1. はじめに
「PowerPoint 資料を外注したものの、思っていたものと違う…」「追加修正が多くて時間がかかった…」そんな経験はありませんか?
外注することで、クオリティの高い資料を短期間で作成できますが、発注時の準備が不足していると、イメージと違う仕上がりになったり、修正回数が増えて納期が遅れたりすることもあります。
本記事では、発注前に確認すべきポイントを押さえることで、スムーズかつ高品質な PowerPoint 資料を作成するためのコツを紹介します。
また、受注者側が意識しておくと良いポイントについても記載しているので、今後PowerPointで依頼を受けていきたい方も参考にしてみてください。
2. 発注前に確認すべき5つのポイント
① 目的とターゲットを明確にする
PowerPoint 資料を作成する際、まず「この資料は誰が見るのか?」「何を伝えたいのか?」を明確にすることが重要です。
例えば、
営業プレゼン資料 → 視覚的に訴求力のあるデザイン、簡潔なメッセージ
社内報告資料 → 正確な情報が伝わるようシンプルなデザイン
投資家向け資料 → ブランドイメージを意識した高級感のあるデザイン
といったように、目的によってデザインの方向性が変わります。
受注者側の意識ポイント:
・ヒアリング時に「誰が見るのか」「何を伝えたいのか」を具体的に確認する
・クライアントの指示が曖昧な場合、方向性をいくつか提案してすり合わせる
・事例や過去の実績を見せながら、適したデザインを提案する
② 参考資料やデザインの好みを伝える
可能なら「こんな資料にしたい」という参考デザインを用意しましょう。
具体的なデザイン例:
・以前作成した PowerPoint 資料
・競合他社のプレゼン資料
・スライドテンプレートサイト(例:Slideland など)
また、フォント・カラー・レイアウトの好みを簡単に伝えるだけでも、仕上がりが大きく変わります。
受注者側の意識ポイント:
・クライアントが参考資料を持っていない場合、こちらからデザインサンプルを提示する
・「おまかせ」と言われた場合でも、方向性を提案して好みを確認する
・参考資料と仕上がりのギャップが出ないよう、事前に調整を行う
③ テキストや図の完成度を確認する
デザインを依頼する前に、テキストや図の内容をある程度固めておくことが重要です。
完成度が低いまま依頼すると…
×作成途中で大幅な修正が必要になり、デザインのやり直しが発生
×結果的に納期が延び、コストが増える
といったリスクが生じてしまいます。
受注者側の意識ポイント:
・依頼時にテキストや図の完成度を確認し、不足があれば補足を依頼する
・クライアントが決めかねている場合は、仮のデザイン案を示して方向性をすり合わせる
・修正が発生しやすいポイント(長すぎる文章、曖昧な図など)を事前に指摘する
④ 納期と修正回数を確認する
PowerPoint 資料を発注する際は、納期を明確にし、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。
発注側の確認事項:
・「いつまでに必要か?」
・「修正回数の制限はあるか?」
・「どのタイミングでフィードバックするか?」
受注者側の意識ポイント:
・初回提案時に「修正回数の目安」を伝えて、無制限の修正を防ぐ
・クライアントがスケジュールを詰めすぎている場合、適切な納期を提案する
・修正回数を超える場合の追加費用について、事前に明確にする
(例:私のサービスでは、最大3回までの修正を無料で対応しています)
⑤ ファイル形式や使用環境を確認する
PowerPoint 資料を納品する際、ファイルの互換性に注意しましょう。
チェックすべきポイント:
☑ PowerPoint のバージョン(例:Office 2016、Office 365)
☑ Windows / Mac の違い
☑ アニメーションの有無
☑ 提出形式(PPTX / PDF / 動画 など)
受注者側の意識ポイント:
・クライアントの使用環境を事前にヒアリングし、互換性の問題を防ぐ
・「アニメーションあり・なし」など、ファイルの使用目的を確認する
・可能なら異なる環境でのテストを行い、レイアウト崩れをチェックする
3. まとめ
発注前に少し準備をするだけで、スムーズな進行&高品質な仕上がりが実現できます。
①目的・ターゲットを明確にする
②参考資料やデザインの好みを伝える
③テキストや図の完成度を確認する
④納期と修正回数を事前にチェックする
⑤ファイル形式や使用環境を共有する
受注者側も、これらのポイントを意識することで、より円滑にプロジェクトを進めることができます。
「どんな資料を作りたいか」を具体的にイメージしておくことで、デザイナーとのやり取りがスムーズになり、理想的な PowerPoint 資料が仕上がります。
PowerPoint の外注を検討している方は、ぜひこれらのポイントを参考にしてみてください!