B'zの歌詞に頻出する「景色」という言葉。
昔から素敵な表現だなぁと思っていたが、先日のダンテの神曲の後に与えられた、言い尽くせない美しいビジョンを思うと、これが稲葉さんの言う「景色」なのかなぁと思った。
そして先日、それは前触れなく起きた。
バイクで街を走っていた時、住宅街で信号待ちをしていた時、壮年の男性が歩いてきて、その奥にも人がいて、電柱があって、冷たい風が吹いて来て、曇り空が白く光っていて…と、どれもありふれた日常の風景だった。
そのはずだったのだが、それらの調和というか、全体のバランスの中に、あのあまりに美しいビジョンと同じものが含まれているという感覚を覚えたのだ。
とても表現しづらいのだが、同じ気配を感じた、というようなものだ。
それを感じた時に、あれ…?もしかしてこの世界は、何か特別な事をしようとしなくても、元々とんでもなく美しいところで、それをただ受け取ればいいだけなのでは…?と気付いたのだ。
今までも、大きな気付きを得た時、ブロックが外れた時など、目で見えるものの見え方が一瞬でまるで変わるという体験は何度もしていた。
同じものを見ても、ものすごくキラキラして見えたり、遠くの方もはっきり見えたり、背が伸びたのか?って思うくらい高い位置から見ている感覚があったり、というものだ。
それらは自分以外の何も変わっておらず、ただ自分の中で何かが変わっただけだ。
でもそれで現実世界は、実際に変わる。
だから世界は自分でどうにでも作れると言うんだよね。
その世界のありのままの美しさを感じていられる状態になったら、もうそれは悟ったと言える気がする、かもしれない。