1日空きましたが、今日は「カズレーザーに学ぶ」で取り上げられたテーマの一つ、マニピュレーターについて書きたいと思います。
まずマニピュレーターですが、アメリカの心理学者ジョージ・サイモンによれば、「人を追い詰め、その心を繰り返し支配する潜在的攻撃性パーソナリティ障害者」とされています。
要するに相手の心を意のままにコントロールして、自分の利益を得るパーソナリティのことですね。
日本の会社には
・営業上位の人を表彰して周りにプレッシャーを与える
・自己啓発本の精神論を部下に薦める
・一度落としてから甘い言葉をかける
・社員の誕生日をお祝いして家族感をアピールする
といった行動を取る上司が良くいますが、彼らは多くの場合、マニピュレーターだったりします。
もちろん、マニピュレーターは上司だけではなく、先輩、同僚、友人、知人にもいます。
彼らの特徴として厄介なのは、最初のうちは協力的・友好的な態度を示すので、一見では攻撃的な人物には見えないというところです。
しかし、良い人だと思って気を許すと、
「君の仕事に期待しているよ!」と好意的に応援してくれていたのに、些細なミスを人前で激しく叱責する。
といった形で追い込んできます。
ただし、マニピュレーターが相手を特別扱いしたあとに与えるのは、あくまで「理不尽な厳しさ」だということに注意してください。
かなり大変そうに思える仕事を任せたとしても、それがキャリアアップを思ってのことだったとしたら、理不尽とは言えません。
ではなく、人前で「君のミスがなければ、あのプロジェクトは成功したかもしれないんだよ」となじり必要以上に責めるわけです。
こういう人間のターゲットになると、「親切」 と 「理不尽な態度」 という二つの矛盾した行為を繰り返されるために、次第に心が疲れていきます。
ただ、厄介なのは彼らのことが嫌なのに気になってしまうことです。
最初の段階では見破れないとはいえ、徐々に彼らの特性がわかれば遠ざかることもできると考えるでしょう。
しかし、いったん彼らに関わると、好意を持たれているのか悪意を持たれているのかわからない「不確実性」が、私たちの注意を引きつけ続けてしまい、依存的な感覚が生まれてしまうのです。
つまり、「相手は自分のことをどう思っているんだろう?」「何が真実なんだろう?」と、かえって気になってしまうということですね。
そして、「嫌なのに気になってしまう」「嫌な人なのになぜか嫌いになれない」という状態に陥ります。
そうなってしまったら最後、相手にますます支配されるのも必至です。
ではどうすればいいのでしょう。
心理学者のプレストン・ニによれば、マニピュレーターへの対処法は以下の通りです。
マニピュレーターは、接する人によって態度を変える特徴があります。
ある人にはとても親切なのに、別の人にはとても横柄な態度をとるといった様子が見られたら、適度な距離を置くように心がけましょう。
また、無理な要求はきちんと断り、自分はいつも素直に従う存在ではないことを認識させます。
要するに相手に主導権を握らせないことです。
仕事では苦手な人とも関わらないといけませんが、相手の理不尽な振る舞いに屈し続ける必要はないということを肝に銘じてください。
しかし、こうして見るとマニピュレーターとは、ある種人たらしの才能があるということでしょう。
私なんかは織田信長が頭に浮かびますが、彼のような上司がいたら反抗するのは難しいでしょうね。
そうすると、明智光秀のように焼き討ちするというわけにはいきませんから、会社を辞めるしか対処方法はないでしょう。
皆さんがそんな悪運に見舞われることがないことを心からお祈りします(無責任な逃げ)。
では