梅の花が散り、今は桃の花が咲く季節となりました。
昨年より、ご相談をいただいていたクライエントさんの一人がこの度、お引越しとなりまして、引越し祝いに桜羊羹を持って行きました。
クライエントさんは、京都に住んでもう20年以上ですが、丁稚奉公10年、その後も職人として伝統領域の会社勤めなどをされていましたが、なかなかお仕事がひらけず、他のアルバイト的なお仕事で生活を凌ぐ毎日で、出会った時はこの職人のお仕事をもうやめるべきなのかと悩んでいたところでした。
そんな時にたまたま私とご縁があって、宿命を見せていただくことになりました。もともと、クライエントさんは精神世界に抵抗がない方だったので、霊感鑑定とかにいって打開策を得ようとしたことがあったり、算命学なのか四柱推命なのか、そのような鑑定は他でもみてもらったことがあったようですが、メールの中で、私がざっと答えたプロファイリングを聞いて、すぐにこれはこれまでのものとは全く違う、と直感で思ったそうです。
とくにこのクライエントさんは特殊な誕生日だったため、実学算命学で見てもらったアドバイスは、他とは違う点がたくさんあり、色々と腑に落ちたご様子でした。そして、実際にお会いしてみたい。と、クライエントさんの住まいがご近所でもあったので、その後、自宅に来られました。
このクライエントさんが、一番悩まれていたのが、仕事としては大好きである今の職人のお仕事のことでした。
私も、もしも、この道が合わないのであれば、遠慮なく「ここで、辞めたほうが良いです」と言ったかもしれません。でもそうではありませんでした。
表現者として生きるべき人生のなかで、この職人技能は、唯一、この方にとって、自己表現のツールとなれる領域でした。
これを捨てたとしたら、もう下格の困難な人生をただたゆとうだけになってしまいます。「これは、なにがなんでも続けなくてはなりませんよ。」私はそう答えました。
このケースでクライエントさんの発展を阻害する要素になっていた理由は、いくつかあったのですが、その一つは、このクライエントさんが、自分の思いと実際にとる行動が逆になってしまう、という宿命であったことでした。
そのため、人から見える自分と本当の自分が乖離してしまい、誤解を受けやすくなります。自分の打ち出し方をまちがってしまうのです。
また、主星が貫索星でありながら、漠然とした思いのままであり、信念を貫くための、その信念を、自分と全く違うタイプの人間関係に囲まれながら、どうもてばいいのかがわからないままで生きていました。
そして、それが自分の発展を阻害するまでになってしまっていた理由というのが、すでに亡くなっておられるお父さんとの関係性にありました。また、常に現れる自分とは違うタイプのライバルの存在も。
これが自分のなかで無駄な葛藤をつくりだし、自分の良さを目立たなくさせていました。そして、これが自分を苦しめるまでに極端に現象としてではじめたのが、天誅殺の年。通常は、天誅殺の現象の取り扱いがわかりません。この天誅殺の年を解釈し直さなければ、後ろ向きの発展になります。
念の為、ご両親の生年月日をお聞きして、宿命をみましたら、やはり周りを責め立てるタイプのお父さん。クライエントさんは、父親がもつ満たされない思いを、激しくぶつけられて育てられておりました。ですから、父親の機嫌が悪くならないように、これまでのクライエントさんは、能力を隠し、自分をできるだけ小さく見せて育ちました。その延長線上で、目上に対し、自分の考えや思いをストレートに伝えることもできず、常に周囲に気を遣って生きていました。
ちなみにこの宿命を他の算命学の鑑定で見た場合は、アドバイスは全く違う鑑定になります。通常の鑑定学校の見方では、この方の場合は、お父さんが非常にありがたい存在になるのです。
ですから、確かに、クライエントさんがおっしゃるように、他の鑑定ではどこかピンとこなかったはずなのです。
収入としてお仕事の活路が見出せないその理由も天意は、このように語っていました。原因はお仕事そのものにあるのではない、このお父さんとの関係性をしっかりとみなさい、と。つまり、ここでこのことをきっかけに、自分の心の深いところにある思い込みや刷り込みを手放し、自分を解放させていく必要があるよ、ということなのでした。
