「病院で検査をしても異常はない」
「整体に行くと一時的には楽になるけれど、また痛くなる」
そんな経験はありませんか?
身体の痛みにはさまざまな原因がありますが、時には心の状態が身体に影響していることもあります。
今日は、私が共に学び練習をしていた学友Uさんとの、とても印象に残っている体験をご紹介します。
Uさんは40代の女性。
20代の頃から、約20年間、慢性的な腰痛に悩まされていました。
ストレッチをしたり、整体に通ったり。
その時は良くなるのですが、しばらくするとまた痛みが出てくる。
ひどい時には、歩くことさえつらいほどだったそうです。
病院で検査をしても、特に異常は見つからない。
そのため、日々のストレッチやケアを続けながら、痛みと付き合って
きました。
ある時、Uさんからそんな腰痛の状態を聞きました。
そこで私は、
「もしかしたら、その痛みに心の状態が関係しているのかもしれないね」
とお伝えしました。
Uさん自身、最初は半信半疑でした。
でも、当時のことを一つひとつ思い出していくと、ある感情が浮かんで
きました。
それは、
「なんで私だけが、こんな目に遭わなければいけないの?」
という怒りでした。
当時のUさんは、家族を養うために、本人が望んでいたわけではない仕事を
していました。
少しでも家計の助けになればと、時給の良い肉体労働を選んだそうです。
重たいものを抱えたり、運んだり。
身体的にも大変な仕事でした。
家族にも、それぞれ事情があることは頭では分かっていた。
でも、心の奥では、
「どうして私ばかり……」
という怒りを抱え、それをずっと飲み込んでいたことに気づいたのです。
Uさんと一緒に、さらにその感情の根本を探っていきました。
すると、Uさんには思い当たる家族の歴史がありました。
母方の家系では、3代前の祖母の頃から、望まない妊娠を経験した
女性が代々続いていたというのです。
そこには、
「自分の気持ちを押し殺す」
「言いたいことを言えない」
「怒りを飲み込む」
というような感情があったのではないか、とUさんは感じていました。
もちろん、家族の歴史と現在の身体症状との関係を医学的に証明できる
わけではありません。
ただ、Uさん自身にとっては、
「私はずっと、自分の怒りを我慢してきたのかもしれない」
と気づく、大きなきっかけになったそうです。
Uさんの中の怒り、母方の家系に繋がる怒りの感情をエネルギーで
浄化してみました。
自分の中にあった怒りや、長い間抱えてきた思いと向き合った翌日、
Uさんから連絡がありました。
なんと、
「20年間悩んできた腰痛が、すっかりなくなっていました」
というのです。
さらに、家族に対して抱いていたわだかまりも薄れ、
「あの時、あんなに怒っていたことを思い出せなくなった」
と話してくれました。
Uさんにとっては、とても大きな変化だったのだと思います。
この体験を通して、私自身も改めて感じたことがあります。
私たちは身体に不調があると、
「身体のどこに問題があるんだろう?」
と考えます。
もちろん、医療機関で診てもらうことは大切です。
その一方で、
「私は今、どんな気持ちを抱えているんだろう?」
と、自分の心に目を向けてみることも大切なのではないでしょうか。
ここで大切なことがあります。
今回ご紹介した腰痛の改善は、あくまでUさんご本人の体験です。
心と身体には深い関わりがありましたが、同じ方法ですべての方の
症状が改善するということではありません。
身体に痛みや不調がある場合は、まず医療機関に相談することも大切です。
そのうえで、
「身体だけではなく、心にも何か抱えているものはないかな?」
と、自分自身を見つめてみる。
それが、思いがけない気づきにつながることがあります。
Uさんの20年にわたる腰痛の体験は、私にとっても、
「身体と心は、別々のものとして考えなくてもいいのかもしれない」
と改めて感じさせてくれた、とても印象深い出来事でした。