住宅を購入する際に頭金という話が出てきますよね。
この頭金は0でもいいのでしょうか?今回はこのような疑問について解説致します。
1. 頭金と手付金の違い
住宅購入資金で頭金と手付金という言葉を聞いたことがあると思います。
頭金と手付金の違いは。。。。。
・頭金:住宅購入時に支払う自己資金の総額を言います。
・手付金:住宅購入の契約時に支払う売買代の一部分を言います。
これと似て申込み金なんて言葉もありますが、手付金の一部分を言います。
例えば、簡単な話し、自己資金が全部で500万円とした場合、手付金(売買代金の一部)を300万円、諸費用200万円という内訳になります。
価格が3000万円の物件の購入の場合は手付金分が-300万円なので、住宅ローンは2700万円となります。
2.諸費用とは何か?
諸費用とは、住宅購入の際に掛かる売買代金以外のいわゆる経費です。
《諸費用内訳》
・登記費用
・仲介手数料
・住宅ローン借入れのための費用(事務取扱手数料、保証料、団体信用生命保険の保険料など)
・火災保険料・地震保険料
・固定資産税等精算金
・管修費、修繕費の清算金
となり、中古マンションの場合は価格の約7%程の金額となります。
3.手付金の支払う理由
結論から申し上げますと、住宅ローンで価格の100%ローンは可能です。
それ以上に諸費用部分の金額も組める金融機関があります。
もちろん審査によりけりですが、自己資金が少ない方は、事前審査で諸費用部分も相談してみましょう。
では、本当にお金を全く使わないで住宅購入は可能なのでしょうか?
答えば✕です。
実際には、契約時に手付金が発生します。
では、何故住宅ローンが100%可能なのに手付金が必要なのでしょうか?
それは、売主様に対しての購入意思表示だからです。
手付金が0で契約が成立した場合、売主様には何の担保もありません。
もし、買主様の気分が変わって契約を止める場合は、簡単にしかもノーペナルテイで解除できる事になります。
これは、買主様にとってはとてもリスクのあることになりますので、こんな契約はできないということになります。
そこで、手付金を預かって、契約履行の為の担保とします。
当然ながら、契約解除する場合は手付金は没収するという事になりますので、買主様も慎重に契約しますし、簡単には止めないですよね。
但し、きちんと履行出来れば、手付金は売買代金の一部ですから、支払った金額はペナルティ金額にはなりません。
4.支払い済の手付金は戻るのか?
住宅ローンが100%OKで100万円の手付金を支払った場合の100万円はどうなるでしょうか?
答えは100万円戻ってきます。
ただ、売主様が100万円返すということではありません。
住宅ローンが100%の金額が口座に振込まれ、売主様に対しては、手付金の100万円引いた額の振込みになりますので、差額の100万円口座に残るということです。
一時的には100万円必要ですが、ローンの実行時には手元に100円残りますので、実際には頭金0ということですよね。
諸費用部分も考え方は、住宅ローンの場合と同じです。
ただ、諸費用の支払い時期はローン実行時ですので、先に必要になることはほとんどありません。
4.まとめ
頭金ということでは、0でもOKです。
ただ、契約時には一時的には手付金が必要になりません。
手付金の金額は特に決まりはありませんが、物件の5%程度が目安の金額とされています。
ただ、いずれにしても住宅ローンの審査がOKの場合のですので、しっかりと事前審査を済ませておきましょう。
住宅ローン一度でもダメだったことがある方はご相談ください。