逆に、ここをしっかりとさせて、この年にきちんとビジネスの土台をつくっておけば、それがその後の10年を支えてくれる基盤になります。
しかし、はいそうですか、と簡単にはいきません。
「父のことは…確かに辛かったですが、もう終わったことです。」とクライエントさんは当初そう言いました。
円満に鑑定を終わらせるならば、「ああ、そうなんですか…」と引き下がっても良いでしょう。
しかし、本当に終わったことならば、現象としてこのようなことが起こるはずがありません。
貫索星多めの方ですから、奥底にはおおきな不安を抱えています。怖いものはできるだけ見ないで、自分の心の安定をとりたい。
心の安定をこころから渇望するから、自分を変えられない、変えにくいのが貫索星です。硬直した「大丈夫です」は、不安でたまりませんという意味です。その裏の硬い思いが伝わってきました。しかし、これは見なくてはなりません。この問題と今の問題は繋がっているからです。
プロファイリングの結果、どうすればいいのか、クライエントさんに方法論だけを伝えても、その原因の心理的要因をとりのぞかなければ、結果を出せない。ですから、クライエントさんに心の力があって、ちゃんと原因の方をみることができるかどうか、が実学算命学でコンサルを受けてそのアドバイスをモノにできるかどうか、を分けます。
さらに、今回のコンサルティングでは、サポートの仕方にコツがありました。サポートする側が振り回されないようにすることです。
そもそも、この方は、目上運がありません。だから基本的にはその道のドンにあたるような業界の誰かにひきあげてもらわないと人生がひらけない宿命であっても、それが生かせません。ですから、通常ならば引き立てをうけていくべき宿命のところ、伝統の組織で出世しません。
また目下を育てることができにくい宿命。となると、中間管理職としても、役割を発揮してくれる人ではありませんし、目下に持ち上げてもらえません。
総じてフリーランスが向いた人でもあり、だからこそ、このかたは、サポートをしてくれるひとや目上からすると、はからずも失礼なことをするひとと受け取られやすい人なのです。(※実際、本当に失礼なことをしたかどうかは見方によるので一概に言えませんが。)
また、表に習得の星がないため、この方のいう「わかりました」は、本当にわかったかどうかは怪しい。w そこで、あとで問題が出てきやすい。
しかし、本人としては故意にやったつもりはありません。悪意がないけど悪意を勘ぐられてしまう宿命なのだということを、サポートする側は掌握しておかなくてはなりません。
じゃないと自分もクライエントさんを誤解して喧嘩してしまいます。
そして、実際、この方は、猛烈に努力しています。人に誤解を受けやすい分、自分の技術においては、誰よりも努力をします。ところが、そんな宿命が邪魔するため、なかなか努力が日の目を見ることがなく、目上の引き立てをどこへいってもなかなかうけることができにくく、すんでのところで、いきなりチャンスを失ってしまうことが多かったのです。
「〜というわけなんですが、本音ではどうしたいですか?」と聞いたところ、「向いているならば、この道を諦めたくないです。もう自分では行き詰まりすぎました。打開策があればなんでもやるつもりです。」という答えでした。
実際、コンサルティングサポートはそんなに簡単なことではありませんでした。本人的には悪気ないまま、言っていることとやっていることが真逆になり、常に矛盾をつくりだすことがわかっていましたので、私としては何事も鵜呑みにできません。本人に自分の中の矛盾を自覚させるように気をつけて、
「それって、本当ですか?」と過去の発言から検証し、事実確認ベースで進めて行きました。
ここまでうまくいったのは、このクライエントさんが、神社仏閣への参拝をかかさないような方で、もともと神聖な世界へのリスペクト意識が高かったことも手伝ったと思います。また、もともと自己反省型のひとでもあったので、表立って反発する人ではありませんでした。
普通ならば、私の問題点の指摘に反発して、そこで終わってしまうこともあるでしょうが、この方は天印星のクライエントさんですので、自分の知らない領域を知る相手の言うことを素直に聞き入れる姿勢が、総合的に吉とでました。
