「神の雑草」

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【三郷駅】





5歳の時
埼玉県の三郷団地に住んでいた。

この頃の最寄り駅は
三郷駅と言う所で
今ある三郷団地のすぐそばの
新三郷駅が無かった。

三郷駅に行くには
バスをか車を使わないと
かなり遠い距離になる。

歩いて行くと
片道30分位かかってしまい
往復1時間もかかる。
( ´Д`)=3 フゥ

でも三郷駅には
百貨店の「ヨーカドー」があり
江戸川土手もあった。

その為
我が家のリムジン
初代「スズキアルト」で
三郷駅によく出かけてた。

そんなとある日曜日
江戸川土手に遊びがてら
ヨモギを取りに行こうという事になる。
(´∀`*)ウフフ


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【段ボール置き場】





今の時代
土手でヨモギを取るなんて
不衛生だからそんな事しない。

でも当時は
ヨモギや野イチゴや琵琶なども
土手に行けば普通にあったので
みんな取りに来ていた。

そして我々は
駅前の駐車場に車を置き
ヨーカードーの段ボール置き場に向かう。

この段ボール置き場は
土手滑り様の段ボールが
わざわざ分けて置かれてて
非常に助かる地域密着サービスた。

俺は
毎回ここから土手滑り様の段ボールを
ありがたく調達して向かう。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪。

そして俺は
土手に到着すると
早速土手滑りを始めた。

よもぎ取り作業は
嫌いなので母親に全部任せる事にしてた。
(っ´▽`)っ))ヨロチク


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【自由落下】






土手滑りするとき俺は
自分の体重が軽くて
うまく滑って行かない事を知っていた。

なのでいつも
2歳になる弟のヨッチを膝に乗せ
重りの代わりにして滑ってた。
ヾ(*´∀`*)ノ

これは
弟が1歳の時からやってて
この頃のヨッチは
膝の上にのせても全然怖がらなかった。

しかし
2歳になった弟は
めちゃくちゃ怖がって
膝の上で暴れまくる。

そのせいで
土手を滑ると必ず2人で転げ落ちてた。
ヒィィッ!!∑(;Д;ノ)ノ

でも
その転げ落ちる事になれてしまい
この自分を中心に地球が回る感覚が
凄く楽しい。

しかし弟は
この自分でコントーロールできない
転げ落ちる時の自由落下が
怖くてしょうがないみたいだった。


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【恐怖回避術】





でも
滑っている内にだんだん上手になって
膝の上に弟をのせても
下まで滑れるようになった。

しかし俺は
あの転げ落ちる自由落下が楽しくて
また落ちようと思い
ワザと段ボールを傾けて転ぼうとした。

そしたら弟が
瞬時に反応して逆に体重をかけ
転ぶ事が出来ない!
( `_ゝ´)ヤルナ!

この時俺は
「2歳の癖に俺が傾けた方向に瞬時に反応し
逆に体重をかけてくるとは
なんと運動神経が良い奴なんだ!」

そう感じて
ビックリしてしまった!

きっと
それほど必死になる位
転げ落ちるのが怖かったのだろう。

仕方ないので俺は
ワザと転げ落ちて遊ぶのは
我慢するしかなかった。
(´・д・`)ショボーン


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【ヨモギの見分術】





こうして遊んでいると
いつの間にか母親は
かごいっぱいにヨモギを詰め込んでいた。

俺も最後に
少しだけヨモギ取りを手伝おうとして
ヨモギを探してみた。

でも
どれがヨモギなのか
全く見分けがつかない。
ワカラナイ…(((_('ω';」∠)

そこで俺は
それっぽー雑草を取り
母親に見せてみた。

しかし案の定
「それヨモギじゃないよ」
そう言われて却下されてしまった。
(T_T)

ヨモギの見分けがつかない俺は
「草なんて全部同じに見えるのに
よく見分けられるよなぁ~」
そう思い感心してしまった。

そして母親は
かご3個分くらい大量にヨモギを取り
家に帰る事になった。


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【野イチゴ】





俺は
土手から駐車場に行く途中
野イチゴが咲いてるのが目に止まり
その野イチゴを食べてみた。

そしたら
想像以上に酸っぱい!

この時俺は
思わず野イチゴを吐き出してしまった!
ヽ(゚`Д´゚)ノスッパイ!

この悲惨な経験した俺は
野イチゴがトラウマになり
今後絶対野イチゴを食べない事にした!
ヒィィッ!!∑(;Д;ノ)ノ

しかし母親は
この野イチゴも1Ⅼ瓶いっぱいに詰め込み
「これジャムにしよう!」
そう言って持ち帰る事になった。

車に向かう途中俺は
「料理が下手な母親が
ジャムなんて作れるのかな?」
そう思い少し不安になる。

その後車に到着し
ヨモギと野イチゴを自動車の中に置いて
ヨーカドーに買い物に行く事になった。


つづく

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