ソーメンつゆの「多段階活用」

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コラム
夏の本番になると私はたびたび「冷やしうどん」や「ソーメン」 を食べるコトが多くなるのは、これまでもこのコラムで何度か触れてきたとおりである。
その私が最近始めるようになったのは「ソーメンつゆ」の有効活用であり、「多段階活用」である。

私が創る自家製「ソーメンつゆ」は比較的評判が良いものだから、いつも多めに造り近所の「ソーメン好き」な農家のおじさん達や、「お中元」にソーメンを届けてくれる知人への謝礼に、と届けることが少なくない。
そんなこともあって、自家利用よりは多めに造ることが度々あるのだ。

その「ソーメンつゆ」が時折残る事がある。そんな時に私が始めるのが今回ご紹介する「多段階活用」なのである。要するに残り物の有効活用である。
一番初めに行うのは「イカの姿煮」である。

このシーズン近所のスーパーなどに行くと小ぶりのスルメイカが5・6杯1パックで、比較的廉価に手に入る。太平洋沖のイカ釣り漁が盛んなこのシーズンならではの、季節の産品である。
そのスルメイカのワタを取り除いて、数か所に切り目を入れたイカをスライスしたショウガと一緒に、残った「ソーメンつゆ」の中で数十分ほど煮るのである。そうすると、「いかめし」によく似た色つやの「イカの姿煮」が出来上がるのである。

それに庭で採れた「さやえんどう」の湯がいたのを添えると、「焦げ茶色のイカ」と「薄緑色のさやえんどう」とのコントラストが鮮やかで、目の保養にもなり新鮮でさっぱりした、野菜の甘みを楽しむことが出来る。
次に行うのは「イカの姿煮の残り汁」の有効活用である。
スライスしたショウガと一緒にイカの姿煮をした残り汁は、やはりどうしても「イカ臭さ」が残ってしまう事が多い。
なので、その「イカの臭い」が残った残り汁を有効に使う事に努めるのである。

イカの煮つけ2.jpg


具体的にはアク抜きを済ませた「糸こんにゃく」や「こんにゃく」をその残り汁の中に入れて、弱火で数十分コトコトと煮続けるのである。
オリジナルの味を持っていない「こんにゃく類」に「イカの煮汁」の濃いめの味を移管することで、「こんにゃく類」に味が付きイカ味が染みた「こんにゃく類」を味わうことが出来るのである。

ここでも盛り付けに湯がきたての「さやえんどう」を添えると、コントラストが美しくかつ、ほんのりとした野菜の甘みが引き立つ美味を味わうことが出来るのである。
最後は、その「こんにゃく煮」の残り汁の中に「大根」や「焼き豆腐」を入れてグツグツ煮て食べるのである。「大根」を比較的早めに投入し、「焼き豆腐」を遅めに投入した方が良いようだ。

「さやえんどう」の湯がきたてを添えるのは、ここでも同様である。
このように濃い味の「ソーメンつゆ」の残り汁は、三回も四回も食材を替えながら新たな出し汁となって活躍してくれるのである。

従ってこの暑い季節にやや多めの「ソーメンつゆ」を造ることは、私の食卓のおかずのレパートリーを広げてくれるのである。私にとっては佳き相棒である。
因みに私の「つけ汁」の元に成っている「出し汁」は言うまでもなく自家製で、いつものように「昆布」「乾燥椎茸」「焼き海老」「乾燥小魚」を用いて創られるのである。
その自家製「出し汁」にスーパーで売っている「昆布醤油」と「昆布だし」を適量入れて、混ぜて沸騰させて「ソーメンつゆ」を創るのである。

「適量」としているのは個人の好みで「出し汁」の濃淡が異なるからであり、食べる人の好みの濃さに依る、としか言いようがないのである。
とはいえ、私の場合はつゆが濃くて「ソーメンつゆ」の向こう側が見えない、くらいの濃度に成ることが多いようだ。
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