そんなわけで、昨年は、このクライエントさんに、忍耐、忍耐を強調した年でした。私が個人向けの事業計画書を提出するにあたって強調したのも、いま直接にお金にならなくても、準備しておかなくてはいけないということでした。でも、そこをしっかりしていけば、来年(今年のこと)から仕事が大きく伸びて、人生で最も仕事が充実する期間になることをたびたび、お伝えしてきました。それから、財について、実際にお金を回すということをおろそかにしてはいけないこと、最低限、簿記の知識を身につけておくことなど、厳しいことも言いました。天意から、財(父親)を避けてはいけない。からです。
このクライエントさんの宿命は、どれだけ実績を積んでいけるかがポイント。もともと自分の力を誇るような方では全くありませんが、宿命では自分の実績が仕事を呼んでくる宿命ですので、ちゃんとアピールしなくてはなりません。しかし、総合ではどちらかというと財ではなく、名誉型の人ですので、仕事をひきうけるときは目先のお金にとらわれずに、実績として大きいものを選ぶように、そして過去実績は全て見える化するようにということをお勧めしました。
また顧客の対象を、古典世界や60代より上の古い世界ではなくて、自分よりも若い世代を対象とすること、特に女児を対象に展開していくことが、食っていける仕事に繋げるための大事なポイントであることを強調しました。
この方にとっては、お子さんがいらっしゃらないこともあって、まったく思っても見なかった方向への事業展開だったそうです。
しかし、大人の前では萎縮する方だったのですが、宿命通り、子供と接するほど、むしろ子供と同じ目線で馴染んで、この方の性格の良さやユーモアがそとに発揮されていく様子も、プロジェクトを進めていく中でわかってきました。宿命は嘘をつかない…。
また、財運がもとから備わっている人ではありませんでしたので、宿命の配置に従って、営利ではない方向で自分のお仕事をPRしていくように、その具体的なアドバイスと実行方法を教えて行きました。
そうはいっても、つねに矛盾を包括する人ですので、「わかりました!」といいながら、全く方向が違うことをやりますし、とち狂ったかのように突き進むことがよくあります。w
おそらく、普通のコンサルタントだったら、言ってることとやってることがちがうわけですので、嘘をつかれたか、裏切られたかのように感じます。
「一体どうしたいんですか、あなた?!」と怒ってしまうと思うんですよね。
でも、こちらは当初からそういう人であることがわかってますので、「あ〜、やっぱりやったか」とある意味では、想定内として構えていられるので、(実際、楽ではありませんが、)最低限、心の軸をとられずに済みます。
そのうえで、あえて指摘していくことになります。クライエントさんも、いっぱい図星を打たれてきつかったことでしょう。
しかし、コンサルティングをするときは、顧客というよりも自分の子供を育てていくような感じですから、軍師に思いがあるほど、クライエントさんとの間で信頼関係が揺らぐのはイタイ出来事になりますよね。
で、このクライエントさんは、想定通り(笑)何度も何度も、金銭的な焦りから、私の伝える方向と真逆のことをやったんです。
で、案の定、次に繋がらない仕事、となったり、その後で大きなトラブルに見舞われるなどした。…しかし、まぁそれも経験値です。
そして、そこで飛びついたお仕事はその先がなく、やっぱり閉鎖されてしまうことになるという失敗を繰り返しながら、自分がどちらの方向に向かうべきなのか、ようやく自分の運勢というものがどういう方向性にあるものなのかを、本人的にもちょっとづつ認識して行きました。
主星が貫索星なので、なかなかすぐに自分を変えていくことができません。
痛い思いをして、そっちに枝を伸ばしていくのをやめる、樹木のような人です。やめると決めても、やめるのもゆっくりですね。w
それも分かった上で、進めていく必要があります。
またもうひとつの難題、運営していたSNSにも問題がありました。
そもそも、これが天誅殺の年に始めた仕事のSNSです。
