VTuberを始めたいのに、見た目が決まらず準備が止まってしまう。そんな時は「どこで探すか」より先に、進め方の順番を決めると進めやすくなります。
絵師探しは、条件を決める→候補を集める→裏取り→相談の4つでOKです。
最初に押さえたいのは、VTuber制作には役割が分かれることがある点です。
絵師:キャラクターの絵(立ち絵・デザイン)を描く人
モデラー:絵を動かす人(Live2Dなど)
そして、Live2Dで動かす予定があるなら、イラストは目や口などを部位ごとに分けた素材分け(パーツ分け)が必要になります。ここを曖昧にしたまま依頼すると、あとから「追加で作業が必要だった」となりやすいので要注意です。
最初の一歩で止まりそうでも、順番さえ分かればちゃんと前に進めます。
次は、SNSや依頼サイトなど「どこで候補を集めるか」を決めていきましょう。
まず結論:絵師探しは「条件を決める→候補を集める→裏取り→相談」で進める
◆最初に決める3つ(用途・納期・予算感)
探し始める前に、これだけは明確にしておくとやり取りが短くなります。
用途:配信で使う/SNSアイコンにも使う/将来はグッズも考える、など
納期:いつから活動したいか、いつまでに必要か
予算感:上限の目安(「ここまでは出せる」)
「いつまでに必要か」が決まっている人ほど、ここを先に言えるだけで探し方が変わります。
◆立ち絵/パーツ分け(素材分け)/動かす作業は別に考える
依頼の範囲は、ざっくりこの3つに分けて考えると安全です。
立ち絵(デザイン):キャラの見た目を描く
素材分け(パーツ分け):目・口・髪などを別レイヤーにしてもらう(Live2Dで必要)
動かす作業:Live2Dなどで動くようにする
絵師にどこまで頼めるかは人によって違うので、最初に「立ち絵だけですか?素材分けもお願いできますか?」と聞けると、あとが楽です。
◆候補は最初から1人に絞らず、3〜10人集める
絵師の受付状況は変わりますし、条件も更新されます。だから最初は3〜10人くらい候補を持っておくのがおすすめです。
断られた時にまた一から探し直すより、候補がある方が気持ちが折れにくいです。
VTuber絵師の探し方:場所ごとの強みと向いてる人
候補を集める段階では、「探しやすさ」より「条件が合う人を見つけやすい場所」を選ぶのがポイントです。探し場所を変えるだけで、やり取りの負担がかなり変わります。
◆探し場所の早見(SNS/依頼プラットフォーム/作品置き場/公式プロフィール)
※受付状況や条件は変わるので、必ず最新の表記を確認してください。
◆X(旧Twitter)・InstagramなどSNSで探す(受付状況の見方も)
SNSは作風の幅が広く、投稿を見れば「この雰囲気が好き」が見つけやすいのが強みです。
一方で、受付中かどうかは変わりやすいので、次の順で確認すると無駄が減ります。
・プロフィール欄(受付中/停止、連絡先、依頼フォーム)
・固定投稿(依頼条件、料金目安、納期の書き方)
・外部リンク(ポートフォリオ、依頼ページ)
「受付状況が分かる人」から当たると往復連絡を無駄に増やさず進められます。
◆依頼プラットフォームで探す(比較しやすい/ルール差に注意)
依頼プラットフォームは、条件が見える形で並んでいることが多く、候補集めが迷いにくいです。
たとえば、ココナラには「Vtuberイラスト・モデリング」のカテゴリがあり、VTuber関連の依頼先をまとめて比較できます。
また、nizimaには購入者向けのオーダーメイド注文ガイドがあり、依頼の流れを確認できます。
Skebにもクライアント向けガイドラインがあり、サービスごとのルールがあります。
同じ「依頼」でも、送れる内容ややり取りの仕方が違う場合があるので、まず公式の案内を読むのが近道です。
◆ポートフォリオサイト・投稿サイトで探す(作風から逆引き)
「こういう絵柄が好き」が先にある人は、作品を並べている場所から逆引きするのが合っています。
ただし、依頼受付はSNSや個人サイトに書かれていることも多いので、最後は受付表記がある場所に戻って確認しましょう。
◆配信者のプロフィールから探す(担当絵師の調べ方)
好きなVTuberの見た目から探したいなら、プロフィールのクレジットを見る方法があります。
たとえば、hololive公式のタレントページには「Illustrator」欄があり、担当イラストレーターの裏取りに使えます。
