「必殺!日曜大工」

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【机の引き出し】





6歳の時
父親が日曜大工に目覚めた。

そのきっかけは
小学校入学する時
机の引き出しを用意しないとならず
父親が自作してくれた。

デパートに行くと
机の引き出しが売っているのに
買うのがもったいないと言って
父親が自分で作る事にしたらしい。

しかも木材は
近くの銭湯からもらって来て
それを使って制作すると言う。
(´∀`*)ウフフ

この時作ってくれた引き出しは
板を切って釘を打っただけの
簡単な引出しだった。

そして板と板の繋ぎ目に
ガムテープでしっかり固定して
それだけで完成させたもの。
(*^▽^*)

俺は
この机の引き出しが
良い物なのか解らず
とりあえず学校に持っていった。


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【ボロイ引き出し】





引き出しを持って登校すると
クラスの子達の引き出しは
みんなプラスチック製の
カラフルな引出しを持ってきてた。

手作りの引き出しを
学校に持ってきた人は
俺ともう1人しかいない。
(´・д・`)ショボーン

しかも俺の引き出しは
ガムテープ止めされていて
いかにもボロイ感じがする。

でも
もうこれしか無いので
我慢して使わないとならなかった。

当然クラスの子達には
この引き出しを見ると
「ボロっち~」と言われ
何かカッコ悪い

しかし先生だけは
「手作りの引き出しなんて
誰の物よりもカッコ良いよ!」
そう言ってくれた。

褒めてくれたのは
当時担任だった
ちょっと怖い「高野幸子」先生
(*´-∀-)フフフッ


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【カラフル】





この高野先生は
話し方が怖くて俺は
けっこう怖がってた。
オロ((ヾ(*'д';*)ノシ))オロ

そんな先生が
俺のダサい手作り引き出しを
誉めてくれるなんて想定外で
高野先生の怖さが少し和らいだ。

でも
結局話し方が怖くて
完全に恐怖が取れない。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ

高野先生が俺の引き出しを
誉めてくれたおかげで
引き出しがダサいと
みんなに言われなくなった。

しかし俺は
先生に褒められても
他の子のカラフルな引出しが
とてもうらやましかった。

入学式が終わり
家に帰った俺は
真っ先に机の引き出しが
カラフルな物が欲しいとねだった。

しかしダメと言われてしまい
そんなわがまま受け入れてくれず
結局手作り引き出しを
使い続ける事になってしまう。


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【強度不足】





この引き出しを使い続けて
3ヶ月くらいたった頃
引き出しが壊れてしまった。
|ω・`)ショボーン

この引き出しは
父親が日曜大工を始めたばかりの
初心者の作りだったので
簡単に壊れてしまった。

俺も
ガムテープで補強されてるなんて
強度が怪しいと薄々感じてた。
|゚д゚) アヤシイ

案の定すぐに壊れてしまって
次に引き出しが手に入るまで
壊れたまま
使い続けないとならない。

そこで俺は
カラフルな引出しを買ってくれと
父親にねだってみたが
ダメだと言われてしまう。

なので俺は
「机の引き出し壊れたんだけど
修理して使うの?」
そう聞いてみた。

しかし父親は
「修理なんてせず
新しい物を作る!」
そう鼻息荒くして生き込んでる。

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【引き出し制作】





そしてしばらくして
父親がまた銭湯から
新しい木材を調達してきた。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

どうやらその木材で
新しい引き出しを
制作してくれるらしい。
ウフフ♪(。-艸・。)

この時俺は
「またスグに壊れるかも」
そう感じて
父親の日曜大工を信用してない。

俺の心配をよそに父親は
日曜日になると
意気揚々と引き出しを作り始めた。

この時
父親の日曜大工を
少し手伝わせてもらおうと
父親の所に行ってみた。

そして父親は
「ならこの木をのこぎりで
真っ二つに切ってみな」
そう言われてやってみる事にした。

俺は
父親がいとも簡単に
木を切ってるのを見て
自分にもすぐできると感じてた。


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【新品完成】





しかし
いざ木を切ってみると
以外に木が凄く硬くて
俺の力じゃ切る事が出来ない。

でも俺は
一生懸命のこぎりを引いて
真っ二つにしようと頑張た!

でも
木を切る前に力尽きてしまい
俺の力不足を実感してしまった。
ε-(・д・`;)フゥ…

この時俺は
「パパってスゲーな!」と
ダサい引き出しを作った父親を
見直してしまった。

その後俺は
疲れてしまったので
部屋に戻って昼寝してしまう。
o┤*´Д`*├oスヤスヤ

その間も父親は
ずっと引き出しを作り続けて
朝からやってたのに
終わったのが夕飯前になった。

そして引き出しが完成し
俺に新しい引き出しを
プレゼントしてくれた!

つづく

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