人が怖い!

人が怖い!

記事
ライフスタイル
Kさんのお話を聞いていると、私はこの言葉を深く実感します。
「人は魂の成長のために、この世に生まれてくる」と。

今回ご紹介するのは、50代の主婦、Kさんのお話です。
実は、私たちは同じセミナーに参加していました。
けれど、Kさんは顔出しをされていなかったため、
私はその存在に気づいていませんでした。

そんなある日、私の個別LINEに届いた一通のメッセージ。
「お話ししたいです」
そこから、Kさんとのご縁が始まりました。

初めてZoomでお話ししたとき、Kさんは
「たくさんの課題を抱えているんです」と、ご自身のことを
語り始めました。

その言葉は、とても率直なものでした。
「とにかく、人が怖いんです。一対一なら大丈夫だけれど、
二人以上の人の中には入れない。Zoomでも顔出しができません。
他人が信じられないし、自分のことも信じられない。
自己肯定感が低いのを隠すために、プライドで自分を包んでいるんです」

自分の弱さを知られたくない。
でも、本当は自分のことさえ信じられない。
人との距離を縮めたい気持ちがあっても、近づくことが怖い。
Kさんは、そんな心の葛藤を抱えていたのです。

ある方のセッションで、Kさんはこう告げられたそうです。
「あなたは、愛を思い出すために生まれてきた」
ところが、その言葉を聞いたKさんは、救われるどころか、
ますます自分を否定してしまいました。

「私には愛なんてない」
自分の中に愛があるとは、とても思えなかったのです。
Kさんの頭の中では、こんな思いが巡っていました。
「私と付き合う人は、私のことを知ると、みんな去っていく。
そんな思いを二度としたくないから、自分から離れるようにしている。
あのセッションをしてくれた方にも、同じ思いをしたくないから、
自分から関係を断った」

人に傷つけられる前に、自分から離れる。
そうすれば、傷つかずに済むからです。

けれど、その方法では、人とのつながりを求めながらも、自分から
そのつながりを手放すことになってしまいます。

Kさんは、どれほどの思いを抱えて、心にバリアーを張ってきたのでしょう。
お話を聞けば聞くほど、これまでの人生で経験してきたことの一つひとつに、
何か大切な学びが隠されているように感じました。

「人を信じられない」のは、どこから来ているのだろう?
まずは、今のKさんが抱えている問題から、一つずつ見ていくことに
しました。

Kさんのお話によると、ご主人はお酒を飲みすぎると人が変わって
しまうそうです。
約束したことも守れない。
そんなご主人を信じられなくなっている、と話してくださいました。
目の前に、信じたいのに信じられない現実がある。

Kさんの「人を信じられない」という思いは、今の生活の中でも、
日々刺激されていたのです。


そこで、さらに心の奥にあるテーマを探っていきました。
800年前、山に置き去りにされた男の子
セッションでたどり着いたのは、約800年前の物語でした。
そこには、10歳の男の子がいました。
飢饉と、はやり病が広がる時代。
親は、我が子を生かすために、泣く泣く山に置いてきたのです。
子どもを手放した親の胸の内には、どれほど深い悲しみがあった
ことでしょう。

しかし、男の子には、親の本当の気持ちを理解することができま
せんでした。
なぜ、自分は捨てられたのか。
なぜ、親は自分を助けてくれなかったのか。
その思いを抱えたまま、成長していったのです。


この物語を聞いたKさんは、涙を流しました。
「こんなに深い親の愛があるんですね……」
その言葉が、私の心にも深く残りました。

同じ出来事でも、立場が変われば、見えてくるものが違います。
子どもには「捨てられた」としか思えなかった出来事。
その奥には、子どもを生かしたいと願う親の、苦しい選択があったのです。
もちろん、これはセッションの中でたどった物語です。
けれど、Kさんがその物語を通して何を感じ、どんな気づきを得たのか。
そこに、大切な意味がありました。


この物語に伴う重い感情に、エネルギーを用いたセッションで取り組みました。
すると、Kさんの口から、こんな言葉が出てきたのです。
「人を信じる、という言葉への恐怖がなくなりました」
それまでのお話しぶりとは違い、声も軽やかになっていました。
長い間、心の奥に抱えていたものが、ほんの少し緩んだのかもしれません。
もちろん、これですべての問題が解決したわけではありません。
Kさんには、これから取り組んでいく課題がたくさんあります。

けれど、心が少し軽くなる。
今まで怖かった言葉を、以前ほど恐れずに受け止められるようになる。
その小さな変化は、とても大切な一歩だと思うのです。

人は、長い間抱えてきた思いに気づくことで、物事の見方が変わる
ことがあります。

見方が変われば、これまでとは違う選択ができるかもしれません。
私は、そんな変化の瞬間に立ち会えることを、大切にしています。
Kさんの心には、これからどんな変化が起きていくのでしょうか。

これからも、Kさんの歩みをシリーズでお伝えしていきます。

あなたにも、「本当は信じたいのに、信じることが怖い」と感じた
経験はありませんか?

もし心当たりがあるなら、その思いの奥には、あなた自身もまだ
気づいていない何かがあるのかもしれません。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す