注意したいのは、「ママ(担当絵師)」の範囲は案件で変わることがある点です。初期のデザインと別衣装などで関わる人が増えることもあるので、表記をよく見て確認しましょう。
有名・人気だけで絵師を決めていい?判断材料は他にもある
「有名なVTuber絵師って誰?」
「人気の絵師に頼みたい」
と思うのは自然です。
ただ、有名・人気には統一された基準がなく、媒体によって見え方も変わります。 なのでここでは、誰が上かを決める話ではなく、自分の条件に合う候補を絞るための見方をお伝えします。
◆有名=安心、ではない(自分の条件と合うかが先)
知名度がある人ほど安心に感じますが、あなたの条件と合わないと苦しくなります。たとえば、
・いつまでに必要かが合わない
・立ち絵だけのつもりが、素材分けまで必要だった
・やり取りのペースが合わない
こういうズレがあると、準備が長引いて疲れてしまいます。
知名度より先に“条件の一致”を見た方が、結果的に納得しやすいです。
◆人気の見え方:実績・受付の難しさ・条件の出し方
人気は数字だけで決まりません。目に見えるところでは、こんな形で現れます。
・実績がまとまっていて、依頼の流れが分かりやすい
・受付が不定期だったり、条件が細かく書かれている
・依頼方法がフォーム中心で、必要情報が決まっている
ただし、受付状況は変わるので、その日の表記がすべてです。プロフィールや固定投稿を必ず見てから動きましょう。
絵師一覧(参考)から相場観をつかむ
VTuber絵師の一覧を見ていくと、作風の幅や、どんな人が企業勢のデザインを担当しているか、業界の相場観がつかめます。
ここでは参考としていくつかの一覧を置いたうえで、あなたの用途(立ち絵だけ/素材分けまで/納期優先など)に合わせて、自分用の候補メモに落としていく流れにします。
一覧を見て「この雰囲気好きかも」と思ったら、最後は必ずプロフィールや固定投稿などで最新の受付状況を確認してから、候補に入れていきましょう。
◆ホロライブ国内勢(JP)の主要担当絵師
ホロライブJPでは、黎明期から活動を支える絵師から、最新世代の「holoX」に至るまで、ライトノベルや商業ゲームの第一線で活躍するクリエイターが名を連ねています。
ここでの見方はシンプルで、「このタレントの雰囲気が好き」から逆引きして、担当名→本人の発信→依頼導線へつなげるイメージです。
※担当範囲(初期デザイン/新衣装など)は案件で変わることがあります。表は入口として使い、最後は表記を確認してください。
◆ホロライブ・インドネシア(ID)および英語圏(EN)の多国籍絵師陣
ホロライブID/ENは、世界的に知られているアーティストが起用されることも多く、「海外圏の空気感×アニメ的表現」の混ざり方が見どころです。
好みのデザインが見つかったら、担当名を起点にして、本人の告知や依頼導線(SNSや外部リンク)を確認して候補メモに追加していくと進めやすいです。
◆にじさんじにおけるバリエーション豊かなキャラクター展開
にじさんじはタレントの方向性が幅広い分、担当絵師の作風もかなり多彩です。特に初期の「元2期生」を支えた絵師たちは、現在のVTuberデザインの「定石」を作り上げたと言えます。
一覧として眺めるだけでも楽しいのですが、依頼の参考にするなら「自分が作りたい雰囲気に近い」から拾って、候補メモに“刺さった理由”も一言で残すのがおすすめです(例:線がシャープ、日常感、アイコニックなど)。
◆ぶいすぽっ!におけるeスポーツ適性とビジュアル戦略
ぶいすぽっ!はゲーム実況や大会シーンを前提にしていることもあり、そのキャラクターデザインも「ゲーム画面での映え」や「スポーティーな現代ファッション」を意識したものが多く、特定のファン層から熱狂的な支持を得ています。
「ゲーム配信で映える雰囲気にしたい」「スポーティー寄りにしたい」など方向性がある人は、こうした一覧を見て、候補メモの“作風メモ”に言葉を足していくと比較しやすくなります。
◆ココナラ:商業レベルのパッケージ制作
「候補の絵師を探す」と同時に、「一式まとめて頼みたい」という人もいます。
ココナラは、キャラデザ〜モデリング、ロゴや背景までセットになったプランが見つかることもあり、依頼範囲をまとめて相談したい人に向いた探し方ができます。
