありませんが、徐々にダメージが積み重なり、気が付いたときには手遅れという状況になってしまいます。
 検討して時間がかかることと、いつまでも決定を引き延ばすことは、全く違います。ためらい、迷い、躊躇、逡巡はほとんど価値はなく時間の無駄です。
 即断即決、即実行によって検討を深め、スピードを落とさずに前進していくことこそが大事です。
3.優秀な人は「即断即決、即実行」が習慣になっている
 優れたリーダーは、「即断即決、即実行」に長けています。ほとんど躊躇することはありません。明確なビジョンを持ち、全体を常に見渡し、状況が変わっても「即断即決、即実行」ができます。そして、間違っていることに気づけば、即軌道修正できるのです。
4.先手を打つことで好循環が生まれる
 例えばある案件が持ち込まれたとします。何か月もかけて検討していたのでは、いい案件は他の会社に横取りされてしまいます。時間の猶予があればいいのですが、経営というものは時間の余裕はありません。トップは早く決断しなければならないことがほとんどです。
 即断即決、即実行した会社や経営者には、多くの場合、先手を打ったことによる好循環が生まれます。早く動いたことで早く良い情報が集まり、その結果良い判断ができ、強力なパートナーを得て、好条件で事業を進めることができます。事業展開も加速します。良いサイクルができれば、後はそれが自然と回っていくのです。
5.「即断即決」と「猪突猛進」は別物
 「即断即決」と「猪突猛進」は違います。
 「猪突猛進」は「周囲の人や状況のことを考えずに、1つのことに向かって猛烈な勢いで突き進むこと」で、前しか見ないし、落とし穴にも気付かないといった状態です。全体観も柔軟性もありません。
 今どのような状況にあるのか、全体像はどうなっているのか、どういう選択肢があるのか、その選択肢のメリット・デメリットを比較するとどうなるのか、こうしたことを全部把握したうえで最も良いものを即時に選択するのが、「即断即決」です。
 もちろん、前へ進むと決めたら、迷わずに全力で目の前の壁を乗り越えることに集中すべきです。しかし、全力で走りながらも周囲に注意を払い続けることが必要です。 
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