しかし、見た目は非常に人気サイトに見えます。
確かにこの年は、仕事中殺で、仕事の範囲が異常に広がり、登録者数も異常にのびたサイトではあったのですが、もともと天誅殺は物質界とのパイプをもてませんから、ここで稼ぐことはできない。お金にはならないのです。
そして、仕事中殺は戦い中殺でもありますから、無益な競争にさらされて疲弊させられるだけ、という現象になる。
事実、そこで発表した技術は、つぎつぎとライバルにアイデアを持っていかれてしまい、争うにも裁判するお金もなく…。
ここで、見切りをつけられればいいのですが、なにぶん、天誅殺スタートで得た異常成功には、固執してしまうという傾向があります。あの味が忘れられずに、サンクコストにこだわるために、他の真の成功を逃してしまう。
なので、ここにこだわらないように、何度も何度も、お話ししました。
(まぁ、でも、これがいらないプライドにつながる現象になって、結局、なかなか捨てきれないでしょうな。と、私的には思っていますが。)
そもそもこのSNS、相当数の登録はありますが、そこからのお客さんは、ある意味でマニア。非常に特殊で手間がかかり、労力の割に収入には繋がらなかったり受注につながる人数もそれほど多くなかったのです。
私が何度もお伝えしたのは、SNSは登録者数が多いことよりも、実際にビジネスにつながる件数としては、どのくらいの反応数があるのかのほうが大事ということです。もし、2万人登録があっても、ただの閲覧消費で終わってしまえば、それは意味のない数字です。
そもそも、このSNSが目立つことが目的なのか、実になるお仕事を得るのが目的なのか、ですよね。
目的設定がくるってしまうのも、この名誉・仕事中殺の現象です。
広告収入を得るのではない限りは、登録者数よりも、もっと大事なことがあります。実は二千人の登録があったとしても、問い合わせが毎月30名くるようなSNSの方が超優秀なのです。逆に対象からはずれた無駄な登録者数が多ければ、アンチも同時に膨大に増えますし、真似しようと近寄ってくるライバルも増えます。ですから、自分の身の丈のサイズでお客さんがつくことのほうが大事なのです。
また、なにを売りにするのか、自分のCIや誰を対象としているのかをしっかりと認識して打ち出さなければ、散弾銃のような宣伝になり、サービスとお客さんとのミスマッチングも起こりやすい。
SNSをどのような位置付けで運営するのか、というところから認識をかえなくてはならない、とクライエントさんには何度も何度もお伝えしました。
これはクライエントさんの宿命にも原因があります。この方にとって大事なのは調舒星。しかし、調舒星がポイントにも関わらず、クライエントさんは宿命のなかで、もともと伝達の星をほとんど持っていない。
だから、なんとなく、周りを真似してやっていただけで、効果的にどう使っていけばいいかがわからなかったんですね。
誰に向けてどのようになにを発信するか、ということを考えていなかった。
つまり、このクライエントさんのお仕事が収入に直結しなかったのは、技術ではありませんでした。やみくもに、起業塾や高額経営セミナーに顔を出したりしていたそうですが、それにしても、どのような事業戦略でいこうとしていたか聞いてみると、全く検討はずれな方向へ努力をしていたんです。
要するに、とても腕のいい職人さんなんですが、どこへむけて事業展開していくべきかがわからず、広告宣伝が下手だったため、これまで自分の生活を成り立たせるようなチャンスを引き寄せられないでいたのです。
そして、何よりも、どんなアドバイスをもらったとしても、天意がつたえるアドバイスを踏襲しなければ、それはものにはできません。
その年の大テーマである父親との関係性は、とくにしっかりと向き合っていただきました。
こうした試みの中で、クライエントさんのおっしゃる父親像と客観的に捉える父親像がかけ離れることはよくあります。私は、実際問題、クライエントさんのご両親とは全く面識がありませんが、ご両親の宿命はわかりますので、クライエントさんのいう情報の裏どりはできますし、ご両親がなぜそうしたのかという動機はプロファイリングで辿ることができます。矛盾があれば、それもわかります。「それ、違いますよね?」ということができる。
