オンラインカウンセラーの なお と申します。
ここでは、私がカウンセラーとして活動するようになったきっかけや、これまで歩んできた経験についてお伝えしています。
今、生きづらさを感じていたり、誰にも話せない悩みを抱えている方が、「一人ではない」と感じてもらえるような内容になれば嬉しいです。
家庭の中で感じていた緊張感
私は四姉妹の三女として生まれました。 子どもの頃は元気で活発な性格でしたが、実は幼少期の記憶があまりありません。
鮮明に残っているのは、父に怒鳴られ、殴られ続けた日々だけです。
父は怒りっぽく、機嫌が悪くなると怒鳴ったり、厳しい言葉を向けてくる。
「なぜ怒られているのだろう」
そんな戸惑いを感じながら、私はいつも父の顔色をうかがって過ごしていまし た。
理由もなく怒鳴る父が怖くて大嫌いな上、助けてくれない母を同じくらい恨んでいました。
怖い気持ちを抱えながらも、誰かに相談することもできず、ただ耐えるしかありませんでした。
本当の気持ちを出せない子供時代
家では暴力が続き、学校に行くのも苦痛な日々。
通知表には「明るく優しい子」
そう褒められるようになるにつれ、私は笑顔で自分を守る術を身につけていきました。
笑っていれば大丈夫。 いい子でいれば嫌われない。
そんなふうに思っていたため、本当の気持ちを誰かに話すことはできませんでした。
人に頼ることも、弱さを見せることも怖くて、いつも一人で抱え込む癖がついていきました。
家でも学校でも、私は常に相手の顔色を窺って、人に会うこと、人前で食事をす ることすら怖く、頻繁に風邪をひいては休むことで「体が弱い子」と思われるようになりました。
私を支えてくれた「絵を描く時間」
そんな私にとって、唯一心が落ち着く時間がありました。
それは、絵を描くことです。
絵を描いているときだけは、現実のつらさを忘れることができました。
大学では美術を学び、作品を評価してもらえましたが、たった一つの批判が怖く なり、人に作品を見せることができなくなっていきました。
他人の評価でしか自分の価値を認められなかった私は、最後には絵を描くこと すら諦めてしまいました。
大人になっても続いた生きづらさ
社会人になってからも、人間関係の悩みは続きました。
転職を繰り返しながら、両親への怒りや、自分の生きづらさを抱えていました。
心理学に興味を持ち、スクールに通ったこともありましたが、自己開示の恐怖で 続かない・・・
「変わりたい」と思っていても、頑張れば頑張るほど心は限界になっていきます。
不安に襲われても、何が嫌なのかさえ分からない。
誰かに聞いてもらおうとも思えず、全てから逃げ出したい日々が続きました。
息子が教えてくれた私の課題
結婚して息子が生まれても、体調不良や生きづらさは当たり前になっていて、「このまま変わらないのかもしれない」と諦めていました。
息子は体調を崩しやすく、余裕のなかった私は、ほとんど毎日のように怒る 日々。
やがて息子はいじめを受け、小学四年生のときに家出。 保護された息子は「家に帰りたくない」と言い、児童相談所の一時保護所へ入ることになりました。
連絡を待つ一週間、私は生きた心地がしませんでした。
同時に、世間体や自分のことばかり気にしていた自分に気づき、強い自己嫌悪 に襲われたのです。
面談を重ねる中で、初めて自分の気持ちと向き合い、息子がどれほど辛かった のか、そして私は大嫌いだった父と同じような接し方をしていたことにも気づかされました。
そのとき初めて、「息子を変えるのではなく、まず自分が変わろう」と決意したのです。
二か月後、息子は無事に帰宅。
帰ってきた息子に心から謝ると「家に帰りたかった」という言葉に涙が止まりませんでした。
その後、息子は周囲の支えの中で少しずつ元気を取り戻し、世界を広げ、学級 代表になるほど前向きに変わっていきました。
その姿を見て、私たち親子を支えてくれた人たちへの感謝とともに、「次は自分が誰かの力になりたい」と思うようになったのです。
見えていなかった「両親からの愛」に気づく
私は、これまで見えていなかった両親からの愛に少しずつ気づき始めました。
結婚を喜んでくれたこと、入院したときに支えてくれた家族、妊娠中に送り迎えをしてくれた父、孫を誰よりも可愛がっていた父、そして家出した息子を一番心配していた母。
私が抱えていた恨みの奥には、ただ見えなくなっていただけの愛があったのだと気づいたのです。
カウンセラーとして誰かの味方になりたい
私は心理学をもう一度学び直し、今も学び続けています。 知識として理解できても、それを心に落とし込むには時間がかかります。
でも、それでもいいのです。
「私は私の一番の味方でいていい」 そう思えるようになったとき、生き方が少しずつ変わり始めました。
幸せな感情も辛い感情も、どちらも大切な「私の感情」 今では心から両親に感謝し、生きていることそのものに幸せを感じています。
変わろうと決めて一歩踏み出す勇気、それがすべての始まりでした。
人に話すことはとても勇気がいることですが、聞いてくれ、受け止めてくれる人がいれば、人は前に進むことができます。
私自身がそれを知っているからこそ、その勇気を大切に受け取りたいと思っています。
押し込めた感情は、いつか怒りとなって溢れてしまいます。
大切なあなたの感情に、どうか気づいてあげてほしいのです。
助けを求めることは弱さではありません。
あなたに出会えた奇跡に感謝し、一緒に悩めることを嬉しく思います。
どうか、あなたが心の重さを少しでも下ろせますように。
願わくば、あなたと出会える日を心から祈っています。