WEB制作で「オリジナル」を求める前に、知っておくべきこと

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コラム

WEB制作を依頼する際、クライアント側が抱く目的はさまざまです。
これまで20年以上、制作の現場で数多くのご相談を受けてきましたが、そのご要望は大きく以下の5つに整理されます。

・「見栄え」を良くして信頼を築きたい

・自分たちで「運用」しやすくしたい

・とにかく「安く」初期コストを抑えたい

・他にはない「オリジナル」なものを作りたい

・そして何より、サイトで「集客」して成果を出したい

一見すると、これらはどれも大切な「希望条件」に見えます。しかし、長年ディレクターとして俯瞰してきた私から見ると、この中で「オリジナル」という項目だけは、明らかに他の4つとは次元が異なるものだと感じています。

それは「誰のため」のこだわりですか?

「オリジナルなデザイン」にこだわって満足しているのは、もしかしてご自身だけになっていませんか?

厳しい言い方かもしれませんが、あなたが満足しているそのデザインで、ユーザーも満足しているでしょうか。

実は、この「オリジナル」という言葉の解釈を履き違えてしまうと、コストが跳ね上がるだけでなく、後々になって法的なトラブルに巻き込まれるリスクさえ孕んでいるのです。

「オリジナル」という幻想と、制作現場のリアル

今のWEB制作、特にWordPressを活用した制作において、一から全てを書き上げる「完全なフルスクラッチ」は極めて稀です。そもそもWordPress自体が「テーマ(テンプレート)」ありきのプラットフォームであり、優れた既存のフレームワークを使いこなすことが、今の時代のスタンダードだからです。

制作側にとって、ベースとなるフレームを使い回すことは「時短」や「バグ防止」のための正当な効率化であり、信頼できる土台の上に独自の装飾を施すことで、コストパフォーマンスの高いサイトを提供できます。

しかし、依頼側は「土台から全てが自分専用に描かれたもの」がオリジナルだと思い込んでいることが多く、ここに大きな「認識のズレ」が生じています。

Web制作者に求められる真の実力は、
「優れたテーマを選び抜き、それを独自にカスタムできる能力こそが、実力の見せ所ではないか」ということです。


なぜ「大手企業のサイト」と酷似したページが現れるのか?

先日、ある大手IT企業のWeb人材募集ページと、別のページが「ソースコードレベルで酷似している」という問題を目にしました。制作会社が弁護士への相談を検討するほどの事態です。

「オリジナル」として納品されたはずのサイトが、なぜ他社とそっくりになってしまうのか。そこには業界の構造的な課題があります。

1. 制作の多重下請けと「著作権」の曖昧さ
制作会社が外部の制作者(フリーランスなど)に再委託した際、制作者側が「自分が書いた汎用的なコード」を著作権放棄せず、別の案件でも使い回してしまうケース。

2. 「模倣」を効率化と履き違えた悪質な手法
人気サイトのソースコードを意図的に収集・流用して構築する、明確な「パクリ」。

「言われていないだけで、実はどこかの流用だった」という事例は、皆さんが思っている以上に多いのが実情です。

私たちが目指すべき「真のオリジナル」とは

私が考える「オリジナル」とは、単にコードを新しく書くことではありません。
「お客様のビジネスの強みを、最も効果的に伝えるための設計」こそが、本当の意味でのオリジナルです。

形だけの「一から作るこだわり」に囚われて予算を使い果たすよりも、優れたテーマや技術を賢く使いこなし、浮いたリソースを集客やコンテンツの充てに注ぎ込む。これこそが、ビジネスで結果を出すための正解です。


Web制作やシステム、どう作るのが正解?一緒に考えます

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そんな迷いを抱えている方は、ぜひ一度お話ししませんか?

20年以上にわたりWeb業界の裏も表も見続けてきたディレクター兼システムアーキテクトとして、デザインはもちろん、「使いやすさ」や「権利関係のクリーンさ」までしっかり目配りしたプランをご提案します。

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