だいたい、プロファイリングは、クライエントさんの本名も住所もほとんど知らない中でやりますので、プライバシー情報それ自体がこっちは詳しくわからないままやっていますので、あくまで宿命から想定される可能性をつたえてのことですが。
そのなかでクライエントさんが子供目線で体験したことと、社会経験がある大人目線ではどうなのか、認識のズレを改める作業になって行きます。
当初は、「父親に感謝しています、厳しさも愛情で、つらかったのはもう、過去のことです。」とずっとおっしゃっていたクラエントさん。
なかなか父親のことに向き合うのは難しそうでした。
しかしかえってこれが、このクライエントさんにとって過去の環境がどれほどきつかったかをあらわすサインでもあります。
多くのクライエントさんにみられる行動様式ですが、実は激しく抑圧されすぎた子供ほど、大きくなってから、この惨めな現状をうけいれるために、努めて自分を害した相手に感謝ポーズを取るようになる傾向がみられます。
それで生きていくのも、本人の選択なので、私としては干渉しないで生きていってもらっても良いですが、クライエントさんにとっては、それにともなって同時に見えない損失も抱えることになります。
ご本人がそれをどれだけ理解して、それを選択しているか、ということになります。
具体的に言えば、自分を苦しめた親に感謝して生きようとすると、自分の人間関係を非常に複雑にしていくことになります。
自分の本音に嘘をついている分、父親とのあいだでできあがった人間関係性そっくりな構造を社会との間につくりだしてしまい、子供の頃と同じ葛藤にさらされる体験を続けるということが、よくあるその一番の損失です。
概して、自然な人の反応として、自分が嫌い、とおもったことは、自分を害するなにかがあったから、自動反応的に嫌い、と思います。
それは正しい、正しくないは関係なく、気の世界で言えば、「気が合わない」ということだと思います。なので、それ自体は悪いことではありません。
相手の個性が自分の個性を抑え込んでしまう組み合わせというのはあります。
ところが、嫌いという反応が現れたとき、子供の頃の自分が、理屈で「好き」「感謝せねばならない」と自分で押さえつけたとすれば、それは自分の正しい反応性を深いところで抑え込むことになります。
自分に向かってくる気をありのまま判断することができにくくなります。
子供の頃は、親が大好きですから、自分が悪いに違いないという前提で、そう思おうとするのです。そして、その後、何が起こるかというと、脳の回路がかわっていきます。
「好き」と「嫌い」が入れ替わるわけです。
これが「ツイてない人生」を生み出していくのです。
通常、自分にとって利益があるものを、人は自動的に「好き」と認識します。しかし、自分を抑圧した人は、自分を害するものに懐かしい感覚を覚え、「好き」「ありがたいもの」と認知するようになってしまいます。
嫌いなのに、なぜか気になって近づいていってしまう。好きなのに、自分の身の丈に合わない気がして避ける。これも同じです。
これがこのクライエントさんの場合、宿命の中にある、「矛盾とのご縁が切れないカルマ」の心理的な根っこになっていたのです。
だから、天意は父親との関係性を見直すように伝えていたわけです。
それを前提に過去を振り返っていただきましたら、やはり、過去の恋愛もまったく同じ人間関係性をつくりあげていました。
本当は好きではなかった方とのお付き合いの結果、行き詰まってしまった経験をお持ちでしたが、それをも「ありがたい人生経験をさせてもらったと思っています。」との感想。…つくづく、根深い。
引いて眺めてみると、世の中的には、これは処世術として模範解答なのかもしれませんが、率直に言って人としては不自然です。
「あのバカ男!(またはアバズレ女め!)2度と現れてほしくない!」と言った方がまだ自分に正直で健全なのです。
自分を騙せば、矛盾があちこちにでてきます。
そして、本当に自分にとって利益を与えてくれる人が見えなくなります。不利益を与える相手にへりくだり、ますますバカにされます。
怒るべき相手に怒る。これは非常に大切なことです。
