ところで、女性が自ら望んで騙されているようにしか見えないことが結構あります。
パリに住んでいた時の知り合いだったある女性はイタリア人と結婚していました。
仮にA子さんとします。
ご主人はモンマルトルの丘で絵を描いて売っていたので、それなりに収入はあったはずなのですが、いつも彼女にお金をせびっていました。
一応、そのたびに口実を考えていたみたいですが、ネタがなくなってきたためか、段々いい加減になってくるんですね。
たとえば、日本式経営のコンサルタントになるための研修を受けるのでお金が要るとか。
一時、フランスで日本式経営が流行ったことがあるんですが、勿論、そんな簡単に学べるものではありませんし、もちろん、彼はコンサルタントにはなっていません。
また、別の時はイタリアにいるおばあさんの遺産がもらえるのだが、その手続きに要ると言って結構な金額を要求。
それで本当にイタリアに里帰りしました(どこかに行ったことは間違いありませんが、イタリアに帰ったかどうかは怪しいもんです)。
当然というか、帰ってきた時は文無し。
国境で警官に見つかって、全額没収されたと言い訳したそうです。
こんなのは余りにも無理があって、嘘っぱちだと誰でもわかると思うのですが、A子さんはご主人の言うことをまったく疑いません。
別の女性、B子さんはアルジェリア人の男性と結婚していました。
それで、このご主人は女好きで、特に日本人の女性ばかり狙うことで有名だったんですが、B子さんは全然そのことに気付いていません。
「うちの旦那は仕事をしないで毎日ブラブラしているけど、女遊びだけはしないから」と本気で言っていましたから。
私たちとしても「そんなことはない、あんたの夫は酷い人で、いつも女の子のあとを追い回しているよ」なんて言えません。
結局、この二人は離婚しました。
その後にようやく真実に気が付いたようですが、遅すぎましたね。
これに似たような話は日本に帰ってきてからも、結構あります。
どう考えても騙されているのに、聞こうとしない。
女性は自分の信じたいことしか信じない傾向があって、そうなると誰がなにを言おうと駄目です。
まあ、彼女たちも本当はうすうす気付いているんでしょう。
ただ、認めたくないだけ。
こんな女性に下手に助言しようとすると反対に憎まれることがありますから、気を付けないといけません。
では。