「家庭の運営という概念 その14」

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 さて、これまで私は家庭というものの重要さを繰り返し記してきたのかもしれません。もとより家庭、家族より大事なものはこの世にないと言ってよいものと思います。
 しかし、しかしですが、同時に仕事はそれと比較すべきでなく重要です。このことは家庭の中で子供たちに本当の気持ちとして伝え続けていく必要があると思います。まず一つは、仕事というものは家庭の運営をしていくその糧を得る上で他に代替のない手段であり、仕事無くして家族が暮らしていくことはできないのだという現実を子供たちに自然に理解させることが極めて重要だからです。
 そのもう一つの理由は、近代以降と言ってよいと思いますが、個人が社会の中で自分自身を表現し目指すべき目標をもって生涯をかけて取り組むものとして、それは仕事以外にはおそらく他に見出し難いものだろうということです。要は人生をかけて取り組むに値するものとして仕事というものは厳然として存在するものだと言っています。もちろん、大きな、世に目立つ仕事だけがその仕事に値するのだということではありません。その人が誠心誠意取り組むのであれば、どんな仕事にもそれに値する本質があるという意味においてです。私は専業主婦(夫)の仕事にもその聖なる本質があると思っています。
 仕事そのものについてはまた別に記す機会があると思いますが、ここではやはり仕事いうものの中に私たちが暮らす社会に資する聖なるものがあるということだけを記しておきます。
 少し堅くなり過ぎたかもしれません。要は、仕事に対しても目標をもって真剣な努力を続けていく姿勢というものが家庭生活の上でも実は重要なのだということを言いたかったということです。
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