ここでの表は「こういう出品のされ方があるんだ」という参考として使い、気になるものがあれば、ページ上の説明で 含まれる作業(パーツ分けの有無、修正、納期、利用範囲など) をチェックして候補メモに落としていくイメージです。
◆一覧を見たら「自分用の候補メモ」に落とす
一覧を見て「好きかも」と思ったら、その場で候補メモに入れていきます。網羅を狙うより、まずは3〜10人くらい集める方が進みやすいです。
候補メモに入れる項目は、これだけで十分。
作風(刺さった理由を一言で)
連絡先(DM/フォーム/依頼ページ)
依頼できる範囲(立ち絵のみ/素材分けまで/要相談)
納期の目安(書いてあれば)
注意点(受付停止中、条件あり など)
最後に、候補に入れる前の「裏取り」をこの順でやっておくと安心です。
公式プロフィール(あれば)→ 本人の告知(プロフィールや固定投稿)→ 制作実績
◆「ママ(担当絵師)」は案件で変わることがある前提で確認する
「ママ=この人」と決めつけると、相手に失礼になってしまうことがあります。
初期デザイン、別衣装、新しいキービジュアルなどで関わる人が増えることもあるからです。
なので、クレジット表記を見たうえで、相談するときは
「◯◯のビジュアルを拝見しました。もし可能なら依頼の相談をしたいです」
のように、“どの制作物を見て連絡したか”を添えると丁寧です。
ここまでできたら、次はその候補メモを使って、依頼前のチェック項目と相談文テンプレに落とし込んでいきましょう。
依頼前に確認すること:失敗しにくいチェックリスト
ここからのチェック項目は、そのまま相談文に書く材料になります。先に整理しておくと、やり取りの往復が減って、修正の揉めごとも起きにくくなります。
◆依頼範囲(立ち絵/パーツ分け/動かす作業)を言葉にする
まず一番大事なのは、「何を作ってほしいか」をはっきりさせることです。
・立ち絵(デザイン)だけ
・立ち絵+差分(表情など)
・Live2Dも見据えて、素材分け(パーツ分け)まで
・動かす作業(モデリング)も含めて相談したい
Live2Dを考えているなら、素材分けは必須になります。お願いするときは、たとえばこう言うと伝わりやすいです。
・「Live2D用に、目・口・眉・髪などを別レイヤーで作ってもらえますか?」
・「まばたきや口パクを想定しています。素材分けの範囲は相談できますか?」
絵師が素材分けまで対応するか、別の人が担当するかはケースによります。分からなければ「どこまでお願いできますか?」と確認すれば大丈夫です。
◆用途・利用範囲・クレジット表記の確認(断定しない注意喚起)
トラブルを避けたいなら、最初に用途を伝えるのが丁寧です。たとえば、
・配信で使う(YouTube/Twitchなど)
・SNSで告知やアイコンに使う
・収益化の予定がある
・将来グッズ化の可能性がある
利用範囲やクレジット表記(名前の載せ方)は、人や案件で条件が違います。なので「どこまでOKか」「表記はどうするか」を最初に確認しておくと安心です。
◆納期・修正回数・連絡手段(往復を減らすコツ)
納期が決まっている人ほど、ここは最初にまとめて伝えるとスムーズです。
・希望納期(できれば「この日までに欲しい」)
・修正の希望(回数や、直したいポイントの出し方)
・連絡手段(DM/メール/フォームなど)と返信ペースの希望
往復連絡が増えるほど動けなくなる人は、最初のメッセージで「必要な情報を一度に渡す」方が合っています。
◆参考資料の渡し方(イメージ共有で揉めにくくする)
言葉だけだとズレやすいので、参考資料があると助かります。
おすすめは「これが好き」「これは避けたい」が分かる形です。
・好きな雰囲気(色・テイスト・髪型の方向性など)
・苦手な要素(かわいすぎるのは苦手、暗すぎるのは避けたい、など)
・自分のメモ(短くてOK:「清潔感」「落ち着いた雰囲気」など)
「安っぽく見せたくない」時ほど、雰囲気の言語化があると伝わりやすくなります。
◆失敗しにくいチェックリスト(まとめ)
□希望納期(いつまでに必要か)を先に伝えられる
□依頼範囲(立ち絵のみ/素材分けまで/動かす作業も含む)を言葉にできる
□用途(配信・SNS・収益化予定など)を先に共有できる
□修正の希望(回数の目安、直したいポイントの出し方)を確認できる
□連絡手段と返信ペースの希望を決められる
□参考資料で「好き/避けたい」が伝わる
相談文テンプレ:そのまま送れる確認項目つき
プラットフォームを使う場合は、まずそのサービスの案内や指定が最優先です。そのうえで、ここではどこでも使いやすい形にまとめます。
