1⃣ 完璧主義を捨てろ!合格は“ミス許容ゲーム”で決まる
完璧=不合格です。
・短答は、「8割を取りにいく」のではなく、「6割は落とさない」試験。
・論文は、「多くの論点を書き切る」のではなく、「多くの人が書ける論点は確実に落とさない」試験。
→この積み重ねで受かります。
▶ 合格者は
・苦手論点を1つ潰すのではなく、多くの人が解答できる論点を5つ死守。
・完璧なまとめノートを作るのではなく、頭に入らない論点の一問一答ノートを作る。
→完璧は捨てる。最速で“適切に雑に強くなる”人が合格を取る。
2⃣ 落ち込む情報は排除、奮い立たせる情報だけ集めろ!
受験期はどうしても他者と比較してしまう。
「今日は13時間勉強した」とか「今回の模試はそこまで難しくなかった」といった他人の発言やSNS投稿を見て、奮い立つ者もいれば落ち込む者もいる。
もし今、「落ち込むかも」と思った人は最初から受験生用SNSや他の受験生との会話は合格するまでは遮断すれば良い。それ以外のSNSや人間と話せば良い。
負けじと翌日の勉強時間を増やそうと思える人は毎日見ればいい。
ただのツールでしかないことを忘れるな!
ちなみに、、私が論文本試験に偏差値60(全体150位)で合格した時、SNSではその時の論文式試験の予想答え合わせをこぞってやっている方々が大量にいて、彼らが予想した解答と私の解答とがかなりズレていて、私は自分が絶対に落ちたと思っていたが、その彼らは今どこにいるんだろうか・・
▶ 合格者は
・淡々と自分が逆算思考で決めた計画との勝負の世界
・試験は相対評価だが、勉強は絶対評価である(自分が決めた計画に達していればOK、計画に達していなければたとえ他の受験生に成績で勝っていたとしてもNG)
・自分より模試の点が良かった人の話は切り捨て(模試の点が良いだけでその人は合格者ではない。実際の合格者の話を聞きに行くのみ)
・自分より進んでる人の情報を見に行かない(自分の決めた計画を信じて進まないからみんな合格できない。目移りの激しい人ほど結局全部中途半端。)
→会計士試験の受験勉強は、相対評価ではなく、自分の立てた計画に対する実績(絶対評価)で決まる。
3⃣ 1冊のテキストを擦り切れさせろ!回転数が全て
色んな参考書の色んな知識を持っていそうな人、周りにいないだろうか。
その方々には大変申し訳ないが、間違いなく落ちる。
多くの参考書を使っていれば他者より広い知識を得られるとでも思っているのだろうが全くの逆である。参考書は少なければ少ない方が良い。
「これさえ見ておけばこのテキストの分からない所は全て網羅できる」という所までどんどん落とし込んでいく、300ページの参考書が最後はA4ルーズリーフ1枚にまとまる、これが勉強の本来の形である。
結論、同じ論点を何回も回し、どんどん身軽にしていった人が勝つ。
▶ 合格者は
・テキストを3冊3周やるより、1冊を9周
・論点を広げるのではなく、解答の精度を上げる
・模試や過去問は「本試験の時間感覚を身に付ける」「テキスト以外の新たな視点や論点を仕入れる」ために受ける。つまり、参考書の多数持ちは論外。
4⃣ 勉強が出来ない日があっていい!むしろ鍵は復活の速さ
勉強できない日=罪悪感
これは受験最大の無駄。
罪悪感を持つな、とは言っていない。
罪悪感を持ち続けるな、そんなことで時間を浪費するな、と言っている。
▶ 合格者は
・勉強できなかった日を責めない
・翌朝1時間だけで復活を仕組み化する
習慣化の敵は「サボることそれ自体」ではない、「そこから生まれる罪悪感に捉われること」と言える。
落ちる人は罪悪感で1週間止まる。受かる人は次の日の1時間で戻す。
5⃣ 模試(答練)の点数にいちいち喜ぶな憂うな!模試は“敵の出し方”を見る場所
模試や答練の点数はみんな気になるから見るとは思うが、はっきり言って見なくて良い、むしろ見ない方が良いとも言える。
というのも、少し思い出してほしい。
「模試(答練)は何点ぐらい取れてる?」と聞かれた時に、次のいずれかのパターンではないだろうか?
・全教科全範囲で90点以上であればまあ合格するだろうこのまま頑張って!
・全教科全範囲で40点以下ならダメだから全体的にもっと頑張ろう!
・ここの単元が特に低いからもう少し勉強しようね
・ここの単元は結構強いねその調子で!
