薬師如来は、仏教が日本に伝えられた最初期から
信仰されている仏様。
病気を平癒し、身心の健康を守ってくださる
現世利益の仏様として、
日本中にその信仰は広まりました。
薬師如来は、修業時代に「十二の誓願」を神に発願致しました。
*発願(ほつがん)・・・神仏に願をかけること
その十二の誓願とは、
将来、自分が悟りを得た時には、
全ての人々を迷いや苦しみから救い、
真の悟りに導きたいという誓いを立てた事です。
<十二の誓願>
(1)光明普照 … 自らの光で三千世界を照らし、あまねく衆生を悟りに導きたい。
(2)随意成弁 … 仏教七宝の一つである瑠璃の光を通じて仏性を目覚めさせたい。
(3)施無尽仏 … 仏性を持つ者たちが悟りを得るために欲する、
あらゆる物品を施したい。
(4)安心大乗 … 世の外道を正し、衆生を仏道へと導きたい。
(5)具戒清浄 … 戒律を破ってしまった者をも戒律を守れるよう援けたい。
(6)諸根具足 … 生まれつきの障碍・病気・身体的苦痛を癒やしたい。
(7)除病安楽 … 困窮や苦悩を除き払えるよう援けたい。
(8)転女得仏 … 立場の弱い女性が成仏するように援けたい。
(9)安心正見 … 一切の精神的苦痛や煩悩を浄化できるよう援けたい。
(10)苦悩解脱 … 重圧に苦しむ衆生が解き放たれるべく援けたい。
(11)飲食安楽 … 著しい餓えと渇きに晒された衆生の苦しみを取り除きたい。
(12)美衣満足 … 困窮して寒さや虫刺されに悩まされる衆生に衣類を施したい。
薬師如来は、神に発願して如来になりました。
神は発願を受けて初めてお働きになります。
もし、薬師如来が神に十二の誓願を発願していなければ、
如来になっていなかったのです。
発願が如何に大切だかこれでおわかりでしょう。
というより、全ては神への発願から始まります。
神に発願しなければ何もありません。
私達がこの薬師如来の十二の誓願を知り、
十二の誓願を理解し、共鳴すれば、
薬師如来の願いと私達の願いが一致します。
私達が薬師如来と同じ心、同じ願いを持ち、
衆生の為に生きようと発願した時、
薬師如来が現われ、護ってくださいます。
その時の私達の状態は、
人間だか薬師如来だか
区別つかないような存在になります。
何故なら、その状態は、
私達が薬師如来と一体になり、
合一しているからです。