しかし、ひとは子供の頃の抑圧が強ければ強いほど、力で押さえつけられた経験があるほど、私が正面からそれをお話ししたとしても、そのとおり麻痺した感覚であっても、解放しようとすることはありません。怒りをあらわしたら、もっと酷い目にあった経験があるから怖いのです。
クライエントさんも、例に漏れず、かなり強烈な抑圧を抱えておられました。
紆余曲折ありましたが、そうしたことに向き合うための手法や術は色々とありまして、うちではそのうちの一つを通して、クライエントさんはようやく、父親への怒りに少しづつ触れることができるようになったわけですが…
人生が変わる時というのは、環境の大変化も同時にやってきます。
また、意識を切り替えさせるための大事件もやってきます。
半泣きでクライエントさんから連絡が飛び込みます。
突然の、長年の商売敵からの嫌がらせと関係組織への通報。
業界の基盤の弱い人の足元を見たイケズです。
職人の世界は、技術力対決の世界でもあり、また伝統社会は市場が狭いため、嫉妬のうずまく世界でもあります。
例えば、業界は違いますが、染色関係の若手職人さんがメディアにとりあげられて仕事が舞い込むようになったら、蒸しの過程で、出入りしている同業者にその反物を切られてダメにされてしまう、というような犯罪まがいのことも起こりましたし、中抜きをして安く消費者に売ろうとした反物屋さんが組織から追い出されるなどということもあります。
伝統世界は、玉堂星が陰転すると意地悪になるのと同じで、非常に陰湿な世界になります。だから、一旦淀んだ業界になると、なかなか若手が生き残っていけないという理由も京都には隠されています。
「伝統って、ある意味で、過去の世界なんですよね。〇〇さんは、過去にむかっちゃだめなんです。過去を未来に向けて繋げようとすることが、人生を開くんです。だから、すでに飽和した市場に向かわないでください。目上や業界たよらないでください。」と私はそのとき、アドバイスさせていただきました。
クライエントさんにとって、衝撃的な現実となりましたが、これがある意味で受け身をやめて、積極的に人生を生きる切り替えとなりました。
そして、それまではお子さんとの接点がまったくなかったのですが、そこからちょっとづつ、若い人との接点が生まれてきました。
そして昨年は、「自分を誇っていい」と自分に許可をだす自分にもなっていきました。クライエントさんが心の中で、自分を牽制する父親に向き合う心の力をつけたと同時に、あたらしいビジネス展開に向けて、現実が大きく動き出していきました。
なかでも、クライエントさんの引っ越しも人生の中で大きな転機だったことでしょう。私は、その引越し祝いを渡しに、今週、クライエントさんのとこに行ってきたばかりだったんですね。
引越しのきっかけは昨年のことでした。初めてクライエントさんのお宅にお邪魔した時、私は急にクライエントさんに言ったんですよね。
「ここ、引越ししなきゃダメです。」って。
唐突に言ったら、これ、クライエントさんに向けて、非常に失礼な言葉かもしれません。
しかし、言わずにはいられなかったんですよ。
「え?なんでですか。もうここ住んで、16年目なんですけど。ここ、平安京でも、とある職人が住んでいた場所の跡地ですし、とても愛着があります〜。」
とクライエントさん。
「だからこそです。古い人たちのシンパシーに引き摺られて、現代のニーズについていけなくなります。」
私は、断言したように言いました。
「気がついているかわかりませんが、このうち、見えない同居人がいるんですよ。〇〇さんを、怖がらせるために言ってるわけじゃないんですけど、ここには、古い時代の人たちがいて、彼らの目線を感じて、どうしても私は落ち着かないです。もちろん、悪さするタイプの人たちじゃないと思いますが、ここにいたら、この先の発展がないです。引っ越してください。」
と割としつこく言いました。
「そうですか〜そうはいっても引越し代が。」とクライエントさんは、そのうちに、と思っていたようですが、その数週間後のことです。
「Jemmyさん(汗)、なんと、いきなりまた強制終了入りました。」とクライエントさん。
「実はさっき、大家さんから、家族が住むことになったから、このうちを出てほしいと言われたんです。どうしましょう〜〜!!」
