思い出「綱渡り家族2」

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【サーカス会場入場】





我々家族は
チケットも持たずに
サーカスを見に行く事になった。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

チケットは
前売りチケットが売り切れて
事前に購入できなかった。

仕方ないので
とりあえず現地に行き
キャンセルチケットを買おうとしたが
それすら購入できなかった。

そして最終手段として
ばた屋からチケットを購入し
入場する事となる。

こうして我々4人家族は
無事にサーカス会場に入場していった。

我々は
買ったチケットに書いてあった
指定された席に向かって行った。

しかし
俺が座るはずの席に
母親とその子供らしき人が座ってる。
(○´・c_・`○)オヤオヤ??



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【1人で2人分】





母親は
俺の席に誰かが座ってるのに気が付き
「そこ我々の席なんだけど~」
そう言ってどいてもらおうとした。

そうすると
そこに座っていた母親らしき人が
「すいません1人分しか買えなくて~」
(´;ω;`)シクシク

そう言って来たが
俺が座る事が出来なかったので
とりあえずどいてもらった。

しかし
子供1人残し会場を出る訳にもいかないようで
「ひじ掛けに座らせもらっても良い?」
そう俺に言ってくる。

俺は
当時体が小さく特に邪魔にならないと感じ
「良いよ~」と返事をした。
(・∀・)イイヨイイヨー

それを聞いていた母親は
何か文句を言いたそうな顔をして
「本当にそれで得良いの?!」
そう俺に言ってくる。

しかし俺は
1人分しかチケットを買えなかった親子が
何だか可哀そうになってしまい
ひじ掛けに座る事に我慢した。


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【興奮する演技】





そしてサーカスが始まり
凄くワクワクしてきた。
((o(*´∀`*)o))わくわく♪

サーカス団の演技は
とても人間が出来る演技じゃなく
まるで魔法を使っている様な事をしていた。

火のついたバトンを回し
ありえない高さの空中ブランコで回転し
トランポリンで10m位の高さまで飛ぶ。

俺は
この生れて初めて見るサーカスに
大興奮していた。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

でも次第に
俺のひざ掛けに座っているおばさんが
邪魔に感じてきてしまった。

それは
おばさん側の端の方が
だんだん見えずらくなってきた。

しかし俺が
良いよと言った手前どいてもらう事も出来ず
我慢するしかなかった。

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【座り方の提案】





そして
30分位過ぎたころ俺は
ふとある事に気が付く。

それは
「ひじ掛けにずっと座り続けて
よくお尻痛くならないな~」
そう感じてきた。

そこで俺は
「ひじ掛けに座っててお尻痛くないの?」
そう聞いてみた。
( ゚Д゚)ダイジョウブ?

そうすると
そのひじ掛けに座ってた母親が
「うん良いの」と答えた。

でも俺は
「絶対お尻痛いだろ!」と感じた。
(>_<)イタソウ

そして俺は
その母親にある提案をしてみた。

それは
「椅子に座っている子供を
自分の膝の上にのせて座りなよ」
そう言ってみた。


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【不思議なわがまま】





そうしたら
ひじ掛けに座っていた母親が子供に
「膝の上に座って見よう」
そう言ってくれた。

でもその子供は
「絶対やだ!」と駄々をこねる。

でも母親は
その子供を説得してみるが
膝の上に座って見る事を完全拒否してる。
ヾ(≧Д≦)ノヤダヤダ

それを聞いていた後ろの席の人が
「俺もひじ掛けに座られると見えにくいから
何とか子供と椅子に座れないかい?」
そう言ってきた。

そしてひじ掛けの母親は
再度子供を説得するが
その子は「イヤイヤイヤ!」と
超絶頑固に抵抗してくる。

それを聞いてしまった
俺と後ろの席の人は
もう諦めるしかなかった。

俺の母親もその会話を聞いていて
何も言う事が出来なかったようだ。
┐(´д`)┌ヤレヤレ

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【母親の根性】





俺は
仕方なくこのまま
会場の端が見えにくい状態で
サーカスを観戦し続けるしかなかった。

このとき俺は
なんで椅子に座ってるこの子は
母親の膝の上をこんなに拒否するのか
非常に不思議だった。

そして
ひじ掛けに座り続けている母親も
さすがに疲れて来たのか
地面にしゃがんだりして休憩している。

でも
地面にしゃがむとサーカスが見えない為
スグに俺のひじ掛けに座る。

そんな風にしてその母親は
ひじ掛けに座り続けサーカスを見ていた。
( ゚Д゚)ダイジョウブ?

俺は
そこまでして子供為にひじ掛けに座り
お尻が痛いのを我慢するなんて
「凄い母親だな」と感心した。

そんな姿を見せられたら
もう見えにくいのを
我慢して見るしかなかった。
(*´゚д゚`*)ムムム


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【仕方ない結果】





そして
サーカスの公演が終わり
我々も会場の外に出た。

正直俺は
ずっと見えにくくて完全に楽しめてない。
(*´益`*)アァ~

でも子供の為に
永遠俺のひじ掛けに座り続けた母親に対し
称賛する気持ちの方が大きい。

このサーカスは
非常に見にくかったけど
特に悔いが無かった。

でも俺の母親は
まだブツブツ文句を言っていいる。
(# ゚Д゚)プンスコ

このとき俺は
「俺とひじ掛けに座っていた母親の
2人の問題なんだから気にするな」
そう思っていた。

その後
母親がビニール袋に入った
仮面ライダーの綿あめを買ってくれて
弟と顔中綿あめだらけになりながら食べた。

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【結果オーライ】





そして車の中で父親が
「あのひじ掛けに座っていた母親立派だったな」
そう言っていた。
( *゚ェ゚))フムフム

それを聞いた俺は
俺と同じ気持ちを感じた事に対し
「男にしか解らない事なんだな」
そう思った。

でも母親は
車の中でもずっと父親に向かって
俺のひじ掛けに座っていた母親の
文句を永遠ぶつくさ言っている。

俺は
とりあえずサーカスを見られたから
もう良いよと思い
そのまま寝てしまった。

そして
目が覚めたらそこは
我が家じゃなく焼肉屋だった!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°オォォォ

「何でここ?」と俺が聞いたら
父親が耳元で
「ママ機嫌悪いからパパのおごりで約肉食べよう」
そう言ってきた。

このときの俺は
理由なんてどうでも良く
夕飯が焼肉になった事でもの凄く喜んだ!

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