動物なんかどうなろうと知ったことか-テレビ局の姿勢
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日本テレビのモーニングショー「スッキリ」で、漫才コンビ オードリーの春日俊彰さんが故意に池に落ちたのですが、この行為がネットで厳しく批判されています。
少し説明します。
春日さんが那須どうぶつ王国を訪れ、ペンギンのエサやり体験をしていたときに、多数のペンギンがいる池にわざと落ちたんですね(全身で、しかも3回も)。
これはペンギンにとって非常に危険な行為であったことはいうまでもありません。
実はそのときにMCの加藤浩次さんが何度も「気をつけろよ」と指示しています。
バラエティをよくご覧になる方はおわかりのように、これは「ふり」で実際には「やれ」と煽ったわけです。
春日さんはこれに反応したということですが、スタジオの出演者は全員手を叩いて大笑い。
テレビに出ている人間のレベルがよくわかります。
彼らはスシローぺろぺろ少年を始めとするいわゆるバカッターがくだらない行為をしたときは、真面目な顔でいろいろと説教じみたコメントをします。
しかし、多くのネット民が指摘するように、これじゃあバカッターやそれを撮影したり、煽っている仲間たちと何も変わらないじゃないですか。
自分たちは「テレビ様」だから何をしてもいいんだとでも思っているのでしょうか。
ところで、この出来事について、那須どうぶつ王国はツイッターで以下のように発信しています。
「ペンギンビレッジからの中継について事前打ち合わせに無かった状況で、タレントの方が、ペンギンのいる池に入るシーンが放映されました。当園としては誠に遺憾であり、テレビ局側に厳重に抗議いたしました。
今後は取材ロケの受け入れについては報道側に動物の尊厳を傷つける様な行為が無いように厳しく対応してまいります」
これを受けて、日本テレビ側は次のように謝罪。
「本日3月24日(金)、那須どうぶつ王国からの中継で、出演者が園内の池に入る場面がありました。動物がいない池に入る可能性があることは事前に打ち合わせしておりましたが」と、那須どうぶつ王国との事前の打ち合わせがあったものの「本番ではペンギンのいる池に入ってしまう放送となりました。動物への安全配慮が不足しておりました」と、春日がペンギンがいる池に落ちてしまったと説明。「改めて那須どうぶつ王国および視聴者の皆さまにお詫び申し上げます。今後は、より一層動物の安全に配慮し、番組制作をして参ります」
なんというか、テンプレそのものといった文章で、誠意なんか1ミリも感じません。
また打ち合わせをしたとも反論しています。
そういえば、撮影後、春日さんが謝罪しています。
写真をご覧いただけばわかりますが、これが謝っているようにみえますか。
要するにまったく反省していないということです。
しかし、「テレビ様」が撮影してやるんだという姿勢はまったく変わっていません。
受け入れる方も宣伝になるので、強くは抗議できません。
那須どうぶつ王国も出禁にするとはいっていませんからね。
大体、元テレビ局ディレクターのYou Tuber によれば、動物が出てくる番組は動物のことなんて本気で考えていないとのことです。
これは動物のためにと称する番組でも同じです。
大体、撮影自体が動物にとってはストレスになりますから、本当に動物のことを考えているのなら撮影なんかしないに越したことはないのです。
たとえば、ある動物番組の保護猫を助ける企画は、まるっきりヤラセというか、実態が局側の都合でねじ曲げられているそうです。
ケージの中の保護猫を映して「まだ怯えていますね」なんていっていますが、当たり前です。
わざと怯えさせているんですから。
そのほうが絵になるので、すぐには慣れさせない。
まあ、上に書いたようにテレビ局は反省なんかしていませんから、動物番組はなくならないでしょうし、那須どうぶつ王国での「転倒」のようなことがまた繰り返されるでしょう。
では