四柱推命命式が良いが、大運が悪い人と命式は良くないが、大運が良い人

「四柱推命運勢」の解釈は「命式」と「大運」を対照することから始まる。

もちろん、「命式」だけでも運勢を見ることができるが、大運は命式の延長線であるため、一緒に参照してこそより良い結果を導き出すことができる。

「命式」と「大運」の構造は多様だが、大きく分けると四つある。

1. 命式が良く、大運も良い人

2. 命式は良いが、大運が悪い人

3. 命式は良くないが、大運が良い人

4. 命式も悪く、大運も悪い人

この中で誰が一番幸せを感じて生きるか。

多くの方が1番の類型が一番幸せだと思うだろう。

大きな勘違いだ。

命式が良いというのはその人の生まれつきの資質がすぐれているという意味だ。それほど目線が高く些細なことに満足しにくい。

「命式の構成が良く、大運も良い人は大成功を収め、いかなる方式であれ、社会に足跡を残す」

しかし、意外にもこの類型の人々は他の人々に比べて生の幸福度が低い。

命式の構成が良ければ目線も高いので、自分の能力を評価される大運が良く来てもあまりありがたいことを知らない。

2番目が本当に不幸な類型だ。

命式の構成が良ければ生まれつきの資質が優れているため目線が高いが、大運が悪いので高い目線を満たすことができないからだ。

もちろん、命式が良ければ大運が悪くても克服しやすいが、悪い大運が長く行けば、その人は疲れてしまう。

そうするうちに年運まで悪くなると極端な選択（？）をしやすい。

『これ以上このように生きられない』 

という心がそのような行動をさせる。

特に調候 (季節的な影響) が不利に来る運を迎えればなおさらだ。

3番の類型が生の幸福度が高い。

命式が良くないため、能力も落ち、それで目線も低いが、大運が良くて自分の目線を簡単に満たしてくれるからだ。

自分にそれほど能力がなくても周りの環境と評価が自分に良い影響を与えるので、生きる方が豊かで生の幸福度も高い。

もちろん、命式が良くなければ、開運になっても限界があるが、命式の構成も良く、大運も良い1番よりは社会的な貢献度が低い。

しかし、命式が良くない人はそれだけ期待値が低いため、些細な恩恵でも感謝する人生を送ることができる。

それで、

命式が良くないが、大運が良く流れる人が生の幸福度が最も高い。

4番の類型が生きていくことに頭が痛い。しかし、不幸ではない。

命式が良くなくて能力も良くないし、それで目線も低いのに、大運まで悪く流れるので生きていくのが頭が痛い。

生きるのが大変で、足跡を残すことも難しい。

それなら、客観的に見れば不幸なのは当然のことなのに、いざ当事者は不幸だということをよく感じない。

期待が大きいとき、失望も大きいものだ。

そもそも期待値が低いため、失望も大きくない。

四柱推命命式を看命する易学者の立場では残念だが、いざ当事者である依頼者は危機意識がない。

4番の類型の人は大きく2種類ある。

自暴自棄でなければ虚しい妄想

自暴自棄の人生はそれでもいい方だ。自分は金持ちでなくても、自分の人生に満足しているというのに、どんな言葉が必要なのか。

欲とは、何かを成し遂げたい人が持つことであり、悔しさも何かを認知した人だけが持つことだ。

自暴自棄は駅のホームレスの生活を送っても、缶ビール一つでで幸せを感じることができる人だ。

「人生は何かある？ 生きることはすべてそうだ！」という態度を見せる。

問題は妄想を抱く場合だ。このような人々が多くの困難を経験している。

何の努力もなく漠然とうまくいくと信じている人だから、当然誘惑に簡単に乗ることができる。

このような人々は自分自身だけでなく、周辺の人々まで大きな不幸に陥れる。

日照りに慈雨のようにたまに年運が良く来ても、それが機会であることを知らずに足で蹴ってしまう。

それでも自分自身は不幸だということを感じない。

「いつかはできるだろう」 という勘違いの中で暮しているからだ。

『 勘違い · 錯覚 · 思いちがい · お門違い 』

これらの言葉で人が落とし穴に落ちかねない。

四柱推命命式が良く、大運も良ければ大きな業績を達成し、

四柱推命命式が良いが、大運が悪いと体感する不幸指数が高く、

四柱推命命式が悪いが、大運が良ければ体感する幸福指数が高く、

四柱推命命式も悪く、大運も悪ければ豊かな人生を送ることは難しいが、

実際に当事者はそれが不幸なのかどうかを知らない。