という話が繰り広げられる。
そんなことはあなた達が一番分かっているはずである。
全部が90点超えならもっとブーストがかかり(もしくは気が緩む)、全部が40点以下なら全くやる気がなくなる(もしくはめっちゃ頑張る)、というのは全く勉強の仕方としては間違っている。
いつでも、俯瞰して物事を見る飛行機の目を持つことが受験期は重要である。
つまり、「今の○○科目の点数は○○点で、頂上(合格)に対して大体1合目辺り、本試験までの残り時間は○○時間、月にしたら○○時間、週にしたら○○時間、日にしたら○○時間、使える。今の弱点を全体スクリーニングで洗い出すとして、2週間後から弱点を○○から順に消し込んでいく各論の勉強に入っていく。」と分析できれば、それ以外の効力は模試や答練にはない。
模試や答練を受け終わったら、即座にみんな自習室にこもって、うなり声を上げながら、今受けたばかりの答練の解けなかった所に果敢に挑もうとし、玉砕し、暗記しようとする。当初計画していた勉強を全て捨てて、そちらに注力し、何とかその日の内に暗記するか理解をした風にして満足して終える。そして、3か月後その論点をまた間違える。の繰り返しである。
ある単元をしっかり予習して受けた答練が95点だったとしよう、あなたはそこで間違いなくまず一喜する。次に、私はこの単元が得意なんだと思い込む、そこの単元のテキストに触れる回数が減る、答練に出ていない派生論点ごと見なくなる、次は成績が下がる。
反対に40点だった場合あなたは間違いなく一憂する、そして苦手意識を持つ、勉強の腰が重くなる、でも焦ってめちゃくちゃ頑張る、次は成績が上がる、また一喜する。このスパイラルは危険である。
「Aという教科の成績が上がると、Bという教科の成績が下がって。Bを上げてもAやCが下がってー」と言っている人は大体がこの一喜一憂スパイラルに入っている人である。
先ほども言ったが、模試や答練の本当の目的は、本番の時間感覚とテキストにない新たな視点や論点を今やっている勉強の範疇に取り込むこと、である。
これを普段の計画に落とし込んで、また普段の計画を淡々とこなし、分からない論点まとめノートを薄くしていく作業だけである。
これのどこに、点数に一喜一憂の感情や意味が入ってくるだろうか。
点数に一喜一憂と意味があるのは、「去年の自分の本試験の点数」と「次の自分の本試験の点数」だけである。
▶ 合格者の模試の見方
・点数→興味なし
・出題傾向・ひっかけ箇所・時間感覚・新たな視点→ガン見
→模試で良い点を取らないと不安になる人から脱落していく
6⃣ 論文式は体力試験。本試験当日は「全部忘れて全部書け」!
論文本試験は、全員落ちたと思って帰る。
出来た気がする、と答えるのは一部の超天才か、不合格者、のどちらかである。大半が後者であることは明らかなので、この文章を読んでいるあなたは失礼ながら、もし、試験直後に「出来たかも、受かったかも」と思ってしまったら危険である。
論文で言えば、出来たかどうか、以上に、最後まで書いたかどうか、でほぼ決まる試験である。
「全部忘れて、全部書け」というのは私が本試験で感じたことである。
丸暗記したことや見覚えのある問題は基本的に論文式本試験には出題されない、丸暗記したことをそのまま吐くように解答用紙に書くとどうなるか、「安易に引っかけにハマる現場思考力のない受験生」となって不合格者の仲間入りを果たす。
つまり、ただ暗記したことは本試験では1ミリも役に立たないので、思い出そうとせず、まず「全部忘れろ」、そして、これまで暗記ではなく理解して一歩ずつ勉強してきた時間と自分の感性を信じて「全部書け」、ということである。採点者はこの現場思考力を見ている。だからこそ、普段の勉強から考え抜く癖が必要で、答練のための暗記で得た点数に一喜一憂している時点で危険と言える。
▶ 合格者のリアル
・管理会計は全員が時間足りない
・監査論は最初から(途中で)手が止まるのが普通
・財務会計は計算じゃなく書ききる腕力勝負
・全然習ったことも見たこともない問題が出てもそれっぽいことを何か書ける
私自身合格した年の本試験は上記3点全てを経験した。監査論に至っては見たことの問題しかなく、開始から30分以上の間1文字も書けなかった。
それは見たことのある問題への解答や丸暗記したことを自分の頭のデータベースから探そうとしていたから手が動かなかった。
そこで本試験中に開き直って、とりあえずこれまで勉強してきた自分の感性を信じて、自分が今公認会計士であれば思うことをとりあえず筋力の続く限り書き倒した。結果、偏差値は70を超え合格者全体30位の結果であった。
私は幸い本試験中に気付けたが、精神力と腕力の試験と理解した瞬間、得点力が上がる。
7⃣ やる気で勉強するな!ルーティンで淡々と機械的に回す長距離走
やる気がある日だけ猛烈に勉強をする人は要注意である。
裏を返すと、やる気が全然ない日は全然勉強をしないということである。
やる気が出ない日の方が圧倒的に多いのは言うまでもない。
その勉強の仕方では望むような未来は来ない。
合格は、やる気なしの日をいかに“淡々とこなせたか”で決まる。
