ガラスネオンの注意事項

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2021年にガラスネオンの制作に関してはサービスを完全に撤退いたしました。
弊店、契約の職人さんの高齢化が主な廃止理由となりますが
高圧電流サインについての国内での規制やリスクについて
説明をせずに導入を促しエンドユーザーがリスクと被害を背負う形になるような仲介者の案件が続きました為。

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今のネオンはガラスネオンではなく 低圧ネオン(蛍光灯扱い)

昔のアメリカの映画や昭和初期の映画などで出てくる本物のガラスネオンは
高圧電流と水銀、ガスとの化学反応により何とも言えない光を発しながら
雨の日にはバチバチと火花を散らしながら点滅するような
艶美なガラスネオンを想像している方がいますが
それらは既に徹底的な規制が入り、今の日本で設置できるような代物ではありません。

①本物のガラスネオンを設置するには消防と自治体への事前に高圧電流の仕様と配線図の許可申請が必要です。まずこの時点で申請が通りません。

②運よく申請が通ったとしても本物のガラスネオンを制作できる職人がいません。
※まだ数名の方が旧来のガラスネオンを作れる方が残ってるかも知れませんが当時の現役世代の方は既に80~90代以上です。

③日本で作れないのであれば海外に依頼するしかありませんが
水銀はトップレベルの規制が入っているので1案件だけの為に
この規制を突破するのは、まず不可能です。

④さらに運よく、本物のガラスネオンを作れる職人が国内で見つかり制作が出来てもテナントのオーナーが許可を出しません。

オーナー側からすれば
・外壁を削り取る大掛かりな外壁工事
・火災リスクの高い高圧電流の電飾
・普通に廃棄はできない水銀製品
を導入されて、万が一、店子が倒産して夜逃げでもされれば
とんでもなく大きなリスクを残されることになります
よほどネオン好きのオーナーでなければ、まず許可してくれません

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じゃあ、今のガラスネオンはどうなってるの?

ガラスネオンを作れます!
ガラスネオンの通信販売をしています!

というサービスもありますが、
あれは規制に抵触しない蛍光灯扱いの低圧ネオンをガラスネオンと呼んでいるだけで本物のガラスネオンとは根本的に違います。

昔の本物のガラスネオンではなく、蛍光灯扱いとなる低圧ネオンです。




低圧ネオンなら国内に職人さんが何人かいる

低圧ネオンを発注する場合は職人さんに直接相談することをオススメします。
低圧ネオンは本物のガラスネオンのように規制対象ではないので
代理店やインテリアデザイン事務所経由での発注もできますが
無知な人が運ぶと 配送の衝撃で壊れます。
デザインによっては肘をぶつけた程度でイキます。

ちゃんと職人さんに耐衝撃に強い形で制作して欲しいといった事や
保守点検の契約についても直接相談して話を決めておかないと
設置工事のために壁をくりぬいて やっとネオンを設置できると思ったら既に故障していたというような最悪なケースが起きます。

そういった時に仲介業者や謎のデザイナーが間に入っているとダイレクトに話が通らず数か月待ちになったり、
仲介業者が職人さんの所の技師さんとちゃんと保守の話が通っておらず
誰もメンテナンスしてくれない、壊れてるのに誰も修理できない してくれない → そのまま放置
という事になりがちです。

結局は後で制作費の倍の金額を出すハメになったりするので、多少割高だったとしても絶対に職人さんに直接相談/オーダーができる所で相談した方がいいです。





↓ガラスネオンの歴史↓
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現在の日本でのガラスネオンの導入は規制と取り扱いが定められています。
設置の届け出 消防法
景観維持に関する条例 自治体
廃棄義務 環境省ガイドライン

安易な好奇心で導入することは、法令、条例、廃棄指定への抵触や
定期メンテナス契約を結んで導入をしなければ漏電、出火につながります。

・適切な取り扱いを出来る方 法令に関して知識のある方
・保守や届け出を頼める信頼できる電気工事資格保有者がいる方
間違っても無資格者による導入や無許可の設置をして良い類の物ではありません決定的に規制が決まったのは阪神淡路大震災がきっかけだったと言われています。
昭和初期から中期までは、まだなんとなく許されていたことも
現代化が進むにつれて環境やリスクに伴い規制対象となっていった製品は多くあります。

日本でも数年前よりネオンサインのちょっとしたブームが起きていますが
高圧電流を導入するにはどんな工事が必要なのか
申請が必要か、電気工事業者は手配できるかなど
しっかりと事前の段取りを怠らないようにオススメしております。

※旧来のガラスネオンに模した 低圧ガラスネオンは弊店方針によりお取り扱いしておりません。

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