高度情報処理試験に短期で合格するために。

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IT・テクノロジー
情報処理試験まで約1か月になりました。

1か月という期間は、SE経験3年程度の方でも一生懸命に勉強すれば合格水準まで十分に到達できる期間です。それには効果的な勉強方法が必要です。逆に、何となくの勉強方法や間違った勉強方法ではSE経験が20年の方でも1か月で合格することは困難です。

本日は、SE経験が3年程度の方が、1か月で合格するための勉強方法についてお話しします。

高度情報処理試験は、午前Ⅰ(マークシート)/午前Ⅱ(マークシート)/午後Ⅰ(記述式)/午後Ⅱ(論文)の4つの区分の試験が1日で行われます。
まず、合格のために資格予備校に通う必要はありません。市販のテキストや問題集だけで十分に合格できます。具体的な勉強方法は以下の通りです。

■午前Ⅰ
 勉強方法は、市販の過去問題集の暗記です。使用する問題集は、「情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ」(翔泳社)が良いでしょう。テキストは必要ありません。出題も過去出題された問題と全く同じ問題が約5割、類似問題が約4割出題されるため過去問の解答と解説の暗記が最重要な勉強方法です。
 また、直近8回分の過去問をIPA公式ホームページからダウンロードし解いてください。間違った問題については問題集を参考に理解と暗記をしてください。

■午前Ⅱ
 午後Ⅰと同じ勉強方法です。使用する問題集も同じです。過去問は、全ての過去問をダウンロードして解いてください。問題数が少ないためそれほど労力は多くありません。

■午後Ⅰ
 勉強方法は、市販のテキスト兼過去問題集で解く練習を行います。翔泳社のものがお勧めです(PMなら「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ」)。はじめに解答テクニックという一般論を読みます。そのあと、練習問題を3回も解けば解法のパターンが見えてきます。
 設問に対しどのあたりの本文の内容にヒントがあるか、本文をどのように引用して解答するか、本文にはない解答の数とその書き方、問題作成者が望む解答パターンなどです。

■午後Ⅱ
 勉強方法は、午後Ⅰと同じく翔泳社のものを使います。はじめに、掲載されている過去数年分の模範解答を流し読みます。暗記する必要はありません。論文とは名ばかりの作文程度で合格基準に到達するのだと余裕を実感してください。その後、自分のプロジェクト経験(妄想可)のストーリーを作成してください(PJ開始~終了までの、途中トラブル含む)。それさえ完成すれば試験対策の8割が完了です。
 あとは、練習するときや本番試験のときに、論文テーマに合致するよう、ストーリーをアレンジまたは抜き出して論文としてアウトプットするだけです。それを数回、ご自分が納得いくまで書いて練習してください。但し、午後Ⅰ試験の対策より多くの時間はさかないことを目安にしてください。

今回は、勉強方法のベースとなることを可能な限り具体的にご紹介しました。少しでも、皆様の勉強方法のご参考になれば幸いです。

ここではご説明やご紹介できていない具体的な勉強方法が知りたい場合、勉強計画や進度管理・アドバイス、午後Ⅱの論文対策の添削が必要だと感じられた場合は、是非、私がご提供するサービスのご利用をご一考ください。ご利用者様のご都合やご希望にあわせて、ご提案やカスタマイズのご要望もお受けいたします。

以上です。


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