私の合格した年の学習時間は、下記の通り。
12月 164h (6.5h/日)
1月 211h (6.8h/日)
2月 207h (7.4h/日)
3月 259h (8.3h/日)
4月 248h (8.3h/日)
5月 204h (6.6h/日)
6月 190h (6.3h/日)
7月 227h (7.3h/日)
8月 146h (7.3h/日)
これを見ると、たしかにやる気のある月とない月が明確にわかる。
12月と1月はやる気というより年末年始の誘惑に負けているし、5月6月は純粋に中弛み月であることを覚えている。
偉そうに語っている私も、やる気のある日は12時間勉強していたし、やる気のない日は1.5時間という日ももちろんあった。
それでも偏差値を17上げ合格できた理由は、「やる気なく勉強をしなかった日の自分に芽生えた罪悪感を引きずらないこと」「週1日は何も勉強しない日をワザと作る」の2つである。
2つ目の方法は我ながら大正解であった。
週1日は1秒も勉強しない日をあえて作ることによって何が起こるか。
・体力が回復する
・毎週その日を目指して頑張れる
・頭がリセットされる時間に脳内メモリーが整理され、次同じ問題を見た時突然つながる現象が起きる(←重要)
・他の日も休もう、サボろうという発想がなくなる(←重要)
意外と多くの人が、除夜の鐘を聞きながらでも勉強しろ私はしたとか、受験生に正月なんてないとか、持論を語る人がいるが、はっきり言ってこんなものは合格ロジックでもなければ、再現性もない根性論でしかない。
逃げ道を一切合切断つと、普通はどこかで大リバウンドを起こすものである。
除夜の鐘はみんなで聞けば良いし、紅白もみんなで見て良いし、正月はみんなで初詣に行っておせちを食べて正月太りをすれば良い。
その時間を削る必要はない、何気ない日のサボりの日こそ体を自動化し何も考えずひとまず机に座ることで1週間頑張れば年末年始はみんなで楽しく過ごせる。
▶ 合格者は
・朝起きたら机に座るまでの動作が自動
・同じ喫茶店・同じ席・同じ流れ
・勉強開始までの“摩擦”をゼロにしている
・意思の強さではなく、仕組みの強さが合格を作る。
8⃣ ライバルは他の受験生ではなく、昨日の自分である!
「論文本試験は相対評価だ」の言葉に踊らされ、受験勉強中から他の受験生と競う人が多すぎる。それは大きな間違いである。
試験というものは基本的に相対評価に決まっている。
「あれ?短答式は絶対評価でしょ?合格基準点を超えたらみんな受かるんでしょ」、という声が聞こえてきそうであるが、あれも結局は相対評価である。
最近の短答式試験の合格点は75点と言われており、極論をいうと受験生全員が75点を超えれば全員が合格ということになる。
しかし、実際は第1回と第2回で違えど、合格率は9%程度に収まっている。
つまり、合格率が9%ぐらいになるように基準点が調整設定され、しかもその合格基準点が毎回大幅に変動することはないことから、相対評価的性質を持っていると言える。
試験なんて大体そんな感じである。
要するに、他人と競って一喜一憂しても、百害あって一利なしということ。
ではどうするか、昨日の自分にほんの少し勝ち続けることだ、8か月もあれば誰でも合格水準に達する。
比較すると一喜一憂し勉強効率が落ちる。自分の伸び率だけが真実だ。
▶ 有効な比較軸
・1週間で回した論点の数
・間違えた論点がどれぐらい減っているか
→受かる人は“他人の成績”ではなく“自分の精度”を常に見ている。
9⃣ 苦手論点を見つけた時ほど喜べ!毎日少しずつ近付け!
苦手論点を見つけられたということは、実は喜ぶべきことだ。
なぜなら、それがあなたを合格から遠ざけている張本人で、それを見つけられたのだから。
苦手から逃げるほど、本番で出る。これはガチである。
ではどうするか、慎重に
・一回で分かろうとしない。(一回で理解できていないから苦手論点なのだ。まずは慎重に近付く。)
・毎日じゃなくても良いが、週に3回はそこを読んで、先生になったつもりで目の前に分かっていない受験生がいると思って、喋って解説してみる。テキスト読みながらで全然OK。
・自分なりに図を書きながらも有効
・これさえ読めば克服できるノートを作ってそれだけ持ち歩く。
▶ 合格者の苦手克服
・苦手論点ほど毎日のルーティンに組み込む
・1日5分でいいから触り続ける
→苦手は消すのではなく“慣れる”もの。
🔟 最後は“運”。だからこそ準備の質と量で支配する範囲を広げる
公認会計士試験は運もある。
でも、運を味方につけるには準備が前提。
これは6⃣で話したことに近い。
自分が信じられる合格感性を磨くには、普段の勉強の質と時間である。
最後はそれだけが味方になってくれる。
答練や模試の結果では決してない、そんなものは過去の作られた栄光に過ぎない。
▶ 合格者は
・努力の総量で“運の要素”を小さくしていく
・本番に近い状態で勉強のルーティン構築
・どの論点が来てもある程度得点できる“平均点の厚み”を作る
→運が必要なのは事実。だが運に振り回されない準備をする。