ポイントは、条件→用途→資料→希望の順に並べること。相手が判断しやすくなり、往復が減りやすいです。
◆初回メッセージ例(短く、失礼なく)
テンプレ(短い版):
はじめまして。◯◯と申します。作品を拝見してご相談です。
【用途】配信で使うVTuberの立ち絵(必要なら:SNSでも使用)
【希望納期】◯月◯日ごろまで
【依頼範囲】立ち絵のみ/素材分けまで(Live2D予定)
【参考】雰囲気の参考画像・メモ(URLや添付)
可能でしたら、料金目安と進め方(修正回数の目安など)をご教示いただけますか。
「長文は失礼かも」と不安な時は、このくらいの項目だけでも十分丁寧です。
テンプレ(少し丁寧版):
はじめまして。◯◯と申します。◯◯の作品(例:◯◯の立ち絵)を拝見し、雰囲気が好きでご連絡しました。
VTuber活動用に、立ち絵の制作をお願いできる方を探しています。
【用途】配信/SNS(収益化予定があれば一言)
【希望納期】◯月◯日ごろまで(難しければ目安でも可)
【依頼範囲】立ち絵+表情差分/素材分けまで(Live2D想定)
【参考】希望の雰囲気、避けたい要素、参考資料(URL/添付)
可能でしたら、見積もりの目安、修正の進め方、連絡手段について教えてください。
お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
◆返信が来やすい情報の並べ方(条件→用途→資料→希望)
返信が来やすい相談は、相手が「受けられるか」をすぐ判断できます。コツはこの順番です。
1. 条件:希望納期、依頼範囲(立ち絵のみ/素材分けまで など)
2. 用途:配信、SNS、収益化予定、将来グッズ化の可能性(あれば)
3. 資料:参考、避けたい要素、イメージのメモ
4. 希望:修正の進め方、料金目安、連絡手段
すき間時間で進めたい人ほど、最初の一通で情報が揃っていると助かります。
よくある質問(FAQ)
◆VTuberの絵師とモデラーは同じ人ですか?
同じ人が両方やってくれる場合もありますが、分かれていることも多いです。絵師は「キャラの絵を描く人」、モデラーは「絵を動かす人」というイメージでOKです。依頼するときは「どこまでお願いできますか?」と最初に確認すると安心です。
◆立ち絵だけ先に頼んで、あとからLive2Dにできますか?
できます。ただし、あとからLive2Dにするなら素材分け(パーツ分け)が必要になるので、立ち絵の段階で「将来Live2Dにする可能性がある」ことを伝えておくと、やり直しを減らしやすいです。
◆「素材分け(パーツ分け)」って具体的に何をお願いすればいいですか?
「Live2D用に、目・口・眉・髪などを別レイヤーで作ってほしい」と伝えるとイメージが共有しやすいです。まばたきや口パクを想定しているなら、その一言も添えるとズレが減ります。
◆SNSで依頼するとき、受付中かどうかはどこを見ればいいですか?
まずはプロフィール欄、次に固定投稿、最後に外部リンク(依頼ページやフォーム)を見るのが基本です。受付状況は変わるので、最新の表記を見てから連絡するのが安全です。
◆「有名・人気」の絵師に頼みたいとき、何を基準に選べばいいですか?
誰が上、という話にしないなら、基準は作れます。希望納期に合うか、依頼範囲(立ち絵/素材分けなど)が合うか、用途(配信・SNS・収益化予定など)を受けてくれそうか、修正や連絡の進め方が書かれているか——このあたりを候補メモで比べるのがおすすめです。
◆相談文は長い方が丁寧ですか?(短くするコツは?)
長いほど丁寧、というわけではありません。相手が判断しやすい情報が揃っている方が丁寧です。希望納期・依頼範囲・用途・参考資料の4点を先に書けば、短くても失礼になりにくいです。
まとめ:VTuber絵師の探し方は「候補集め→確認→相談」で前に進む
絵師探しは、SNSや依頼サイトを使い分け、候補を絞ってから相談に進めば失敗しません。
大事なのは知名度よりも、あなたの条件に合うかどうか。そこを意識するだけで、準備の負担はぐっと軽くなります。
最後に、候補を数名ピックアップして、チェック項目で絞り、テンプレを送るだけで準備は一歩進みます。
「自分だけのモデル」ができあがっていく過程は、準備期間の中でも一番の醍醐味です。ぜひ、配信者としての第一歩を楽しんで踏み出してください。