片方の翼

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コラム
昔から、社会の枠の中で働くって、
自分にとって凄く無理があると直感で思っていました。

あまり丈夫ではないのに加え、心の方も非常に感受性が強いのか、
いつまでも気に病んでしまって、本当の病に発展することもありました。

「考えないようにしろ」
と言われても無理でした。
心の構造が、自動的にそうできているからです。

それでも、本当に若いころは頑張って何とか会社組織にいました。
普通の人が5の力で出来ることを、10も20もの力を使って、
というかすり減らす感じで、最後は体も心ももたなかったです。

「あの頃のあなたを見てるから、わかってたよ。ガラスみたいな神経の人だと感じてた」
と、人から言われて、
あぁ、人から見ても明らかにわかるものなんだなと思って
何だかジンとしました。

元気な時は、20ぐらいの力で5の仕事を何とかやって、
過剰に疲れてしまう。
身体が、心が、社会に合っていないとよく思ってました。
私は、本当はどこか違う場所で、元気に正常に暮らせるのに、
皆が所属する社会にいると、合わなくて死ぬんだ。
そう感じざるを得なかったです。

魂が半分、または両方あるはずの羽根が半分、欠けているか、
もぎ取られたんだ、
何だかそんな不完全さを、社会の中では自分に感じていました。

社会が求めるのは、あくまで「完全体」のニンゲンであって、
片方の翼が無いとか、半分しか稼働できない者では居場所がない。
見た目は人と変わらないため、それは目に見えない。

だから、結婚できて、
今ここに辿り着けた自分は、
「欠けていた半分をもたらされた」
と同じぐらい、落ち着いた気持ちで過ごせています。

片方のピースを誰かが持っている、
とか、私の片割れがいる、とか、
そんなロマンある話ではないけど、
こういうことは現実にある事です。

今、どんどん無意識レベルで「片羽根の自分」を感じる人が多くなっている、
しんどい時代だと思うのです。

片翼でも、どこか欠けてても、合ってる場所ならいいんです。
幸せになれるんです。

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