がん 病院別の生存率を調べる方法

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コラム
こんにちは。
キャンサーライフ(がんと生活に)コンサルタントのうさぎです。
保健師・看護師・CNJがんナビゲーターもやってます。


「がん 病院別・ステージ別の生存率を知りたい!」

でもどうやって調べるのかわからない・・・

このブログでは、

1.病院別・ステージ別の生存率データーを公的な機関が出している情報があるので、調べ方をご紹介します。

2.データーのかたよった理解をさけるために”注意するポイント”をお伝えします。

1.公的な機関が出している病院別ステージ別生存率データーの例


次のサイトを検索してください
国立がん研究センターがん情報サービス>がん診療連携拠点病院等院内がん登録生存率集計>がん診療連携拠点病院等院内がん登録生存率集計報告書5年生存率集計報告書>施設別結果(付表3)

登録された病院ごとに
がんの種別(全がん及び胃、大腸、肝臓、肺、女性乳房) ステージ別に
「対象数・死亡数・打ち切り数・生存率把握割合・実測生存率・平均年齢」
などが記されています。

実測生存率とは
死因に関係なく、すべての死亡を計算に含めた生存率。がん以外の死因による死亡も含まれます。
したがって、数字を見るときに注意が必要。たとえば高齢や他にも持病をお持ちの方が多いと実測生存率は下がります。

2.データーをみるときに注意するポイント

💥単純にこの集計結果がその施設のがん医療の優劣の評価にはつながらないことに留意が必要です。
この資料では、患者の全身状態、併存疾患などの有無・程度、直接の死因などの背景情報は考慮されておらず、単純に実測生存率のみが算出されています。たとえば東大病院のように、重症患者、併存疾患の多い患者、高齢患者などを数多く扱っている施設や、治療が困難ながんの症例を積極的に受け入れている施設では、同じステージであっても生存率の数値は低く出てしまいます
くれぐれも施設別集計値の数字の単純比較によって施設間の治療成績の比較を行うことは避けてください。
また、同じステージであっても、治療法の違いによっても生存率に違いが出ます。

*データーは2010-2011年です。…少し古いですがこれ以上新しいデーターは掲載されていません。

「なんだ参考程度にしかならない」

と思うかもしれません。そうなんです。参考程度なのです。
とはいえ、
この病院は何人くらいの患者さんを診ているのか、
ステージは?など
「一度は調べてみたい」そんな時には役立ちます!

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がん 病院別の生存率を調べる方法のお話はここまでですが、

生存率を知りたいわけではなく、
「自分にとっていい病院を知りたい」「いい主治医に出会いたい」
というのが本当のところではないでしょうか。

🙂
もしも、看護師・保健師・がんナビゲーターの私が病院を探すなら、
次のようなことを考えます。

①症例数の多い病院
医師だけでなく看護体制もしっかりしている可能性が高い
経験値が高い

②通いやすい病院
がん治療は長いおつきあいになるので通いやすさは大事

③親しい医師がいたら(たとえ診療科がちがっても)
「いい病院はないかしら?」聞いてみる
餅は餅屋・・・その道の情報がある可能性💛

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主治医とは”出会い”

出会った主治医の先生と良いコミュニケーションをとっていくことで
「自分にとってより良い治療」を主治医と一緒に作り上げることも大切です。


病院とも”出会い”

今どきはチーム医療!
チーム医療とは、より医療の質をあげるために、医師・看護師・検査技師・薬剤師・放射線技師・ボランティア他様々な職種の人たちと患者が一丸となって築きあげていくものです。

ひとりじゃない。いろいろな職種の人が応援してくれます。

💛















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