私に言われてすぐにこのようなことになったことに、おどろくクライエントさん。「よかったですね」と笑いながら私。
「〇〇さん、次元が変わったんですよ。だから環境が変わる。笑」
というわけで、急遽、受け身な引っ越し決定。
と言いながらも、クライエントさんは、あわてて新しい物件を探しに探したんですけど、なかなか見つかりません。
「今、天誅殺月ですから、決まらなくてかえっていいんですよ。来月、急に決まったりすると思いますから、何もしなくていいですよ。」と言いましたが、なにぶん、天誅殺月は、人のアドバイスが耳に入りません。
「家賃がもったいないので、家を買います!」と、クライエントさんは、天誅殺でもっともやってはいけないでかい買い物へアンテナがたち、うっかり、自分のニーズに合わない自宅購入になりそうになったのも、今となってはご愛嬌ですかね…。
「Jemmyさん、素敵な物件あって、夫のローン仮申請が通りました!」
「えっ…(汗)、〇〇さん、その新しい土地でどのくらい集客が見込めるのか、具体的な人の流れのデータとったんですか?確実にその地域で収益を立てられる定常的な数字が出てないのに、自宅圏店舗購入ですか…。もしも収益がでなくて、ローンにつまって、自宅を販売する時に、その店舗付き住宅はニーズがありますか?そもそも、そこって、ご主人、職場にそもそも通い続けられる距離じゃないでしょう。ボディブローのようにきいてきて、破綻しますよ。」
「…。」
何を目指しているのか、またもや迷走するクライエントさん。w
幸い、月中殺ですので、リカバリーはききましたが、天誅殺月をぬけて、落ち着いたところでようやく自分の状況が冷静に見えてきて、自分の元の心の場所にもどり、最終的には、私が言ってたように、一番無理のない賃貸を選択することに。
でも、できれば、いいところに住んで欲しいじゃないですか。
言い出しっぺの責任もある。w
「〇〇さんの賃貸物件、私が見つけ出せそうな気がするなぁ。」と、思って探していたら、ぴったりな物件が出てきたじゃあないですか。
町屋だった破格な家賃の物件に住んでいたクライエントさんには、普通の賃貸は高すぎた。
でも、私が見つけ出したのは、元の物件と賃貸料も大きさもほぼ変わらないけど、綺麗で今どきの設備。提携先の仕事のアクセスや、ブランディングイメージ的にもよく、中も綺麗で健康的な生活が送れる物件。
紹介したら、そこが気に入って、クライエントさんは、その日に引っ越しを決めました。
実際にその物件を私が見に行ったのは、引っ越しおわって一ヶ月後でしたけど、明るくて綺麗でこじんまりとして、京都らしい露地のなかにあり、とても良い雰囲気でした。これはツキがやってきそう。w
京都の不動産事情を知ってるピカチュウは、あとから〇〇さんの引っ越しの物件を探したのが私だときいて、
「毎回思うけど、あんたさ、どうやってそういうのを探してくるんだよ。京都でこの条件ってまずでてこないぜ?」と首を傾げていました。
「宇宙から検索して引っ張ってくるのさ。なんかつながるんだよ。」
私は、そういうのを引っ張ってくるのが仕事ですからね。w
後で聞いたら、退去するとき、クライエントさんは、どうしても愛着があって、離れられなかったその16年もの家を去るにあたり、その家で不思議なことが起こったそうです。
その日、「いままで、私と人生ともにしてくれてありがとうございます。」とその家にお礼をしたんだそうです。
すると、夜中、トイレに起きて、階下に行くと、誰もいないのに、かってに消したはずの電灯がついていた。なにかがこたえてくれたような感じだったって言っていました。
私は、その土地に根付いた、なにかがいる、とは言ってたんですが、だからといって、クライエントさんは不思議と怖くはなかったそうです。
そして、見えない同居人に、そっとお別れを言ったのだそうです。
しかし、いまでは、どういう理由なのか、16年も移動できず、物件にあれだけしがみついていた自分が不思議なくらい、今の物件に愛着が湧いているそうです。
そして、定常的に食える仕事もきているようです。
なにより、クライエントさん、引越しの日がよかったんですよね。
財がめぐる並びの守護神の日で引越し!
