トップ画は西城秀樹の「ブーメランストリート」。
何歳ですかと言われそうですが聞こえないことにします。
自分のことを棚に上げて相手を指摘し、相手からそっくりそのまま返されることを俗にブーメランと呼びます。
いわゆる「お前が言うな」というやつです。
ブログではあんまり政治の話はしない方針ですが、最近の自民党の裏金問題なんかもそうですよね。
自民党の複数の派閥が政治資金収支報告書に収入を適切に記載せず、違法な資金操作を行っていた一連のできごとです。
私たちのようにココナラで活動している人は皆、毎年確定申告をおこなっています。
正確な額を記入して報告することが求められ、虚偽の記載をしようものなら税務署から鬼のように怒られます。
ぜいむしょこわい。
私たち民間はそのような厳しい基準でお金の流れを報告しているのに、それに比べたら閣僚さんたちの処罰・待遇は軽いものです。
ここに対して不満を抱いている人が多いというのが、世間の感覚ではないでしょうか。
そんななかで岸田首相は3月15日の参院予算委員会で、確定申告する必要のある国民に対して「納税の意味考え、ご協力を」と発言しました(「深刻に受け止めてお詫びする」という前置きはありましたが)。
まさにこちらからすれば「お前が言うな」となります。
自分の周囲のお金の流れも健全化できていないのに、国民には厳格な申告を求める。
自分を棚に上げた発言です。
ぜいむしょがこわいので渋々ながら申告しましたが、私の頭の中では西城秀樹のブーメランストリートがリピートしていました。
「相手に何かをお願いするのなら自分が実践できていなければならないし、自分ができないことは相手にもお願いしない」というのが、ブーメラン回避のための原則です。
これはなにも政治に限った話ではありません。
未成年者が飲酒・喫煙していたとき、それを厳しく指摘していいのは「自分が未成年だったときに飲酒・喫煙をしなかった人」だけです。
「自分は一度もやらなかった。だから君もやったらダメだよ」と言うからこそ説得力があります。
過去にやったことのある人が、それでも相手に注意したいのなら「自分も昔は手を出したことがあり、今は反省している。だから君もやってほしくない」という言い方にしなければなりません。
自分がやらなかったのなら相手にも厳しく指摘できるし、やってしまったのなら、過去の自分と目の前の相手、どちらも等しく否定しなければなりません。
この原則に当てはめるのなら、岸田首相は「これからもっとお金の流れを透明化できるよう努めます。だから国民の皆様にも納税をお願いいたします」と言うべきでした。
単に「お詫びする」だけではダメなのです。
自分と相手を天秤にかけ、相手側に重りを載せるのなら自分側にも重りを載せなければならない。
自分の重りを軽くするのなら、同様に相手の重りも軽くする。
相手に自分の意見を聞いてもらうためには、まず自分が徹底できていなければなりません。
大変なことです。
私も含め、自分自身のことは客観視しづらいものです。
職場のパワハラ対策担当者が誰かにパワハラしてしまっていたり、自分は仕事と家事・育児をすべてこなしているのに、パートナーは仕事から帰ってきたらリビングでゴロゴロしているという状況に苛立ってしまうのもそう。
どんなときでも頭の片隅に天秤を置いておきたいよね、と思うのでした。