これは、私が相談されて決めた日ではありません。クライエントさんが自ら引き寄せた日なんですね。
クライエントさんがどのような意識でこの時空間のレールに乗ったのかというのが明らかにわかります。
あ、ここから、財運も仕事運も良くなっていくな、と、私は安心した次第です。
そんなクライエントさんですが、昨年から私は「天印星を生かして、この職人世界でアイコンになってください、絶対できるはずです。」と舞台に立たせる方向で「ひぇ〜!勘弁してください!」と引っ込むクライエントさんを引っ張り出しては、鍛えてたんですが(笑)、このかた、実際にユーモアセンスがあって、やらせればやれるひとでして、今ではあちこちの講演会に呼ばれていって、一般の人たち数十人集まるようななかで、自分の仕事を語る仕事もしています。これをベースに、発展していけると思います。
そして、いま、クライエントさんは、大多数の前で披露する公演の仕事の楽しさを改めて認識し始めています。
いいかえれば、本当は前に堂々とたてる能力があるひとが、心に居座るお父さんの牽制で、裏方に徹してきたということだったんですよね。
でも昨年、天意に従って、自分のこころを洗い出し、「もう裏方でいる必要はない」と気がつき生きる次元を変えたことが、クライエントさんをあらたなお仕事の領域に立たせることになったんですね。
また自分の生きる意味でもある調舒星の「伝えること」を仕事の中に取り込んだことによって、目上に牽制されたり、伝統社会に阻まれたりしていきづまっていた仕事に新たなニーズとつながる希望と明るさが出てきたんです。
先月でクライエントさんと会って、1年を超えました。
約1年前、仕事や先行きが見えずに半泣きしていたクライエントさんが、一年たった今ではまったく違う次元に立ってます。住んでいるところまでちがい、全くつながりのなかったところから、いまは依頼がある。
クライエントさんの顔には笑顔がありました。
「この仕事はもう誰にも必要とされていないのであれば辞めるしかない。」とおっしゃってたあの日が懐かしく思い出されます。
収益をめざしているのに、最初に「営利をやめてください。」と言った私のアドバイスにポカンとなってしまったクライエントさん。
「なにもかもがいままでと反対を目指すことになります。」と言った日。
「言っていることはわかりますが、現実のものとして考えられません…」と出会った時に言っていたクライエントさんは、今はもしかしたら、それが本当に自分の現実になるようなそんな手応えを感じているはずです。
もう直ぐ桜が咲きます。クライエントさんにも桜さくように、桜の羊羹をプレゼントしました。
コンサルタントとして、クライエントさんを引き上げる仕組みは、まだ用意してるんですけど、それは水面下で進めている話なので、クライエントさんの誕生日まで内緒にしておこうと思います。
実学算命学プロファイラーJemmyでした。